2019年4月からスタートした小学館の「まなびwith(ウィズ)」は、子どもの学力だけでなく点数では測れない力を育成する通信教育です。年少・年中・年長の3コースがあり、ここではコースの紹介・教材内容・教材・他社との違いなどを詳しくまとめました。
まなびwithとは?
3歳児から小学6年生まで9年間のオリジナルカリキュラムを使用する、小学館が運営する通信教育です。
「まなびwith」は2019年度から始まった通信教育ですが、2018年度まで20年以上運営されてきたドラえもんの教材「ドラゼミ」が前身ともいえます。
まなびwithで育つ力は「学力だけでなく点数では測れない力」。2020年から始まる「新学習指導要領」に対応しているだけでなく、“学びのコツ”の習得も目標にしていますよ。
まなびwithの特徴は?
①図鑑NEOとの連動
今の子どもたちが生きるのはAI時代。選択肢を選ぶだけでなく試行錯誤で答えを導き出さなくてはなりません。そこで、「まなびwith」では「かんがえる力」「ひらめく力」「つたえる力」3つの力を身につけられる教材を作りました。
「プレNEO図鑑」を見ながら、ワークに取り組むことで、わからないことを調べる習慣が身につきます。実際に子ども自身が調べることで、「まなびの芽」を育てていきます。
②付録は実力派オリジナル教材
小学生向けになりますが、有料オプション教材として、算数に特化したAI型教材「withQubena」というサービスも。家にあるタブレットやipadを使って、算数の反復学習を強化することができます。AIが弱点を解析して、お子さまのレベルに合わせた計算問題を出題する、他社でもめずらしい学習内容となっています。
チャートやベン図等を使って自分の考えを具体的に可視化する手助け「思考の達人ツール」や、東京大学謎解き制作集団「アナザービジョン」による人気キャラクター「名探偵コナン」のナゾトキなど、飽きさせない工夫も他社より充実していますよ。
DVDやおもちゃがたくさん送られてくることはありませんが、よりシンプルに「まなび」を追求したラインナップといえるかもしれません。
③「ドラえもん」はいない
新キャラクター「まなぼうず」がまなびを導いてくれます。
幼児コース紹介
「ことば・もじ」「かず・かたち」「たいけん」「ちえ」に分かれていて、「まなぶって楽しい!」を体験できるカリキュラムになっています。
年少コースは生活の中でまなびと触れ合う、年中コースは「できた!」を増やして観察力や集中力を強化、そして年長コースは小学1年生へのステップアップも見据えて「ことば・もじ」「かず・かたち」をマスターします。
小学生から始まる「算数」「国語」「理科」「社会」などの教科を学ぶ土台を作っていきます。
教材・付録
年少コースはパパママ向けのワーク・進め方を解説した冊子「おやこブック」がプラスされます。
年中コースは年2回、年長コースは年3回の添削テストがあり、楽しく挑戦ができます。
コースによっては、オリジナルの鉛筆や、おはじき・ブロックといった特別付録が届く号もあります。
年少(3歳〜4歳)コース | |
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教材内容 |
1. まなびブック(毎月)…1日2ページ目安に進めるワークブック 2. おやこブック(毎月)…ワークの狙いや進め方を開設した保護者向け冊子 ※その他、入会時には、まなびブックと連携した「ひらがなポスター」や「ひらがな・すうじカード」、また特別教材が年に数回届きます。 |
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学習の流れ | 毎月届く教材にそれぞれ家庭で取り組みます。 |
年中(4歳〜5歳)コース | |
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教材内容 |
1. まなびブック(毎月)…1日2ページ目安に進めるワークブック わくわくDVD(年3回)、キャラクター絵本(年3回)、ダウンロードプリントなど会員向けに充実のサポートコンテンツもあります(無料) ※その他、入会時(進級時も)には、「カタカナポスター」「えんぴつ持ち方教具ユビックス」などの教材、また特別教材が年に数回届きます。 |
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学習の流れ | 毎月届く教材にそれぞれ家庭で取り組みます。年中コースからは年2回(9月と1月)の添削テストがあります。添削したテストは約2週間後に返送されます。 |
年長コース(5歳〜6歳) | |
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教材内容 |
1. 1 まなびブック(毎月) ※その他、入会時(進級時も)には、パズル教材やノート、おけいこ時計などの教材、また、特別教材が年に数回届きます。 |
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学習の流れ | 毎月届く教材にそれぞれ家庭で取り組みます。年長コースでは、6月、11月、2月の年3回の添削テストがあります。2月のテストで入学準備の仕上げをします。添削したテストは約2週間後に返送されます。 |
費用
※1ヶ月のみの受講はできません。最短受講期間は3ヶ月です(キャンペーン等を除く)。
気になる金額ですが、年少コースは1ヶ月あたり2,117円から、年中コースは1ヶ月あたり2,369円から、年長コースは2,369円から始められます(いずれも12ヶ月分一括払い)。
一括払いをしても、途中で退会することができます。受講期間に応じて、差額も返ってきますよ。
毎月払い | 6ヵ月一括払い (支払い合計) |
12ヵ月一括払い (支払い合計) |
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年少 | 2,310円 | 2,156円 (12,936円) |
2,117円 (25,404円) |
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年中 | 2,585円 | 2,156円 (14,472円) |
2,369円 (28,428円) |
年長 | 2,585円 | 2,156円 (14,472円) |
2,369円 (28,428円) |
小学生コース紹介
毎月届く教材はワークブック(ドリル)、添削テスト、英語テキストなど。
さらにスマホやタブレットで観れるデジタルコンテンツもたくさん用意されています。
文章力に関しては、年2回作文を添削・提出する「さくぶんテスト」というサービスがあります。
さらに挑戦したいお子さまは、毎年開かれる「まなびwith 作文コンクール」へ応募してみましょう。
さらに、コナンや仲間たちが登場する会報誌や、シールを集めて商品と交換できる「まなび賞」、学習まんがが読めるデジタルライブラリーなど、会員向けサポートも充実していますよ。
英語教材は小学生コースから
実際のお子さまの学年以外のコースも受講できるので、英語や先取り学習をしたいのであればチャレンジできますよ。
まなびwithはどんな子に向いている?
まなびwithでは、問題を解く過程や、漢字・英単語など基礎学力の反復練習を大事にしています。学年ごとのコースのみで受験コースはありませんが、中学受験でも役に立つでしょう。
教科書以外の勉強をしてみたい、論理的思考力を伸ばしたい、かつ基礎学力も大事にしたいお子さまに向いています。
無料体験・お試し版はある?
もちろん、合わないかも……と思ったら受講しなくてもかまいません。個人情報の削除は、電話かHPから簡単にできますよ。
紹介制度はある?
退会方法は?
実際にやってみた方の評判、口コミは?
『まなぼうず』が親しみやすい
【評価】★★★★☆
【いいと思う点】
体験版を取り寄せました。私が某通信教育のキャラクターがあまり好きではないので、「まなぼうず」のキャラクターに好感が持てました。 初めて体験版に取り組んだ娘もすぐに親しみ、楽しそうに取り組んでいました。 2年生の長女も興味深げに見ており、間違ってるところがあった時には、教えてあげていました。
【イマイチだと思う点】
子どもの小さな手には、シールがちょっと剥がしにくかったです。無理にはがそうとしたら、うまくはがせず破けてしまい、娘が残念そうな顔をしていました。
(東京都在住 Hさん/4歳女の子)
図鑑と紐づいているのがいい
【評価】★★★★☆
子どもの探求心が育まれると思って図鑑をたくさん買っています。 重くて大きくて高いので、パパからは「そんなに使うの?」と言われてしまうのですが… なにかきっかけがあるたびにどんどん開いてあげようと思っています! まなびwithはワークの中に図鑑の抜粋が入っているのが気に入っています。 図鑑を開く導入にピッタリでした。
(埼玉県在住 Iさん/3歳男の子)
まとめ
月額2,117円〜(年少コース・12ヶ月払い)とリーズナブルなのも保護者にとって嬉しいところです。
通信教育はたくさんあって迷ってしまいますよね。ネットで情報を集めるのも大切ですが、実際にお試し版を試してみるのが一番です。
お子さまに合ったものを選ぶため、我が家で複数の通信教育を比較してからのお試しも大事ですよね。保護者のみなさん、気軽に資料請求をしてみてくださいね。