日本語でも文章を書くことがままならない小学生低学年の子どもに、英作文を教えるにはどうしたらよいのでしょうか?英検3級合格に向けてママミーヤが娘のミヤピーに教えながら気づいたこと、実践したことを2回に分けてお伝えします。
英検3級のライティング問題
英検3級の英語力の目安は「中学卒業程度」とあります。つまり、5文型を理解し、基礎的な英文を読み書きすることができる、というレベルだといえます。
問題は以下のような内容です。
解答文の語数は、25~35語が目安とありますが、語数は文字数ではなく単語数のことです。
例えば、
I like to listen music.
これは5語になります。
小学生が英作文につまずくのは当たり前!
前回も書きましたが、当初わが家にとってライティング問題はとても高い壁に感じました。しかし、まだ小学生低学年である娘ミヤピーの年代では、ライティングができなくて当然なのです。日本語だって満足にできていない状態なのですから。
「ママ、●●って何??」
日本語での日常会話だってこのレベルです。
それなのに英作文なんてできるわけがない!
でもやらなければ合格はできません。そう思い、参考書などの力を借りながら対策をはじめてみたのですが、意外なことに気がついたのです。
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英文のシンプルさはむしろ子どもには向いてる?
5級・4級の学習を続けてきたおかげで、私が思うよりもずっと英文が読めるようになっていたミヤピー。そのことを実感するやりとりがありました。
ある英文の日本語訳をミヤピーに読んで聞かせ、そのあとに「日本語でどんな事書いてあるかわかった?」と聞いたところ、ミヤピーの返事は「えーとえーと……なんとなくわかった」といった感じ。なんだかはっきりしません。
しかし、日本語訳したものを読んでもピンとこなくても、英語では理解できているようなのです。
その理由を考えてみました。
英文の構造は日本語と根本的に異なります。「主語と述語」がわかりやすく、「誰がどうした」という骨子となる部分を先に言うのが特徴です。極端なことを言えば、この「主語と述語」さえつかめれば大体読めます。
日本語よりも英文のほうが子どもが理解しやすい理由は、ここにあるのかもしれません。
YesかNoか?自分の意見を述べることは人生においても重要!
しかし、英文を理解できたとしてもそれだけでは駄目です。3級のライティングの問題では、一番最初の画像で紹介したように、「自らの意見」を述べる必要があります。
たとえば、ライティングの問題のQUESTIONが「Do you think~?」だった場合。解答では、まず「YesなのかNoなのか」を考え、自らの立ち位置を明確にします。その後、「I think that~」のように、自らの意見を述べます。
日本人は自分の意見を他人に伝えることに慣れていません。私も社会人時代に会議でディスカッションをしたときに、ただ頷くだけで自らの意見を述べられないことが多くありました。意見を求められても長々と話している割には要点が伝えられないことも多かったです。学校教育でもそのようなことを教えてくれませんでした。
ライティングの勉強を通して得たこと
ミヤピーに英検のライティング指導をしてみて、言いたいことを簡潔に相手に伝えるにはどうしたら良いのかについて私自身も気を配るようになりました。学習を続けるにつれてミヤピーにも変化があり、相手にきちんと理解してもらうためにまずしっかり考えてから自分の意見を伝えられるようになった、という手ごたえを感じました。
自分の意見を伝える力は、英検のライティングだけでなく、これからの学生生活や社会に出てからとても有効です。そんなふうに、英検対策とは違った視点を持つと教える方もやりがいを感じますし、教わる側にも大きな利点が生まれると思います。
具体的なライティングの教え方については、次回お伝えしますね。お楽しみに!