小学生への英検3級対策を紹介する前記事は、娘のミヤピーにライティングをどのように教えたかについて書きました。今回は、ライティング対策の具体的な方法についてご紹介します。英文が読めない・書けない子どもも、繰り返し訓練することで、きっとライティング問題が解答できるようになります。
英検ライティング問題の解答にはパターンがある
ライティングに関してですが、テーマが違うだけで毎回解答のパターンは同じです。
どの級も解答パターンは同じですが、Word数に差があります。
3級は25語~35語の範囲で書きます。
まず例題を見てみましょう。英検で実際に出た問題です。
この問題に対して、
1.まず、質問に対する答えを明確に述べる
2.理由を2つ述べる
これだけです。どの問題の解答でも、必ず上記のパターンで英文を作ります。
実際に英作文をしてみよう
主語がひとつ。動詞がひとつ。それさえあれば英文は成立します。
1.質問に対する答え
例題の場合はWhich~で聞かれているので、まずどちらを選んだかを宣言します。
例題から単語を抜き出せるので深く考える必要はありません。
例題の場合ですが、
I like talking with my family better.
などで良いでしょう。
これだけで7語稼げました。あと最低18語書ければOKです。
2.理由を2つ述べる
2文目は理由について述べます。ここで重要なテクニックが、理由が2つあるということを先に宣言すること。
I have two reasons.(理由がふたつあります)
これで4語。上記の文章と合わせると11語なので、あと14語以上で具体的な理由をまとめます。
しつこいようですが難しい英文は考えなくても大丈夫。そこまで要求されていません。
子どもに教える際は、主語・述語といってもわからないので、「誰(何)が、どうした?」という部分だけに注目させるようにしましょう。
あと14語だったら、あっという間に書き上げられるはずです。
解答で述べる理由はどんなものでもOK!
理由はどんなことでもOKです。辻褄があっていれば大丈夫。たとえ本当はそう思っていなくても、英語で言えればそれでOKです。
2つの理由の書き方にはルールがあります。
First,~この後に理由その1を書く
Second,~この後に理由その2を書く
今回の例題の場合ですが
First, I can talk about anything with my mother.
Second, my sister is really funny. We always laugh a lot when we talk.
こんな感じが模範解答です。
まったく英文が読めない・書けない場合はどうするか?
1.最初に例題を音読する
例題を何度も音読してみることをおすすめします。5級・4級と進めている子どもであれば意味を捉えることには苦労しないと思います。
できるだけ音読の機会を増やしていくことが、英文が読めるようになる近道だと感じます。
2.解答のパターンを教える
上記で紹介したように、
1.質問に対する回答をする
2.理由を2つ述べる
このパターンを教えます。
1つめはFirst, からはじめる。2つ目はSecond, からはじめる。このルールを守ることと、文字数を規定内に収めることが大切です。
もしも書けなかったら模範解答を書き写すだけでもいいと思います。ミヤピーもはじめは解答を書き写していました。
また、解答もぜひ音読するよう子どもに促してあげてください。こうした訓練を繰り返すことで定着が早まり、ライティング問題の解答パターンを叩き込むことができます。
英語は、日本語の学習と一緒
子どもがひらがなを覚えはじめたときのことを思い出してください。
読める字が増えてくると自分で絵本を音読するようになります。口に出しながら文字を書く練習をしたりします。
私はそのことを思い出し、英語も同様なのではないかと感じてそのようにやらせてみました。
目で見たものを読み上げながら手を動かしていくというのは、一度にさまざまな器官を使います。ミヤピーにとっては、この訓練方法がライティング力を急速に上げる原動力になったと感じています。
ライティング力をアップさせるポイント
再度申し上げますが、英文は簡単に書くことを重視してください。主語と述語の骨組みを意識させるだけで英文は成り立ちます。
あとは飾りです。慣用句や熟語などの言い回しもだんだん覚えてきますが、まずは基本構造を意識させましょう。
わが家では英文を書く前にノートにポイントだけ先に考えてメモするように指導していました。
・答えはどっち?
・理由1
・理由2
ここに英単語だけでもいいので書き込ませてから英文作成に取り組んでもらいました。
ライティングの上達は一朝一夕にはいきません。指導する親も忍耐力が必要ですが、覚悟してはじめてみましょう。徐々にですが、できるようになっていきます。
日本語も間違えながら覚えています。英語も同様であることを忘れないでくださいね。
それでは次回もお楽しみに!