日本で育つ子どもの英語学習においてネックになるのは「語彙力」。日常的に英語を使わない環境の中で語彙力を上げていくにはどうしたらいいか、試行錯誤して「英英辞典」にたどりつきました。英英辞典活用方法とおすすめ4点、電子辞書も紹介します。連載【小1から英検チャレンジ】vol.29です。
英英辞典とは?
通常、英単語を調べるときに利用するのは「英和辞典」ですよね。調べた結果が日本語で書いてある。それが「英和辞典」です。
「英英辞典」は英単語の意味が英語で書いてあります。
現在小学生の、娘のミヤピーは、知りたい単語を英英辞典を使って自分で調べています。
英英辞典にたどり着くまでにどんなことがあったのでしょうか……?
英検の級が上がるにつれて増える悩み
英検の級が上がっていくと、だんだんと語彙不足が目立ってきます。使用される語彙数が増えてくるので、当然初見の単語も増えてくるのです。
ある日、ミヤピーから単語の意味に関して質問を受けました。バタバタしていて忙しかった私は辞書を引いてとお願いをしました。
そうなんです……。
電子辞書に書かれている漢字が読めない!
かといって、つきっきりで勉強の面倒を見るというのはワーキングマザーの私には難しい。さて困りました。
英単語をどうやって理解させるか??
段々と難しくなっていく英単語をどのように理解させるか、とても悩みました。
よく考えると「でる単」などの単語集を与えても漢字が読めず、全く学習が進められなかったことを思い出しました。小学生の場合は英語のままで理解を進めてもらったほうが良いのは今までの経験からも明らか。
そこで、試しに英和辞典ではなく英英辞典を見せてみました。
例えば、suggestという単語も日本語で説明されるより簡単な英語で書かれている方が単語の意味をイメージしやすいようで、すぐに「わかった!」と納得していました。
英英辞典というのは私自身も使ったことがなく、ネイティブレベルの人しか利用できないと思いこんでいました。
しかし、実際は、ごくごく簡単な英語での言い換えとなっているので、英語を学ぶ小学生には英和辞典より適しているように感じました。
はじめての英英辞典
1.読み物としておすすめ!「OXFORD READING TREE DICTIONARY」
まずおすすめしたいのは、ミヤピーもよく読んでいたMy Oxford Reading Tree Dictionaryです。
こちらは、「OXFORD READING TREE」シリーズの絵本タイプの英英辞典です。
簡単な単語ばかりなので、勉強用として使うというよりは読み物として取り入れると良いと思います。
2.英語の日本語の両方で解説「ケンブリッジ英英和辞典」
ミヤピーは通常電子辞書を使っていますが、当初利用していた小学生用モデルに収録されている「ケンブリッジ英英和辞典」が初級から中級に底上げするのに役立ちました。
「英英和辞典」は初めて知ったのですが、単語の意味が英語と日本語の両方で書かれています。小学生用モデルに収録されている辞典のせいか、英語の表現も比較的易しめで理解が深まりやすかったです。
3.上級者用と言う名の「中級者」辞書
個人的に興味を持って購入してみた「英英英単語 上級編」。「でる単」のような単語本の「英語版」という位置づけです。
上級編とあるので身構えましたが、意外と内容は易しく、英語は平易なものとなっていました。
意味は簡潔に、対義語や同意語などがわかりやすく記載されており、役に立ちます。単語がABC順に並んでいるわけではないので検索性が低いことが難点です。
4.ロングマン現代英英辞典
現在利用しているのは、電子辞書に収録されている「ロングマン現代英英辞典」です。
例文が豊富に掲載されていて英語を英語のまま理解するために理想的な内容となっています。
英語に慣れてくればこのレベルの英英辞典も使いこなせるようになってきますので、まずは簡単な内容のものを使って英語を英語のまま理解できるようにつとめるのが良いと思います。
電子辞書がおすすめ。その理由は?
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書籍版の辞書を引いて調べることも勉強になりますが、私は電子辞書をおすすめします。
電子辞書の良いところは、例文内でわからない単語が出てきたとしてもその単語をさらに検索して意味を調べられること。また、検索履歴が残るので、あとからの復習もしやすいですし、オリジナルの単語リストを作ることも容易です。
手軽で子どもでも扱いやすい点もおすすめする理由です。
英語学習に英英辞典をぜひ活用してみてくださいね。
次回もお楽しみに!
■執筆者プロフィール
ママミーヤ
フルタイムで働く1児の母。ワーキングママ×保育園児で塾に通うことなく小学校受験をパス。英語学習は子どもが0歳の頃から聞き流しを開始。小1で英検5級・4級に、小2で3級・準2級に、小3で2級に合格。現在準1級を目指し英語学習を継続中。連載【小1から英検チャレンジ】では、自宅でできる子どもの英語学習法を紹介しています。小学校受験の経験を綴ったコラムはコチラ→連載『お受験』はじめました!