IT教育が必須となっている今ではプログラミングを学ぶおもちゃが数々発売されています。今回は、我が家で実際遊んだおもちゃとして、スマホやタブレットを使わずにコンピューターの仕組みやコーディングの基礎を学べる知育玩具「Turing Tumble」を紹介します。
Turing Tumble とは?
「Turing Tumble」は、論理パズルゲームを通してコンピューターの仕組みやコーディングとアルゴリズムの設計の基礎を学べる知育玩具です。対象年齢は8歳以上。さまざまな難易度のパズルがあるので、小学校低学年から大人まで楽しめます。家族で一緒にパズルを解くのもおすすめです。
開発者の Pail Boswell 氏は、アメリカのミネソタ大学の教授として、さまざまなバックグラウンドを持つ学生たちにコーディングを教えていました。また、3人の子どもの親として、幼いうちからコーディングを始めるために、さまざまなゲームや玩具を試してきました。そのときに、簡単なスイッチが巧みな方法で接続することで、とても賢いことができるというコンピューターのコンセプトが見過ごされていることに気づいたのです。それで、コンピューターの仕組みを可視化した「Tuning Tumble」を開発しました。
Turing Tumble の遊び方と仕組み
組み立て方と遊び方
まず、黒いスタンドを組み立て、白いボードを立てます。付属のパズルブックには60問のパズルが出題されています。それぞれに目標と必要な出力(青と(または)赤のボールが最終的にどのように並ぶか)、初期設定の図、使用していい部品の種類と数が指示されています。
ボードを立てたら、パズルを解くための準備として、ボードが初期設定になるようにパズルブックを見ながら部品を取り付けます。すべての部品はボードの突起にはめられるようになっています。初期設定が完了したら、目標を達成できるように考えながら、指定されている部品をボードに取り付けましょう。ボールが部品を通って、必ず一段ずつ下に降りていくように部品を取り付けるのがルールです。
正しく部品を取り付けられたと思ったら、レバーを押してボールを動かしてみます。すべてのボールが指示通りに動いたらクリアです。一度で成功することよりも、試行錯誤しながらパズル解く楽しさを感じることを大切にしましょう。
パズルブックには漫画が掲載されていて、スペースエンジニアが壊れたコンピューターを修理する設定でパズルを解いていきます。現在のところ、販売されているのは英語版のみなので、家庭での英語のアクティビティにもおすすめです。
Turing Tumbleでアルゴリズムを学ぶ
ボード下部にあるレバーを押すと上部にあるボールが転がりだします。そのボールが取り付けられた部品(スイッチの役割をはたす)を通って下まで降りていくように組み立てます。降りて行ったボールがレバーを押すと、次のボールが転がる仕組みです。パチンコ台に少し似ています。ボールが部品を通らずに下に落ちてしまったり、予定と違うレバーを押したりした場合は失敗です。部品は6種類あり、それぞれが異なる動きをします。
このパズルがアルゴリズムを学ぶことにつながる理由は、ボードに部品を正しく取り付けることによって、ボールをコントロールできることです。赤いボールだけを動かす、赤と青を交互に動かす、青を2個動かした後に赤を1個動かすなどを論理的に考えてパズルを解くところがプログラミングの仕組みと似ています。
こちらの動画では「Turing Tumble」の仕組みや遊び方を詳しく説明しています。
Getting Started with Turing Tumble
Turing Tumbleの3つのおすすめポイント
1.考える力や集中力が向上する
2.達成感が味わえる
3.スクリーンから離れることができる
購入方法
公式サイト(https://www.turingtumble.com/)では世界各国に販売しており、日本からも購入できます。