虫の王様カブトムシ。山で捕まえたり、お祭りの夜店で購入したり、ちいさな子どもたちにとっても身近な生きものです。身近だからこそ、主人公として数々の絵本にも登場しています。カブトムシ好きのお子さまにぜひ選んでいただきたい絵本をいくつかご紹介します。
『かぶと3兄弟 五十郎 六十郎 七十郎の巻』
著者 :宮西 達也
出版社 :教育画劇
カブトムシの3兄弟は、いろいろな修行を経験する過程で、それぞれ得意なもの苦手なものがあることに気付いていきます。
そんな3兄弟が互いに協力しながら成長していく姿がユーモアたっぷりに描かれています。
「兄弟っていいなぁ」と読み終わったあと、そんな風に思える絵本です。
『かぶと三十郎 きみのために生きるの巻』・『かぶと三十郎 明日に向かって飛べの巻』・『かぶと四十郎 夕陽のカブトマンの巻』などシリーズでも販売されているので一緒に読んでみるのもおすすめです。
命の大切さを知る『カブトムシのなつ』
著者 :石井 勉
出版社 :文研出版
この絵本は、兄弟が飼っていたカブトムシの死に直面し、はじめて大切な物を失う悲しみや、その後の心の成長について描かれています。
自分たちの手で捕まえ、かわいがっていたカブトムシに突然訪れる死というものをどうやって乗り越えていくか……兄弟の気持ちになって考えさせられます。
生き物を飼うということは楽しいだけじゃない、悲しい別れがあるのだということを学ぶことができます。
飼ってみたいな!『かぶとむしのぶんちゃん』
著者 :高家 博成,仲川 道子
出版社 :童心社
今まで虫に興味がなかったり、虫が嫌いというお子さまにもおすすめの絵本です。
カブトムシが夜イキイキと活動することや、とても力持ちだというような生態が物語の中にイキイキと描かれています。パパママが知らなかったことも、一緒に楽しく学べます。
図鑑がわりに『新版 かぶとむし かぶとむしの一生』
著者 :得田 之久
出版社 :福音館書店
この絵本にはカブトムシの一生を軸にして、生態の秘密や他の虫との関わりについて丁寧に描かれています。
細かく描写された絵は、まるで図鑑のようで、カブトムシが誕生してから死ぬまでを学ぶことができます。これからカブトムシを飼おうと思っているお子さまにぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。
細かく描かれていてもグロテスクではないので、虫は苦手というパパママでも大丈夫です。
あったら欲しい!?『かぶとむしランドセル』
著者 :文 ふくべ あきひろ,絵 おおの こうへい
出版社 :PHP研究所
最後に変わり種を一冊紹介します。
もしもランドセルがカブトムシだったら……。カブトムシの特徴をうまくとらえた、楽しいストーリーです。
たくさん読んだら、カブトムシ博士になれるかも
カブトムシが大好きなお子さまはもちろんのこと、今まで虫嫌いであまりカブトムシにも興味がなかったお子さまも楽しんで読むことができる絵本です。
また、これらからカブトムシを育ててみようかなと思っているご家庭でもぜひ読んでみてください。
パパママが知らなかったことが、まだまだあるかもしれませんね。