プログラミング教育が注目されていますが、そのなかで『ICT環境』というキーワードをよく耳にするのではないでしょうか?「ICT環境って聞きなれない単語だけど一体どういう意味なの?」という人のために、今回はICT環境についてご紹介します。
ICT=IT?
ただ、便宜上、コンピュータの技術をIT、コンピュータの技術の活用をICTと分けて考えられることもあります。
世界的には、ITよりICTが主流となってきているため、日本でもICTが広まりつつあるのです。これからを生きる子どもたちにとって、必要な概念といえるでしょう。
ICT環境ってどんな環境?
主な機器は、パソコンはもちろん、プロジェクターや電子黒板、実物投影機、デジタルカメラなど。文部科学省でもICT環境の整備について積極的に推奨する動き(学校ICT環境整備事業)が活発化しており、実際にICTに関連する機器を導入する学校も増えています。
学校ICT環境整備事業は、わかりやすい授業の実現、子どもたちの情報活用能力の育成を目的としています。
ICT環境のメリット
・デジタル機器に慣れる
これから先は、デジタル機器が使いこなせて当たり前という時代がやってくるため、子どものうちから慣れておくのはメリットといえます。
・効率的に授業が進む
デジタル機器はデータのアクセス性に優れているため、効率よく授業を進めることができます。文字だけではなく動画などで実際の様子を見ながら学べるため、より深い学びを得られるでしょう。
ICT環境のデメリット
・VDT症候群の心配があること
VDT症候群は、パソコンの画面やデジタル機器の画面を長い時間見続けることで起こる、心や体の倦怠感などの不調です。あわせて、子どもが外に出なくなるということも心配です。
・デジタル機器の不調に振り回されること
デジタル機器には、どうしても故障や不具合がつきもの。不具合が起きると、一切の作業がストップしてしまうこともあります。授業が円滑に進まない恐れがあることは、デメリットの一つです。
これらのデメリットは、ICTの使用時間を定めたり、マメに整備をして環境を整えておいたりすることで改善が期待できます。便利なICTですが、メリットばかりではないことに注意して使いたいものです。
ICT環境は避けて通れない教育の一環
学校や保護者でルールを決めて、ICT環境を上手に使いたいですね。