赤ちゃんが生まれたら、子ども用の口座を持ったほうがいい?どんな風に活用したらいい?メリットやデメリットは?子ども用口座をより上手に活かすための「2年で350万貯めた あきのズボラ家計管理」著者による連載第14回です。
赤ちゃんのための口座って作れるの?
でも、生まれたばかりの赤ちゃんに、どうやって銀行口座を作ったらいいのでしょうか?
結論からお伝えすると、赤ちゃんのための銀行口座は作れます。もちろん、申し込みは親が代わってすることになります。親の本人確認書類、子どもの本人確認書類の両方を持参し、あとは銀行印といくらかの現金をもっていけば、口座を開設することができますよ。
子ども用口座は何に使う?
まず以下の3つを具体的に考えておくと運用がスムーズです。
【1】入金のタイミング:どんなときにお金を入金するか?
【2】口座の目的:将来どんなときに使うお金としておくか?
【3】使用方法:子どもに渡す?それとも親が使う?
たとえば、「親戚からお年玉や小遣いをもらったときにお金を入金する」、「将来の学費としてではなく、子どものお金として好きなように使ってもらう」など、夫婦で相談して“わが家の子ども口座活用ルール”を作っておきましょう。
私が過去に家計相談をお引き受けした方の中には、「毎月一定額を子どもの学費として子ども用の口座に入金している。学校の給食費やならいごと費なども子ども用口座から引き落としている」という方もいました。
子どもとお金について考える機会にも
お年玉をもらったら、いくら使って、いくら銀行に置いておくのか。もらいっぱなしではなく、一緒にお金を入金しに行き、お金の大切さについて話し合ってみるのもいいですね。
お金を入金すると通帳の残高が増えますので、算数が理解できるようになればお金が増えていることを目に見える数字で教えることができます。「いついつまでにいくら貯めよう」とか、「いくら貯まったら何に使いたいか」などを一緒に相談するのもおすすめです。
子ども用口座で教育費用をしっかり貯めよう
自分の口座に入れたお金だと、お金が足りなくなるたびについおろしてしまうという方でも、子どものためのお金には手をつけてはいけないと心理的にストップがかかりやすくなります。
実際に、子ども用口座を持つだけで、お金が残りやすい体質に改善したという方もいますよ。
子ども用口座が贈与税の対象に?
それは、将来的に子ども用口座のお金を子どもに渡したときに、金額によっては贈与税の対象になる可能性があることです。
平成25年4月1日から平成31年3月31日までは、30歳未満の子や孫に教育資金の一括贈与を行う場合の非課税限度額は1,500万円です(うち、学校など以外への支払いは500万円が限度)。
子ども用口座に貯めたお金を将来子どもにプレゼントしたいと考えているご家庭は、お子さまの年齢や贈与する目的などにより、贈与税の非課税限度枠が違いますので注意しておきましょう。
子ども用口座でお金に向き合おう
子どもが生まれると、それまで以上に切っても切れない、お金とのおつきあいがはじまります。
上手にお金を管理して、子どもと家族のために、より明るい未来をつくっていきたいものですね。