「パンッ!」という迫力のある破裂音が鉄砲みたいな「紙鉄砲」。新聞紙・折り紙など、身近にある紙で簡単に作れる手作りおもちゃです。シンプルな作り方なので、小さなお子さまもすぐに覚えられるはず。紙鉄砲の作り方と大きな音を出すコツをご紹介します。
「パンッ!」破裂音に子どもが大喜び
紙鉄砲は古くからある紙工作のひとつ。紙鉄砲を持った腕を勢いよく振り下ろせば、「パンッ!」と大きな破裂音が出ます。折られた紙が振り下ろすことで開き、空気抵抗と紙に摩擦が生じることが音の出る仕組み。遊び方も作り方もシンプルなので、2歳くらいのお子さまから楽しむことができそうです。
材料は新聞紙・チラシ・折り紙など、ご家庭にある紙だけ。それほど力を入れて折り目をつけなくてもいいので、お子さまも短時間で作れるでしょう。いろいろな紙で作って「素材・大きさの違い」で音がどう変わるか比べるのもおすすめです。
折り紙・画用紙などの固めの紙よりも、新聞紙・チラシなどの柔かい紙の方が大きな音が出やすい傾向にあります。また紙は大きめのほうが大きい音が出ました。
紙鉄砲の作り方
【材料】
新聞紙・チラシ・折り紙などお好みの紙 1枚
今回は大きな音が出やすい新聞紙で作ります。
折り手順
1.新聞紙を写真のように半分に折ります。
2.角同士を合わせて軽く押さえましょう。
3.中心線となる折り目がつきました。
4.中心線に合わせて右側の上下を三角形に折ります。
5.左側も同様に折ります。
6.両端を合わせて縦半分に折りましょう。
7.折るとこのような形になります。
8.これをまた半分に折ってください。
9.半分に折るとこのような四角形に。
10.写真のように裏側から手を入れて袋を開きます。
11.破かないように整えながら広げていきましょう。
12.袋をつぶすとこのような形になります。
13.裏返します。
14.同様に内側に手を入れて袋を開きましょう。
15.袋をつぶすと正方形になりました。
16.写真のように三角形2つが下にくるように置き、上側の1枚だけをめくって折ります。
17.このように開ける部分がない正方形になります。
18.真ん中で山折りしましょう。
19.紙鉄砲の完成です。
20.断面を見て紙の重なりが少ない側を持って遊びます。
遊び方
写真のように厚みの少ない側を持って、勢いよく腕を振り下ろします。「パンッ!」という爽快な破裂音が楽しく、破裂する瞬間の衝撃が腕に感じられるのも爽快です。
鳴り終わったら写真のような形になっているか確認しましょう。片方だけ開く、形が崩れてしまう場合は、折り方と腕の振り加減を見直します。
使い終わっても、元に戻せば繰り返し遊べます。紙が破れたり、開きが悪くなってきたら新しい紙で折り直しましょう。お子さまと一緒にたくさん作って、ひたすら鳴らす遊びをしても楽しそう。雨の日など外に出られない日のストレス解消にもおすすめです。
集合住宅などでお隣さんに生活音が聞こえやすい場合は、鳴らす時間に注意しましょう。
大きな音を出す3つのコツ
1.新聞紙・チラシなど大きく柔らかめの紙を使う。
2.空気をたくさんはらみ、勢いよく開くように「きっちり折り過ぎない」こと。
3.勢いよく真っ直ぐ腕を振り下ろす。
紙鉄砲は「ボール投げ」の練習にもなります。投力のトレーニングにもよいでしょう。
周囲に配慮して楽しく遊ぼう
紙鉄砲は思いのほか大きな音が出ます。また紙の一部が飛び出るので顔の近く、耳の側で鳴らすことは厳禁です。「お友だちにこっそり近寄って、突然鳴らす」「至近距離で振り回して遊ぶ」など、危険な遊び方はやめましょう。
子どもが複数人集まると遊び方が過激になりがちです。保護者の方が注意して、ケガのないように見守ってあげてください。