0歳児の場合、言葉の理解や発語はおぼつきません。でも、子どもの脳は猛スピードで言葉を学習中!そのタイミングを逃さずに、ゆっくり語りかけながら絵本を読み聞かせてあげれば抜群の知育効果が期待できます。今回は0歳児の知育にぴったりな絵本を5冊ご紹介します。
0歳児に擬声語を理解させるのに最適の一冊
著者 :まつい のりこ(作・絵)
出版社 :偕成社
言葉の意味を理解しない0歳児に読み聞かせる絵本は、「短くやさしい言葉」で書かれていることが大切です。
『じゃあじゃあびりびり』は擬声語をシンプルな挿絵とともに集めた絵本。
犬なら、わんわん。
水道なら、じゃあじゃあ。
掃除機なら、ぶいーんぶいーん。
言葉を音のかたまりとしてキャッチする0歳児にとって、擬声語を集めたこの絵本は読み聞かせに最適の一冊だといえます。
触りながら「色」を学べる絵本
著者 :フィオナ・ランド(絵)
出版社 :主婦の友社
一生懸命読み聞かせしているのに、肝心の子どもの集中が続かず、絵本を叩いたり、かじったり……。
でも、ものは考えようです。
絵本を目や耳だけでなく「触って知育するおもちゃ」と捉えてしまえばいいんです!
『いろ』は、カラフルな色使いに加え、ざらざら、ふわふわ、つるつるといったさまざまな感触を確かめられるつくりになっているのが特徴です。
たとえば「green」を説明するページには「カエル」の絵が描かれていて、「frog ぼこぼこのかえる」という説明がついています。
カエルの絵には特殊な素材が使われていて、触ると実際にぼこぼこしているので、子どもは絵本をおもちゃのように触りながら楽しむことができるわけです。
もちろん簡単な英単語を学ぶこともできるので、言葉の理解が早くなる1歳児以降に英語教材として使うこともできます。
言葉以前の「見ること」の集中力をはぐくむ
著者 :柏原晃夫(かっしー)(絵)
出版社 :学研
題名のとおり、しましまやぐるぐるで描かれた絵がページいっぱいに出てくる絵本です。
「ぺろぺろキャンディー」はぐるぐる、「すいか」はしましま、というように模様がチョイスされています。
本書の特徴は、水彩画のような淡い色使いではなく、赤、緑、青といった原色や、黒、黄色のような絵本ではなかなか使われない強い色もたっぷり使われていること。
そのため、小さな子どもの目でもはっきり絵を認識でき、絵本の世界に集中しやすくなっています。
「しましま」や「ぐるぐる」のほかにも、「ざーざー(雨音)」、「ひえひえ(ソフトクリーム)」といった擬声語や擬態語が出てくるので、0歳児が言葉をはぐくむ知育絵本としても有用ですよ。
魔法の言葉「いないいないばあ」をとことん楽しむ
著者 :松谷 みよ子(文)/瀬川 康男(絵)
出版社 :童心社
「いないいない、ばあ!」
赤ちゃんをあやすときに、パパママだけでなく、すべての大人たちが使う魔法の言葉ですよね!
この絵本はシンプルそのもの。
ねこ、熊、ねずみやきつねたちが、「いないいない、ばあ!」をしていきます。
動物たち以外の挿絵はなく、背景も一面白色か淡色だけなので、自然と子どもが「いないいない、ばあ!」に注目してしまう、というのがこの絵本の特徴です。
赤ちゃんは、みんな「いないいない、ばあ!」が大好きですよね。
この本を読み聞かせたあとに、今度はパパママが「いないいない、ばあ!」をしてあげましょう!
親子のふれあいのサポート役として
著者 :無藤 隆(監修)/幼児ソフト企画開発部(編)
出版社 :学研
『ふれあい親子のほん 0さいだもん』の最大の特徴は、この本を使ってパパママと子どもがコミュニケーションをとれるよう作られていることです。
「うたおうよ」「いないいないばあ」「いろあそび」という3つの遊びで構成されています。
絵本を読み聞かせてあげながら、パパママが歌を歌ってあげたり、いないいないばあをしてあげたりと、親子がふれあう時間をつくることができますよ!
お気に入りの遊びができたら、絵本を手にした途端に「歌って~」「いないいないばあ!」と大喜びしながらせがまれるかも!
親子がふれあう時間をもっと充実させるために
絵本の読み聞かせは0歳児にとっても脳と心にたくさんの刺激を与えてくれます。たくさん読み聞かせをしてあげましょうね!