「魔法の」という言葉に惹かれて手に取った、未だかつてなかったケーキづくりの本。いつもの材料なのに、少しつくり方を違えるだけで焼くと3層のケーキに!味のバラエティーも豊富なので、家族のおやつにもおもてなしにもピッタリ。実際につくってみた感想も含めてレポートします。
「魔法のケーキ」とはどんなケーキ?
著者 :荻田 尚子
出版社 :主婦と生活社
3層のケーキというと、それぞれの味を別々につくるのでは?と少し面倒に思われるかもしれません。しかし、このケーキの「魔法」たるゆえんは、1つの生地を焼けば自然に3層ができあがるというところ。材料も道具も普通のケーキづくりと同じなのです!
いちばん上は、やわらかくてふわふわのスポンジ生地。真ん中には、とろりとした濃厚クリーム、底には心地よいしなやかさのあるフラン。口に含めば、それぞれの食感がハーモニーを奏で、今までにないおいしさを体験することができます。
「魔法のケーキ」をつくってみました!
①低温(150℃)で焼く。②別々に作った卵黄生地と卵白生地(メレンゲ)は、完全には混ぜ合わせない。③型の周りにお湯を入れて焼き、焼きあがってから冷やす。
湯せん焼きなどはチーズケーキでよくありますが、150℃で焼くのははじめて。何だかいろいろと工夫が凝らされたレシピのようです。
焼きあがりはこちら
少しどろっとしていましたが、見てください!
ちゃんと3層に焼きあがりました!
気になる「魔法のケーキ」のお味は?
これらを一度に味わえるのがなんとも幸せで、見た目もキレイ。すっかり魅せられてしまいました。
アレンジレシピが豊富な「魔法のケーキ」
塩キャラメル、コーヒー、抹茶などの味のバリエーションに加え、りんごやいちじく、パイナップルやラムレーズンなどのフルーツレシピもたくさんあります。
特にいちじくは切り口がキレイで本格的かつ華やかな仕上がりに。
また、できあがってからデコレーションを加えたお祝いケーキや、キッシュ・ロレーヌ風、サラミとローズマリー、トマトとバジルといったいかにもフランスっぽい、お食事ケーキレシピまで……。
作ってみたい!食べてみたい!とわくわくしてきませんか?
お酒もすすみ、子どもも喜ぶレシピたち
いずれも不思議な3層が目も舌も楽しませてくれ、料理が楽しくなりますね!
「魔法のケーキ」の進化版!『魔法のケーキPLUS』
著者 :荻田 尚子
出版社 :主婦と生活社
「魔法のケーキ」では基本3層でしたが、この本では最大5層。“PLUS(プリュス)”とはプラスするという意味。
土台にビスケットを敷いたり、コンフィチュールを加えたり、卵を追加して大きなケーキをつくったりと、見た目も味もさらに進化したレシピとなっています。
おわりに
ぜひお試しになってみてくださいね。