2017年12月14日 公開

親子で読みたい、いもとようこさんの絵本5選

和紙の風合いを活かした、やさしいタッチの絵柄が魅力のいもとようこさんの絵本。しかしほんわかした雰囲気とはうらはらに、悲しい結末や、考えさせられる絵本もたくさんあります。そんないもとようこさんの作品のなかから、おすすめの絵本を5点ご紹介します。

和紙の風合いを活かした、やさしいタッチの絵柄が魅力のいもとようこさんの絵本。しかしほんわかした雰囲気とはうらはらに、悲しい結末や、考えさせられる絵本もたくさんあります。そんないもとようこさんの作品のなかから、おすすめの絵本を5点ご紹介します。

ねこのかわいらしさがあふれる「新装版 ねこの絵本」

新装版 ねこの絵本 (講談社の創作絵本) | いもと ようこ |本 | 通販 | Amazon (73324)

タイトル:新装版 ねこの絵本
著者  :いもと ようこ
出版社 :講談社

お母さんに甘えたり、きょうだいとじゃれあったりするねこの様子を描いた絵本です。いもとさんご自身も大のねこ好きであるようで、ねこの魅力がたっぷり味わえます。

いもとようこさんの「ちぎった和紙に色を塗る」という独自の画法は、国際的にも高く評価されています。この「ねこの絵本」では、1985年度ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞しています。

子守歌を歌いたくなる「そばのはなさいたひ」

そばのはな さいたひ | こわせ たまみ, いもと ようこ |本 | 通販 | Amazon (73331)

タイトル:そばのはなさいたひ
著者  :こわせ たまみ(作)いもと ようこ(絵)
出版社 :佼成出版社

ひとりぼっちの子うさぎが、人間のお母さんに出会うお話です。

子うさぎはある日、そばの畑の横で、赤ちゃんに子守歌を歌うお母さんを見つけました。それから毎日子うさぎは、お母さんの歌を聞きに出かけるのですが、人間がダムを作ることになり、山は壊されてしまいます。

自然環境の大切さを、子どもとともに考えるきっかけになる絵本です。

「ねこの絵本」に引き続き、この絵本も、1986年にボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞しています。

子どもをいっぱい抱っこしよう「しゅくだい」

しゅくだい (えほんのマーチ) | 宗正 美子, いもと ようこ |本 | 通販 | Amazon (73339)

タイトル:しゅくだい
著者  :いもとようこ (文・絵)/宗正 美子(原案)
出版社 :岩崎書店

学校で出された不思議な宿題。子どもたちはいろんなことを考えながら、おうちに帰ります。宿題が楽しみな子ども、恥ずかしい子ども、いろいろですが、宿題を終えた後はみんなにっこり。

子どもにとって、パパやママに抱っこしてもらうことは何よりうれしいことです。絵本を読みながら、そして読んだ後にも、ぎゅーっと抱きしめてあげましょう。

命の大切さ「ボクものがたり」

ボクものがたり | いもとようこ, And yu・舞坂ゆき子(原案) |本 | 通販 | Amazon (73688)

タイトル:ボクものがたり
著者  :And yu、舞坂ゆき子(原案)/いもとようこ(文絵)
出版社 :金の星社
はじめてきみと出会った日に「今日から家族だよ」って言ってくれた。ボクにとって「たったひとりの家族」だって大切にしてくれた。だけど、きみはだんだんボクの名前を呼んでくれなくなって……。

一匹のわんちゃんが飼い主と出会ってから、亡くなるまでを描いた絵本です。動物のかわいらしいイラストでほっこりする反面、だんだん心が通わなくなり、最後には殺処分となってしまう「ボク」の姿は、子どもだけでなく大人も涙なくして読めないほど悲しいお話。

ペットと人の絆。飼い主の動物愛護について一緒に考えてみてください。

動物のやさしさと弱さ「ずっとそばに…」

ずっとそばに… (レインボーえほん) | いもと ようこ |本 | 通販 | Amazon (73690)

タイトル:ずっとそばに…
著者  :いもとようこ(作・絵)
出版社 :岩崎書店

人間たちが山里に住むようになり、もともとそこで仲良く暮らしていた動物たちは山奥へどんどん追いやられていきました。しかし最後の森でエサがなくなってきたため、とうとうたくさん食べるくまさんはみんなの代わりに里へ出ていくことになってしまいます。

人による山の開発ですみかを奪われていく動物たち。身の回りに起こっている自然と人の問題について優しいタッチで描き出されます。読み終わった後には胸がグッと締め付けられるような悲しさも……。環境の大切さについて学べる絵本です。

いもとようこさんの魅力あふれる絵本の世界

やさしい気持になれるものから、考えさせられるものまで、いもとようこさんの魅力あふれる絵本を5冊ご紹介しました。

悲しい結末のものもありますが、子どもにとっては、これまでにはない感情を抱くものとなるかもしれません。読んだあとは親子で感想など話し合ってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター