両手を床につき、前方に1回転するでんぐり返し。体全体をバランス良く使う必要があるため、発達の指標の1つとして使われることもあります。でんぐり返しを習得することで、どのような効果が期待できるのでしょうか。教え方のコツもあわせてご紹介します。
でんぐり返しの効果とは?
体をコントロールする力が向上する
そのためでんぐり返しの練習をすることで、全身をコントロールする力が鍛えられるそうです。
転んだときにとっさに手をついたり、受け身を取ったりといった危機回避能力も上がるため、ケガを減らすことにも役立ちますよ。
運動のコツがつかめる
さまざまな動きの基礎が学べるため、正しい方法を子どもに教えてあげたいですね。
でんぐり返しは何歳からできる?
個人差が大きいのですが、3~4歳ごろになるとバランス感覚も良くなり、くるりと1回転できる子が増えてくるようです。
でんぐり返しは、やり方を間違えると首を痛めてしまったり、周りのものにぶつかってしまったりする可能性があります。
子どもがでんぐり返しをしているときは、
・転がっても安全な環境を整える
・年齢や発達に応じてサポートをする
・目を離さない
という点に注意してくださいね。
でんぐり返しの方法
ぶつかると危ないものは遠ざけ、床にマットや敷布団など、クッションになるものを敷きます。
子どもには、「マットがあるところ以外ででんぐり返しをしてはいけない」ことをしっかり伝えておきましょう。
STEP1:スタートの姿勢になる
このとき、てのひらは足のすぐ前あたりにつき、体から離し過ぎないようにしてください。
足を閉じたまま、おしりを頭より高く上げます。
あごを引き、自分のお腹あたりを見るようにしましょう。
STEP2:体を丸めて回る
目線をお腹から外さないこと、お腹とふとももをなるべく離さないことが、上手に回転するコツです。
STEP3:足の裏をつけて立ち上がる
でんぐり返しがうまくできないときは?
自分で回れない
布団やクッションなどを使ってゆるやかな坂を作り、上から下に転がることで、体を回転させることに慣れることができます。
まっすぐに回転できない
左右のてのひら・足の裏をしっかりと床につけ、あごを引いて後頭部を床につけて回ることを意識させてみましょう。
最後に立ち上がれない
立ち上がるときは、おしりの方にかかとを近づけるようにすると、回転の勢いを活かして上半身を起こしやすくなります。
慣れないうちは、回転しているときに足が伸びたままになってしまいがちなので、体をできるだけ丸めて転がるように、アドバイスしてあげると良いかもしれません。
自宅で楽しくでんぐり返しの練習をしよう!
幼稚園や小学校で苦手意識を持たずにすむよう、家で遊びながら慣れてくれると良いですね。
安全確認を忘れずに、正しいでんぐり返しの方法を子どもに教えてあげましょう!