偉人の功績をつづった伝記には、子どもに伝えたいことがたくさん書かれています。しかし、お子さまに興味を持ってもらうのは至難の業。そこで活用したいのが、楽しみながら読める「漫画の伝記」です。ここでは日本の偉人を取り上げた、おすすめの伝記漫画を5つご紹介します。
あきらめない気持ちの大切さがわかる
著者 :海野そら太(漫画)、石川憲二(シナリオ)、石毛直道(監修・解説)
出版社 :集英社
努力や苦労を重ねながら、あきらめずにやり遂げる姿に「自分もがんばろう!」と感じてくれるかもしれません。親しみやすいイラストのおかげで、気軽に読めそうです。
インスタントラーメンのあれこれを知ることができる、横浜市の体験型博物館「カップヌードルミュージアム」。このミュージアムの中でも、安藤さんのことが紹介されています。この漫画を読んでから足を運んでみると、さらに楽しめるでしょう。
小さなお子さまに!ドラえもんの作者の物語
著者 :むぎわらしんたろう
出版社 :小学館
コロコロコミックス誌上で発表されたものであるため、内容はお子さま向け。わかりやすくすらすら読めるでしょう。また「弟子の視点で語る藤子・F・不二雄先生」ということで、一般的な伝記とは違った味わいがあります。事実だけではなく、その人となりをより深く知ることができそうです。
大好きなキャラクターの作者のお話なら、小さなお子さまでも親しみやすく楽しめるのでは?ドラえもんのことがますます大好きになるはずです。
ポケモンを広く知らしめたクリエイター
著者 :宮本 茂(解説)、田中 顕(まんが)、菊田洋之(構成)
出版社 :小学館
「昔の人なんて興味ない」というお子さまも、ポケモンを作った人の伝記なら食いついてくれるのではないでしょうか。ポケモンやゲーム業界の歴史もわかり、ポケモン好きのお子さまだけじゃなく、ゲームが好きなお子さまも楽しめます。この本がきっかけで伝記に興味を持ち、ほかの伝記を手にとるきっかけになるかもしれません。
歴史に興味を持つきっかけに
著者 :鎌田茂雄(監修)、堀田あきお(漫画)
出版社 :集英社
この漫画では、面白おかしなとんち話からは想像できない、意外な一面を知ることができます。飢えや病気で苦しむ人たちに寄り添い続けた一休さん。そんな立派な一面を知り、改めてとんち話を読むと、また違った視点で楽しめそうです。
お話の時代背景もあわせて伝えると、お子さまが歴史に興味を持つきっかけにもなるでしょう。
朝ドラのモデルにもなった女性が主役
著者 :大谷じろう(まんが)、原口泉(監)
出版社 :小学館
現在では女性の社会進出は当たり前になり、女性がビジネスを手掛けることもそう珍しいことではありません。しかし広岡さんが生きていた時代は、男性中心で女性の社会進出は困難でした。そんななか、世のため人のため、決してあきらめずさまざまなビジネスに挑戦し続けた広岡さん。その気高い姿に、特に女の子はあこがれるのではないでしょうか。
いろいろな伝記を読むきっかけに
漫画の伝記に慣れてきたら、だんだんと知らない分野の偉人伝にも挑戦させてみましょう。昔の偉人の半生は、お子さまに「あきらめずに努力をすることの大切さ」など、生きるうえで大切なことを伝えてくれます。