小学校受験において高い頻度で出題される「数の問題」。数字・ひらがなが書けないという前提で行われる小学校受験において、どんな問題が出されるのでしょうか?数の問題の傾向と家庭でできる指導方法をご紹介します。
どんな問題が出るのか?
小学校受験の数の問題は、「数の概念」を理解しているかどうかを問う問題です。数の大小からはじまり、掛け算や割り算の概念を問われるような問題も出ます。
小学校受験対策で数に慣れておくと、小学校に入ってから算数の問題でつまずくことは無いのではないかと思います。実際のところ、娘の小学校ではじめから算数が苦手、という児童は見かけませんでした。(その後、得意不得意は出てくるとは思いますが……)
小学校受験で出題される数の問題例
たし算の概念を問う問題
数のかたまりを考える問題
何に気をつけて指導するか
早いうちから公文式などに取り組んでいるお子さまであれば、簡単な計算式で解けるような問題かもしれません。しかし、数字やひらがなが書けないという前提で問題が出題されますので、まずは問題の回答方法を教える必要があります。
多くは答えとなる数字を丸の数で回答します。そのため、最初は身近なものを使って数の概念を教えつつ、答えとなる数だけ丸を書くことに慣れるようにするとよいのではないでしょうか。
わが家では8マスのノートを買い、口頭で出した問題に対して丸を書いていく訓練をしました。
わが家での最初の取り組み
娘のミヤピーに数の問題を教えるときに、最初はどうしようかと悩みました。
いろいろ考えながら家の中をふと見まわしたときに、お菓子のおまけに付いていた小さいフィギュアがパッと目に飛び込んできました。これは使える!と思い試してみたところ、案の定うまくいきました。
「同じ種類に分けてみて!」
「おなじものが2つあるのはどれ?」
などと、声掛けをして仕分けをするところから数の勉強をスタート。ミヤピーもお気に入りのフィギュアだったので、興味を持ちながらやってくれました。
これはあくまでわが家の例です。お子さまによって、興味を持つポイントは違うことでしょう。「あつまり」を見つけられるような、お子さまにとって身近なモノでまずはじめてみてください。
家庭でできる数の問題の教え方
お子さまが少しずつ数に慣れてきたら、いよいよ本格的に数の問題を教えていきましょう。
1:おはじきを使って数の概念を教える
おはじきは何かと使える教材!小学生になってからも勉強で使うことがあります。
おはじきは数の概念を教えるのに最適です。紙に書いたものを見せるより、実際に手にとって理解させるほうが理解が深まります。
おはじきはすべて同じものではなく、数種類のおはじきを用意するようにしましょう。同じ種類のものをまとめて数えるのを教えるときに役立ちます。
2:まとまりの作り方を教える
まとまりの問題はペーパー試験でも苦手にするお子さまが多いです。そして、数の概念がまだ薄いお子さまに教えて理解してもらうこともすごく難しいです。
これはいくつかの問題を例題として解法を徹底的に教えるのが一番の近道ではないかと思います。たとえばわが家では、人数分に分けるときに線でつなぐやり方を最初は徹底させました。
最初はピンときてなかったミヤピーですが、何度か同じことを繰り返したところようやく理解ができて、応用もできるようになっていきました。
教えるときは、根気よく丁寧に
数の問題だけではないのですが、どんなことも基礎が最も大切です。簡単すぎることを教えるのは親にとってとても骨が折れますし、忍耐力が必要です。なかなかつらいのですが、生まれてまだ数年の子どもだということを常に思い出しながら、ゆっくりと根気よくお話しましょう。
いきなり難しい問題に手を出さず、少ない問題を何度も回答することが肝要です。お子さまは、だんだん自分でできるようになってはじめて、パターンを習得します。そうしたら応用問題や志望校の過去問題に取り組ませてみましょう。
次回もお楽しみに!