クリスマスに大活躍する人物といえば、白いおひげに赤い服のサンタクロース。プレゼント運んできてくれるサンタクロースに、子どもたちも興味津々になる季節です。そこで今回は、3-6歳向けのサンタクロースが出てくるオススメの絵本を5冊、ご紹介します。
サンタさんにも個性が『さむがりやのサンタ』
著者 :作・絵 レイモンド・ブリッグズ ,訳 すがはら ひろくに
出版社 :福音館書店
主人公のサンタのおじいさんは、実は少し気難しいうえに寒がりで南国の夢をみるほど。今日も寒空の下、煙突の狭さにぶつぶつと文句を言いながら、プレゼントを配達していくのですが……。
サンタクロースといえば、明るく朗らかにプレゼントを配るイメージがありますが、この物語のサンタさんはトナカイのソリでプレゼントを配りにいくほかは、一風変わっていてとても個性的。人間味があって親しみが持てる人物像に描かれています。
コマ割りされたイラストとセリフの吹き出しはまるで漫画のようで、子どもたちの好奇心を刺激してくれることでしょう。
靴下に入る縦長サイズ!『クリスマスのまえのよる』
著者 :著 クレメント・C・ムーア ,絵 ロジャー・デュボアザン ,訳 こみや ゆう
出版社 :主婦の友社
クリスマスの夜、やってきたサンタさんを偶然目にしたパパは……?
トナカイのソリに乗ってプレゼントを配って歩く、赤い服に身を包んだ恰幅のよい白髭のおじいさん。現在のサンタクロースのイメージの元になったのが、著者のアメリカの神学者、クレメント・C・ムーアが書いたこの詩です。まさにサンタの原点とも言える、奇跡のような物語。
デュボアザンが描く味わいのある鮮やかな色彩のイラストが、物語に優しい温もりを添えています。
ちょうど靴下にはいる縦長のデザインの絵本は、クリスマスプレゼントにも最適ですね。
ドキドキの展開『クリスマスの ふしぎな はこ』
著者 :文 長谷川 摂子 ,絵 斉藤 俊行
出版社 :福音館書店
クリスマスの朝、主人公の「ぼく」が庭で見つけた木の箱を開けると、なんと中にはサンタさんの眠っている姿が!思わずベッドの下に隠してみたものの、気になる「ぼく」は箱の中をこっそり覗いてみることに。すると箱の中のサンタさんは、プレゼントを配りに出発するところで……。
箱の中のサンタさんを覗き見る主人公の「ぼく」と一緒に、「次に、サンタさんは何をしているのかな?」と、ドキドキワクワクできる楽しい絵本です。
ラストのオチも夢いっぱいで、読み終えた後にほっこりと心が温かくなる一冊。
クリスマスの読み聞かせにピッタリです。
人気シリーズ『ぐりとぐらのおきゃくさま』
著者 :文 なかがわ りえこ ,絵 やまわき ゆりこ
出版社 :福音館書店
カステラ好きな、のねずみ「ぐり」と「ぐら」が、森の中で大きな足跡を見つけて辿ってみると、驚いたことに行きついたのは自分の家!玄関には大きな長靴。壁には、赤いオーバーと真っ白なエリマキがかかっていて……。謎のお客様の正体は!?
このシリーズを、子どものころに読んだことがあるパパママも多いのでは?子どもたちに大人気のロングセラー絵本、「ぐりとぐら」のシリーズのクリスマスバージョンです。
足跡を辿っていったら自分の家という展開は、子どもたちもドキドキワクワクして楽しんでくれることでしょう。
厚生大臣賞受賞、全国学校図書館協議会選定図書に選定された、クリスマスの読み聞かせオススメの一冊です。
サンタがいっぱい!『100にんのサンタクロース』
著者 :文・絵 谷口 智則
出版社 :文溪堂
舞台は100人のサンタクロースが住む町。100人のサンタさんはみんなで協力して、クリスマスに向けて大忙しで働いています。そして、クリスマス日。プレゼントを配り終わったサンタさんたちには、「秘密の楽しみ」があったのです……。
カラフルな色彩が印象的な、100人ものサンタクロースが登場するとても賑やかで楽しい物語です。サンタさんの見事な仕事っぷりに、子どもだけではなくきっと大人も脱帽してしまいますよ。
裏表紙の見返し部分には、100人のサンタさんの自己紹介付き。お子さまと一緒にお気に入りのサンタさん探しをしてみるのも楽しいですね。