子どもに掃除をお手伝いさせることは、しつけだけでなくおうち知育にもなります。子どもの年齢別にレベル分けすることで、成長に合わせた掃除ができるようになるでしょう。掃除のお手伝いのポイントを年齢別にご紹介します。
お手伝いで「総合力」を伸ばそう
【掃除をさせることで育つ力】
・責任感
・忍耐力
・巧緻性
・自立心
・自己肯定感
・集中力
掃除は「どのくらいの力で拭けば汚れが取れるのか?」「ちりとりにゴミを上手に入れるにはどうしたら良いか?」など、さまざまなことを考えながら動かなくてはなりません。
掃除のお手伝いを通して、子どもの「生きていく力=総合力」を伸ばしてみませんか。
1~2歳におすすめの掃除
■おもちゃを片付ける
1~2歳は好奇心・自己主張が強くなる時期です。手先も器用になってくるので、何でも自分でやりたがるようになります。
ただし誤飲や転倒の危険性が高いため、パパママの監督が必要です。一緒に楽しみながら掃除をしましょう。
お手伝いの教えるコツは「まねっこ」
乳幼児は力が弱く、集中持続時間は5分程度。掃除をきちんとするのは難しいかもしれません。上手にできなくても問題ありません。雑巾がけや、おもちゃの片付けを繰り返すことで、掃除・整理整頓の習慣づけができれば十分です。
褒める声かけで自己肯定感アップ
掃除を楽しく続けさせるコツは、大げさなくらい褒めることです。大好きなパパママに褒められることで自己肯定感が高められます。
自己肯定感の高い子は自信を持ち、何事にも積極的に挑戦するようになるでしょう。
3~4歳におすすめの掃除
■掃除機をかける
■窓拭き
■ゴミ捨て
言語能力が発達し、自分の意思を言葉で伝えられるようになる3~4歳。パパママとコミュニケーションをとって、掃除を指示通りこなそうとします。
パパママに認めてもらいたい承認欲求が強い時期でもあります。役割を与えることで責任感と喜びを感じ、認めてもらうため頑張ることでしょう。
「自主性」を尊重し成功体験を増やそう
少々雑だったり、物足りない掃除の仕方でも、とりあえず様子を見ましょう。自分で掃除ができた達成感は成功体験となるはずです。前向きで自信のある性格の人ほど、幼児期に多くの成功体験をしている傾向があります。
命令ではなく提案する声かけを
やる気を出させて、掃除方法を改善するなら、「もう少し雑巾を絞るともっときれいに拭けるよ」「ちりとりをもう少し寝かせると手が疲れないよ」など、提案する声かけがおすすめです。
5~6歳におすすめの掃除
■網戸掃除
■シンクなど台所周りの掃除
■トイレ掃除
ハサミ・ホッチキス・筆記用具を使いこなせるくらい器用になる5~6歳。洗剤を使う、力加減が必要な掃除もできるようになります。
どうやったら上手くできるか試行錯誤し、自分でやり遂げることで達成感を感じます。掃除のお手伝いは子ども主体になるように進めてみましょう。
子どもに任せて責任感を育てよう
そのためには、1つの掃除を子どもに任せることが効果的です。パパママが口や手を出したいのをぐっとこらえることで、子どもの責任感・忍耐力・達成感・自己肯定感を高めることができます。
感謝の気持ちをこめた声かけを
パパママに感謝されることで、子どもは認められ愛されていると実感するもの。がんばった行いに対して感謝することは、奉仕の心を育てます。
認めることがお手伝い上手の近道
掃除が上手にできることよりも、その過程での工夫・がんばりを認めて褒めてあげましょう。