小さなころからさまざまな経験をさせてあげたいと考え、私立幼稚園の受験を検討しているパパママも多いでしょう。どのように受験に取り組んでいくか、流れを理解して早めに予定を立てることが大切です。この記事では、受験する幼稚園の選び方や受験の流れなど、幼稚園受験について詳しくご紹介します。
幼稚園受験では何を見られる?
運動能力
運動能力はその場で「片足立ちできる?」と質問されることもあれば、自由遊びの時間の中で見られていることもあります。リトミックやスキップ遊びのほか、足を広げて股の間から後ろをのぞく股のぞきができるかどうか、鉄棒にぶら下がることができるかどうか、などさまざまな視点で運動能力を測られます。
日常の遊びの中に平均台などを取り入れてバランス感覚を養うなど、毎日の子どもとの時間で運動能力を磨いておくと良いでしょう。
知能
・言語面
先生の話をどの程度理解し質問に答えられるか、自分の気持ちの表現ができるか、お話作りなど
・図形や数量、記号といった数理面
ものの形や数、水の量や色彩の違いが分かるか
・記憶や思考
話や絵、数、図形などの記憶力や、異なるもの同士の関係性や分類分けができるか
小学校受験とは異なり、幼稚園のお受験はペーパーテスト対策で勉強として必死にしなければならないというものではありません。
日ごろから正しい言葉を教えておくことや、絵本の読み聞かせ、パズルや積み木遊び、トランプの神経衰弱遊びや数の逆唱などを遊びに取り入れることで対応できるでしょう。
社会性
普段から周りのお友達と仲良く遊ぶためのルールをきちんと理解させておくことが大切です。同年代のお友達だけでなく、年上、年下のお友達とのふれあいがあると社会性が身に付きやすくなります。
受験する幼稚園選びのポイント
・幼稚園の教育方針が家庭の教育方針に合っているかどうか
・家からの距離や通園手段
・遊び場所や自然公園、交通量など、幼稚園を取り巻く環境
・幼稚園ならではの特徴は何か
・幼稚園に入園するとどのような経験ができるのか
・年間にかかる費用負担
特に園の教育方針は、子どものものの考え方に繋がるため重要なポイントです。理念に共感できるかどうか、必ずよく確認しておきましょう。
有名な私立幼稚園を目指す場合は受験倍率も高くなるため、例年どの程度の倍率になるのかも事前に知っておきたい情報です。
チェックしたい項目は夫婦で話し合って優先順位をつけておくと、幼稚園選びがスムーズに進むでしょう。
幼稚園受験の流れ
1.情報収集
まずは、入園前から情報を集めます。入園の1年~1年半前くらいから始めるパパママが多いようです。幼稚園によっては、オープンスクールとして幼稚園見学会を行っている場合もあります。入園を希望する幼稚園の様子が見られるチャンスなので、日程が合うようであれば参加してみてはいかがでしょうか?
2.入園説明会
夏から秋にかけて、入園説明会が開催されます。教育方針や年間行事などが掲載された資料がもらえるほか、年間にかかる費用の詳細を教えてもらえる機会なので、ぜひ参加しておきたいところです。
3.願書提出
入学願書を受け取り提出します。願書配布は日程や時間が決まっており、そのスケジュール以外では受け取れないケースが大半です。早いうちから情報をチェックし、スケジュールを立てておくようにしましょう。
4.選考
秋ごろに願書を提出したら、面接や書類選考などが行われます。幼稚園によっては、願書を提出した順番、いわゆる早いもの勝ちで入園が決まるところもあり、どのような選考過程になるのかをきちんと確認しておくことをおすすめします。
5.入園準備
その後晴れて入園が決まると、合格通知を受け取り、入園前説明会や健康診断、制服がある場合は採寸などの行事があります。
幼稚園受験に必要な準備
願書の作成
配布数が限られているケースもあるため、注意が必要です。願書の配布数が決められていない場合は、下書き用と提出用の2部もらっておくと便利。限られている場合は、コピーを取って下書き用に使います。
記入は基本的には万年筆を使いますが、最近では万年筆の筆跡に似せたインクペンもあるため、使い勝手の良いほうでかまいません。適度な大きさの文字をこころがけ、記入欄の8割程度を埋めるつもりで記入します。
志望動機欄には、幼稚園の教育方針に共感したという内容で具体例を混ぜて書くと、説得力のある文章に仕上がります。完成したら、提出前に控えを取っておき、面接対策に使いましょう。
試験対策
面接対策
子どもには名前や年齢、好きな食べ物やよくする遊びなど簡単な質問。保護者には通園方法とかかる時間、志望動機や、子どもの長所と短所、子どものアレルギーの有無などが質問されます。
なかでも志望動機は事前準備が必要な項目です。幼稚園の教育方針をきちんと理解し、志望動機の中に組み込んで答えられるようにしておきましょう。
幼稚園受験で注意すること
説明会や面接にふさわしい装いかどうかをチェックしておきましょう。直前になると準備忘れが発生する可能性もあるため、スケジュールは余裕をもって立てておくことをおすすめします。
・スケジュール
受験は何カ月もかけて準備するもの。説明会や願書の入手日、提出日、面接や試験日などスケジュールの管理も重要です。
・夫婦での話し合い
家庭内で幼稚園受験に対して、前向きに取り組む雰囲気作りも大切です。幼稚園受験のメリットやデメリットを夫婦できちんと話し合っておきましょう。
子どもの幼稚園受験メリット・デメリットは?
私立の幼稚園は、特色のある行事や学習の取り組みを行っているところが多いです。子どものころからさまざまな経験ができるということに、幼稚園受験のメリットを感じるパパママもいるのではないでしょうか。
また、大学の付属幼稚園であれば、特別な受験勉強対策をせずに大学まで進学が可能です。そのため、のびのびとした学生生活が送れることもメリットと言えるでしょう。
【デメリット】
デメリットとしては、自宅から遠くにある幼稚園に通う場合は送り迎えの人手や時間が必要になることや、費用負担の面が大きいことが挙げられます。入園後の生活を具体的にイメージしながら、デメリットが問題になるかどうかを確認しましょう。
メリットとデメリットのバランスを考え、幼稚園受験をするかどうかを検討してください。
受験を前向きに取り組む姿勢が大切
幼稚園受験はスケジュールの管理や面接や試験の対策など、何かと早めの準備が必要なことが多いです。大変な準備だからこそ、親子で前向きに取り組む姿勢を大切にしましょう。