ダイオウイカやダイオウグソクムシなど深海の生き物は子どもたちに大人気。一般的な海の生物と違い、直接生態を観察するのが難しい深海生物たちですが、本や図鑑を見れば彼らが住む不思議な深海の世界について学ぶことができます。絵本から図鑑まで、深海について学べる書籍を5冊セレクトしました。
DVD、スマホ連携のしかけつき人気図鑑
著者 :武田正倫(監修)
出版社 :学研
学研の図鑑LIVE(ライブ)シリーズの「深海生物」は、インパクトのある写真とわかりやすい解説で深海への理解を深めます。
写真や精密なイラストで収録されている深海生物は約200種類。また生物だけではなく深海の様子の解説もあり、彼らの生きる深海の世界を知ることができます。
英国・BBC制作のDVDや、スマートフォンを使ってAR(3DCG)が見られるアプリなど、子どもがワクワクするしかけも満載です。
子どもから大人まで楽しめる充実の事典
著者 :佐藤孝子
出版社 :成美堂出版
子どもから大人まで楽しめる、充実した内容の大事典です。特に子ども向けに作られたものではありませんが、豊富に掲載された美しい写真が子ども心をつかみます。
また生息地の水深の目盛り、シルエットでの大きさ比較、獲物のアイコン表示など、視覚的にわかりやすく編集されています。生物学的な解説だけではなく豆知識も載っているので、親しみがわきます。
「大事典」の名前にふさわしい、深海生物の図鑑の決定版です。
クイズで楽しく深海生物について学べるミニ図鑑
著者 :土田真二(海洋研究開発機構)(監修)
出版社 :学研
クイズに挑戦できるミニ図鑑です。持ち運びやすい文庫サイズで外出時のおともにも最適。
サイズはミニながら、深海の生き物たちの迫力ある写真やイラストがたくさん掲載されています。
監修者の土田氏が所属する海洋研究開発機構は、海の観測研究を行っている国立研究開発法人です。
100問のクイズに全問正解して、深海博士を目指してみては?
遊び心がいっぱいの実は奥深い深海絵本
著者 :ともながたろ(絵) なかのひろみ・まつざわせいじ(文)
出版社 :アリス館
深海魚の魅力がたっぷりつまった絵本です。ユニークな深海魚たちがかわいらしくデフォルメされていますが、細部は正確なイラストで紹介されています。
絵を担当したともなが氏は、「ぼくのすいぞくかん」というWeb水族館の館長で魚の大好きなイラストレーター。
絵本でありながら、楽しく読んでいるうちに自然と深海の世界のイメージをつかむことができる、奥深い本です。
しんかい6500に乗っているような気分になれる絵本
著者 :井上 よう子(作)、 木下真一郎(絵)
出版社 :岩崎書店
潜水調査船に乗って深海を探検する、というお話の絵本です。
科学雑誌「Newton」などでも活躍するイラストレーターの木下氏が絵を担当。リアルな深海生物のイラストとわかりやすい文章で、まるでしんかい6500に乗っているような気分に。
深い海はどうなっているんだろうという子どものワクワク感を盛りあげます。
宇宙より近いのに神秘に満ちた深海の世界
しかし、深海はいまだ謎多き世界。潜水艇などを操縦する深海パイロットの数は、宇宙飛行士よりはるかに少ないといわれています。
今回ご紹介した本や図鑑で、驚きと神秘に満ちた深海の世界を、お子さまと一緒に探検してみませんか?