秋になるとコロコロと落ちてくるどんぐりや真っ赤に染まった紅葉、イチョウの黄色い葉っぱなど、大切な宝物のように拾ってくるお子さまも多いのではないでしょうか。周りの景色が一変してしまう美しい紅葉がテーマの絵本をご紹介します。
美しい秋の音が聞こえる『さわさわもみじ』
タイトル:さわさわ もみじ
著者 :ひがし なおこ(作)/きうち たつろう(絵)
出版社 :くもん出版
「さわん さわん」と風が吹いて、「さわさわさわさわさわ」ともみじが散っていく音、「ぽとん ことん ぽとん ことん」とどんぐりが木から落ちてくる音など、大きな公園で耳をすませているような気持ちになります。
秋の切なさや空の色、風を感じられる言葉は、作者であるひがし なおこさんが歌人だということが納得できます。小さいおこさまだけでなく、大人にも楽しめる絵本です。
落ち葉でできた品物がたくさん!『おちばいちば』
タイトル:おちばいちば
著者 :西原 みのり
出版社 :ブロンズ新社
さっちゃんが幼稚園で作ったドングリのお馬さんに乗ってやってきたのは「おちばいちば」。
そのいちばには、おちばのスカート、おちばの魚、木の実のご馳走などがいっぱい並んでいます。お買い物のためのお金は、ドングリの帽子。
不思議なおちばいちばでの体験は、お子さまの想像力が広がります。細かいところまで丁寧に描かれているので、じっくり絵を見るといろいろな発見がありますよ。
読み終わった後は、公園でいっぱい落ち葉を拾って「いちばごっこ」をしたくなります。
たっくんとたぬきの落ち葉集め『おちばきょうそう』
タイトル:おちばきょうそう (たっくんとたぬき)
著者 :白土 あつこ(作・絵)
出版社 :ひさかたチャイルド
たっくんがおじいちゃんの庭の落葉を掃いていると、たぬきがやってきます。「へたくそだなぁ」と笑うたぬき。
そこでたっくんとたぬきは落ち葉を集める競争をします。山のようになった落ち葉に二人でジャンプ!遊んでいるうちにまた落ち葉が庭中に散らばってしまいます。さあ、どうしましょう?
一生懸命落ち葉を集め、全力で落ち葉遊びを楽しむたっくんとたぬきの表情が楽しい絵本。落ち葉の季節ならではの楽しいお話です。
はっぱは何に化けるかな?『ばけばけはっぱ』
タイトル:ばけばけはっぱ
著者 :藤本 ともひこ
出版社 :ハッピーオウル社
さまざまな色や形の落ち葉。じっと見ていると、何か別の生き物に見えてきませんか?
「ばけばけはっぱ」は写真絵本。積もった落ち葉を「ふー」っと吹いてみると、落ち葉や木の実でできた動物や怪獣が出てきます。
想像力を働かせると、こんな世界が見えてくるんだ!と感激します。
読んだ後はもちろん公園に繰り出して、たくさんのはっぱや木の実を化けさせてみましょう。
この葉っぱは何の木?『おち葉』
タイトル:おち葉 (せんせい!これなあに?5)
著者 :有沢 重雄(構成・文)/亀田 龍吉(写真)
出版社 :偕成社
「木のえだにそっくり」「毛がたくさん」など、葉っぱの見た目の特徴から木の種類がわかる図鑑です。秋や冬、道ばたや公園でよく見る落ち葉を紹介しています。
白のバックに並んだ葉っぱたちが見た目の特徴別に並んでおり、巻末には解説も付いています。「これは何?」と聞かれると困ってしまうパパママも一緒に、葉っぱを探してみましょう。わからないことを図鑑で調べる、ということの第一歩にもおすすめです。
絵本を読んだら、落ち葉遊びに行ってみよう!
空気感だけでなく、木々が色づき、ひらひらとカラフルな葉っぱが舞い落ちてくると何となく気分も変わってきますね。
落ち葉を拾い集めたり、拾った落ち葉で何か創作してみたり、また図鑑と葉っぱを見比べてみたりとお子さまにとって自然と遊ぶ絶好の機会です。
絵本を読んだら、さっそく公園や森へ行ってみましょう!