人気絵本&キャラクターのバーバパパ。カラフルな彼らは、体の形を自由に変えられるのが大きな特徴。川があったら橋に変身するなど、困難は知恵と工夫で解決!日常でも楽しく姿を変えていく様子に、息子は刺激を受けて、とても前向きになりました。その魅力をお届けします。
めくるだけで楽しいバーバパパの世界!
著者:アネット・チゾン(作)、タラス・テイラー(作)、山下明生(訳)
出版社:講談社
バーバパパのかぞくはね、とてもかわっているんですよ。
なぜって、からだのかたちをかえることができるんだから。
パパはピンク、ママは黒、子どもたちは赤、オレンジ、黄色、水色、緑、紫、黒のもじゃもじゃ……とキャラクターたちは色も(実は性格も!)とってもカラフル。絵本のページをめくるだけでも、色彩豊かで楽しい情景に心が躍ります。
そんなバーバパパシリーズのキャラクター、とっておきの魅力は、体の形を自由自在に変えられること。やりたい気持ちさえあれば、なんでもできちゃうんです!それぞれの個性を生かした変身ぶりは味わい深く、じっくり読んでいただきたいお話ばかりです。
まずは、おすすめのシリーズ3冊を紹介!続いて、読み聞かせの工夫をお伝えします。
バーバパパのだいサーカス
著者:アネット・チゾン(著)、タラス・テイラー(著)、山下明生(訳)
出版社:講談社
このお話はバーバパパらしさがぎゅっと詰まった1冊で、本当に見どころが盛りだくさん。バーバパパだけでも、チラシを貼った小さなモニュメント、パレードのゾウ、遊園地の乗り物、劇の大道具に仮装舞踏会の楽器……と、9回も姿を変えるんですよ!
バーバパパのいえさがし
著者:アネット・チゾン(著)、タラス・テイラー(著)、山下明生(訳)
出版社:講談社
キャラクターそれぞれのこだわりと、おうちへの愛情が感じられるこの1冊には、戦いのシーンも登場します。ハラハラドキドキ、でもバーバパパたちなら大丈夫。ぜひ、壮大で工夫を凝らした変身ぶりをお楽しみください。
バーバパパのしまづくり
著者:アネット・チゾン(著)、タラス・テイラー(著)、山下明生(訳)
出版社:講談社
こちらの絵本では、最後まで、みんなのアイデアと知恵が楽しめます。生き物の生態系についても示唆を与えてくれる、学びの多いお話です。
読み聞かせを一工夫して、バーバパパの世界観にどっぷりはまろう
まずはお話を楽しもう
ストーリーに合わせて変身した姿を探してみよう
「バーバパパはプロペラをつけて飛んでるね」「ここではお舟になってるよ」など、探しはじめるとどんどん見つかります。メインのストーリーだけでなく、名わき役も多いのがバーバパパシリーズの面白さでもあります。親子で楽しみながら、登場人物の姿を探してみましょう。
好きな登場人物に注目して読んでみよう
この子は力持ちだな、この子は絵が好きだな、などと、個々の性格がだんだん見えてきますよ。特定の誰かに注目すると面白さが倍増!何度でも楽しめます。
また、2人で1つのものに姿を変えていることもあり、息の合ったファミリーの様子がうかがえます。
なお、登場人物の特徴の理解を深めるには、公式サイトのキャラクター紹介を見るのがおすすめです。例えば、「動物好きで心の優しい男の子、バーバズー」などと特徴がわかると、お子さまとの会話も膨らみます(もちろん、想像しながら読むのも楽しいですが!)。
バーバパパ | BARBAPAPA | PLAZA | プラザ
次はお子さまの番!バーバ〇〇になりきってみる?
例えば、わが家の引っ込み思案な長男も、「バーバたろー」と呼びかけることで、できないこともやってみようという気持ちになるようです。
また、「バーバモード」になると、違うやり方や新しい発想も浮ぶようで、日々の遊び方がとても柔軟になりました。
例えば、あるとき、赤ちゃん用のオモチャがないところでは、突然ブリッジに変身!大きなトンネルになって下の子たちと遊んでくれた姿にはびっくりしました。
その他にも、「塗り絵がぐちゃぐちゃで気にいらない!」と訴える次男のために、紙に好きなイラストを描いて渡していました。「これは……バーバモードが効いている!」と、感心。思わぬところで力を発揮してくれ、親としてとても助かっています。
読むと勇気が貰える!バーバパパを親子で楽しもう
何かと「つまんな~い」、緊張すると「やっぱりやめる」が口癖になっていた長男も、バーバパパの世界にどっぷりはまってからは、少し前向きに考えるようになりました。
筆者もそんな息子に「ありがとう」「よく思いついたね」「それでいんだよー」と認めて励ます発言が増え、親子で気持ちよく生活ができる瞬間をうれしく思っています。
ちなみに、バーバパパがピンクでママが黒。また、ママは編み物をすることもありますが、力仕事も得意です。そんなフランス生まれの独自の世界観も筆者は気に入っています。
バーバパパは「わたあめ」が語源だそうですが、日本の親子もあま~く優しく包んでくれること間違いなしですよ!