白地図ぬりえはご存知ですか?幼児が日本地図に楽しく親しむのにとってもオススメなんですよ。ただ色をぬって遊ぶだけじゃなく、各地域のことを調べたり、好きなテーマでぬりえを完成させたり、楽しみ方はいろいろ!親子で遊びながら日本地図に親しめる方法をご紹介します。
まずは、地図を身近なものにしよう
わが家では、100均で購入した日本地図ポスターをお風呂に貼っています。息子は、最初は興味を持っていなかったのですが、ひらがなが読めるようになった頃から地図に書いてある都道府県名を読むようになりました。
新幹線に関連する地名や、行ったことのある地名はなんとなく聞き覚えがあったようで「これ知ってる!」と気づき、そこから地図への興味がわくようになったのです。
興味を持ちはじめ、知りたい欲がぐんぐん湧き上がっているときが学びのチャンス!ということで、白地図のぬりえ遊びを取り入れてみました!
白地図を手に入れよう
白地図は、インターネットで探すとフリーダウンロードができるサイトがいくつかありますし、書籍でも販売されています。
色をぬるときは、ペン先の細いクーピーや色鉛筆がオススメです。地図はいびつな形が多く、細かくぬり分けるのに、クレヨンはあまり適しません。
ちなみに、筆者が白地図をインターネットで探したときに見つけたのは以下のサイトです。
・帝国書院 → https://www.teikokushoin.co.jp/teacher/outline_map/japan/index.html
・ちびむすドリル小学生 → https://happylilac.net/sy-sirotizu.html
・白地図専門店 → http://www.freemap.jp/
出版社:みくに出版
ステップ1:最初は自由に塗ってみよう
最初は、子どもに任せて自由にさせてみましょう。子どもの好きな色で好きな場所から塗ってみるといいと思います。北海道から南に下るように塗ってもいいですし、気になる形のところから塗ってみてもOK。都道府県の隣同士は色が重ならないように塗ると、後で見やすい地図になります。
子どもが「ここ」と選んで色を塗った場所について、「どんな食べ物が有名なのかな?」「寒いのかな?暑いのかな?」など、ぜひ親子で話し合ってみてください。実際の地図や地図の絵本を用意しておくと、会話がはずみますよ!地域の特色を一緒に調べていくと、新しい発見もあって親子で楽しみながら地図を勉強できます。
ステップ2:テーマを決めてオリジナル地図を作ろう
テーマを決めてぬりえをするのもオススメです。わが家では息子と話し合い、「行ったことのある場所」「好きな新幹線が通る場所」の二つのテーマを決めて白地図ぬりえをしてみました。
まずは「行ったことのある場所」の白地図ぬりえに挑戦。旅行などで行ったことがある場所を写真を見ながら思い起こしてぬりえをしました。
各地域、「どんなものを食べたかな?」「どんなものを見たかな?」と思い出をたどるのは息子はもちろん筆者も楽しかったです。行ったことのある場所に対しては親近感もわくようで、白地図ぬりえに対する興味もぐっと高まったと感じました。
それから、「好きな新幹線が通る場所」の白地図ぬりえも楽しみながらできました!これは、電車が好きな子どもにはとてもオススメです。
ルールは簡単で、電車が通る地域をたどって色を入れていくというものです。電車好きな子の場合は、電車のDVDや絵本をよく見ている影響で自然と駅名を覚えていることがあります。息子もそうで、新幹線の駅名はすらすら出てきます。駅がどこにあるのか地図の中で示してあげると、喜んでぬりえを進めてくれました。
インターネットで「鉄道名 路線図」と検索すると、地図上に停車駅が書かれている画像が出てきます。その画像を参考に、白地図の中に簡単にでも路線図を書いてあげるのもいいですよ。
テーマは他にも、食べ物や特産物、県のお花、お城や世界遺産のある場所、広さランキング、妖怪が有名な場所など、いろいろ考えられますよ!お子どもの興味のありそうなテーマを考えてぬりえを楽しんでみてはいかがでしょうか。
白地図ぬりえのおともにおすすめの絵本
はじめての日本地図絵本
タイトル:はじめての日本地図絵本
著者:にしもとおさむ
出版社:世界文化社
こちらは各地域の情報がたくさん描かれた、漫画チックでポップな地図絵本です。クイズや迷路などの遊び要素も盛りだくさんのため、楽しく地図に触れられます。
パッと開くとカラフルでとにかく情報がたくさん載っているので、子どもの心を掴みやすいと思います。夢中で読んでいるうちに、気づいたら知識がついている、そんな一冊です。
はじめてのにほんちずえほん
タイトル:はじめてのにほんちずえほん
著者:てづか あけみ (え)、赤澤 豊 (監修)
出版社:パイ インターナショナル
こちらは、他の地図絵本とは少し違った描き方をされています。まず「自分の住んでいる場所」について問いかけがされ、宇宙から地球へ、そして世界から日本、最終的に各地域へと視点が移っていきます。
俯瞰した描かれ方をされているので、飛行機に乗って空から地図を見ていくようなイメージができます。他の地図絵本や地図のぬりえに関心を示さなくても、こうした視点から触れてみると子どもの中で興味が芽生えてくるかもしれません。
しんかんせんでいこう
タイトル:しんかんせんでいこう 日本列島北から南へ 日本列島南から北へ
著者:間瀬なおかた(作・絵)
出版社:ひさかたチャイルド
鉄道に特化した地図絵本です。全国を走る鉄道の路線図とともに、空から見た日本が立体的に描かれています。
山は少し盛り上がっているように見えるので、一般的に空間把握力が長けているといわれている男の子はきっと夢中になると思います。
表紙から読むと、北からお話が進み、裏表紙から読むと南からお話が進むのも特徴です。
辞書びきえほん 日本地図
タイトル:改訂新版 辞書びきえほん日本地図
著者:陰山英男(監修)
出版社:ひかりのくに
こちらは、少しお兄さんお姉さん向けの内容です。タイトル通り、辞書のように五十音順で都道府県の情報が載っています。
ほとんどの地図絵本のように、北から順番に載っているわけではないので「都道府県名はわかるけど……」というときも簡単に調べることができて便利です。
後半には、地域の名所や名物が五十音順で掲載されています。とにかく文字を読むのが好きな子や論理的な思考が好きな子にオススメです。
この辞書びきえほんシリーズは、自分で辞書を引いて「調べる」習慣がつくのもうれしいポイントです。長く愛用できる一冊です。
おまけ:100均でゲット!「都道府県かるた」
こちらはダイソーで見つけた「都道府県かるた」。なかなかの優れモノです!絵札の表に都道府県の形、裏面に地域の情報があり、読札には地域の特色について書かれています。
ぬりえ遊びをしながらかるたも活用することで、都道府県の地形や地名を覚えるのに役立ちそうです。
「楽しい!」が学びを深める土台に
白地図を使ったぬりえ遊びは幼児が楽しく地図に親しむのにぴったりです。すぐに都道府県について覚えられなくても、遊びの中で楽しみながら日本地図に触れておくことで、のちのち学校で地図の勉強をするときにも授業に対する姿勢が変わってくると思います。
勉強しなきゃ!暗記しなきゃ!と辛いものとして捉えるのではなく、楽しいと思えることで脳の動きも活性化し、知識の吸収力もアップします。ぜひ今から、楽しく地図に触れて遊びながら地図への興味を深めていってはいかがでしょうか?