みなさんは昔習ったはずの「分数のやり方」を覚えていますか?算数の不得意な子どもに共通しているのが「分数が苦手……」ということ。就学後に授業で習うより前に、基本的なレベルでかまわないので、おうちで子どもに分数を学ばせてあげましょう。
手と目で「1」の概念を学ぶならこれ!
販売元:くもん出版
分数は「1」という数字がスタートでありゴールです。1をいくつかに分割することで、1/2、1/3という分数が生まれます。『おやこでいっしょに!はじめての分数パズル』は、子どもに分数のスタートが「1」であることを視覚的に理解させる優れた教材です。
このパズルは、1/2、1/3や1/12などさまざまな分数のピースにわかれています。ピースの表面には該当する分数の数値が記されていて、それらを組み合わせてぴったり一つの円にすると、「1」がどのような分数で構成されているかが一目瞭然になるという仕掛けです。
おうちにある「レゴブロック」も有効活用!
レゴの各ブロック上部にあるマス目を利用します。たとえばマス目の数が8つのブロックを「1」と見立てます。その横にマス目が8より小さいブロックを並べていきましょう。
マス目が1個のブロック=1/8、2個のブロック=1/4、4個のブロック=1/2、6個のブロック=3/4となりますよね。それらのブロックをくっつけたり外したりしながら、「これは何分の何かな?」などと子どもに質問しながら遊んでみましょう。
ピザやケーキをカットするときがチャンス!
「パパはたくさん食べたいので1/4!」「ママはダイエット中だから1/6ね」などと、親子で会話を交わしながら楽しくカットしていきます。
もちろんカットは子どもにさせてあげましょう。上手にできたら、もう一工夫!たとえばケーキを1/3ずつにカットできたら、「これだと量が多いから、半分にカットして残りは明日食べようね。半分にすると何分の何になるかな?(答えは1/6)」という感じで、応用していくことができます。
ごはんやパンでも分数を学べるよ!
たとえばごはんを茶碗によそうとき。子どもにお手伝いでママのごはんをよそわせる場合、「それだと少し多いから、そこから1/4だけ減らしてみて」などと頼んでみます。もちろんきっちり分けることができませんから、子どもも感覚的に「このくらいかなあ」という感じで量を減らすでしょう。それでOKです。
いまの状態を「1」として、そこから量の加減を行うことを数字で表すのが分数の概念であること。そのことを、普段の生活のなかで感覚的に理解できるようになれれば大成功です。