オランダで暮らしてみると、物を最後まで大切にするということ、無駄を省くということが徹底されていると感じます。出費も抑えられ、節約にも繋がるエコな精神は、学校教育現場にとどまらず、まさに文化と呼べるほど。そんなオランダの日常の一部をご紹介します。
野菜は量り売り、有料レジ袋、ボトルの回収サービスも
レジ袋は1枚30円程度からの有料。自分でエコバックを持参する方が多いですが、持っていない場合はレジで購入することができます。
お店にはペットボトルや瓶の回収機が備え付けられています。主にEU圏の商品は、瓶を返すことでお金が戻ってくることが多いです。回収機からレシートを受け取り、レジで精算の際に出せば、その分値引きされます。
エコバックや使用済みボトルを持参することで、少額ですが金銭的にもメリットを得ることができるので、大半の方が実践している印象です。
移民の子どもたちに向け、学校ではリサイクル指導も
先日、筆者の子どもたちの通う移民向けの小学校では、リサイクル指導の授業がありました。ごみの分別、お店でのボトル回収の実践、クラフト遊びなどを通して、ごみを増やさない、物を大切にするということを学んでいくものです。
世界中から移民の集まる、他民族国家のオランダ。物に対する価値観も様々なので、日常生活の共通認識を家庭教育に任せきりにはせず、学校教育の一環として取れいれているようです。
セカンドハンドは当たり前!壊れたら直して使う
家具や家電、洋服やおもちゃなどのリサイクル品も、FacebookなどのSNS上での取引や、リサイクルショップ、Marktplaatsという人気の中古品の個人売買サイトなどで探すことができます。
住宅も、新築物件よりも築年数の古いもののほうが人気があり、実際に価値も高いようです。少し壊れても、修理をして大切に最後まで使うという精神が根付いているようです。
街中がフリーマーケットに!王様の誕生日は大騒ぎ
筆者も子ども服や靴、おもちゃなどをたくさん購入しました。リサイクルがまさに文化として成立しているのだと実感するイベントのひとつです。
オランダの王の日!町中がフリーマーケットに。koning's dag/king's day Den Haag
まとめ
ご家庭でも、物を最後まで大切にするということ、無駄をなるべく省くということについて、考えたり家族で話しあってみたりするきっかけになれば幸いです。