シンプルなルールのものが多く、小さなお子さまも気軽に楽しめるボードゲーム。知育玩具の面を期待するなら、フランスのボードゲームがおすすめです。遊びながら集中力・推理力など「考える力」を伸ばせます。見た目もおしゃれなフランス生まれのボードゲーム5選のご紹介です。
思考力アップ「ボードゲームの知育効果」
ボードゲームに勝つためには、「相手の動きを先に読む」ことが不可欠です。戦況変化を見ながら、臨機応変にコマ・ピースを置いていかなければなりません。繰り返し遊ぶことで集中力・推理力・数学的思考力・空間認識力などを伸ばします。
なかでも魅力的なボードゲームを多く輩出しているのが、フランスのメーカー。子どもの「考える力」のトレーニングに最適な、フランス生まれのボードゲームをピックアップしてみました。
1.カタミノ
販売元:キャスト・ジャパン(CAST JAPAN)
対象年齢は3歳以上、遊べる人数はふたりまで。カラフルで形もそれぞれ異なる、「ペントミノ」という木製ブロックを使ったパズル遊びです。形の違うペントミノを組み合わせ、指定されたマス目を埋めます。集中力・発想力・図形認識力を高める効果が期待できるでしょう。
まだ小さなお子さまなら、積み木のようにして自由に形を作って遊んでも楽しめます。
・遊び方(ひとり)
ペンタミノ12個・赤いブロック5個・茶色のブロック3個・仕切り棒(スライダー)1本を使い、お好みの難易度でゲームができます。
最初は、ペントミノ12個・赤ブロック5個・茶色ブロック3個をすべて使ってOK。スライダーで仕切ったマス目を埋め、できたらマス目を変えて挑戦してみてください。遊び方がわかってきたら、セットのルールブックにあるペンタを、指定されたペントミノを使ってどんどん作ってみましょう。
・遊び方(ふたり)
ボードをスライダーで2等分し、同じようにブロックもふたつに分けます。ふたりで同時にスタートして、先にマス目を埋められたほうが勝ちです。
レベルに合わせて楽しめる!知育玩具パズル「カタミノ」をご紹介 – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
2.ブロックス
販売元:マテル(MATTEL)
対象年齢は7歳から。ただ商品に「1分でルールを覚えられる」とあるように、とっても簡単なゲームです。2~4人で遊ぶおもちゃなので、最初は大人と組むことで7歳以下の子も十分楽しめます。
・遊び方
赤・青・黄・緑の異なる形のピース各21個を使った、テリトリー戦略ゲームです。
1.参加者は自分の色を決めて、自分のピース21個を手元に置きます。
2.最初のピースは各々好きなものを選び、ボードの隅に置きましょう。
3.ピースの角と角をつなげていくことで、自分のテリトリーを広げていきます。辺と辺を重ねるのはNG。違う色同士の辺は重ねられます。
4.ピースを置けなくなったらその人はそこで終了です。参加者全員がピースを置けなくなったら、ゲームは終わります。
5.残ったピースのマス目の合計して、一番少ない人の勝ちです。
3.クアルト!
販売元:ギガミック(Gigamic)
対象年齢は6歳以上。穴あきコマ・円柱コマ・立方体コマなど、種類の違う木製のコマを使って遊びます。種類の同じものを集めて並べるシンプルなルールですが、奥が深くパパママもお子さまと一緒に熱中してしまうかも。遊べる人数はふたりからです。
クアルトは「ボードゲームの王様」とも呼ばれ、フランスのみならずドイツ・アメリカなどでも優れたゲーム・おもちゃとして表彰されています。
・遊び方
16マスの盤上に、「色・形・高さ・穴の有無」のどれかひとつの特徴を揃えてコマを置き、1列に並べることを競います。コマの数は16個。その特徴は以下のとおりです。
色……白 ・ 黒
形……丸 ・四角
高さ……高い ・低い
穴……有 ・ 無
1.先攻後攻を決め、先攻者は後攻者にコマを選んで渡します。
2.後攻者はコマを好きな場所に置いてください。
3.敵から渡されたコマを、自分で選んだ場所に置いていくことを繰り返します。
4.「色・形・高さ・穴の有無」どれか共通の特徴を持つコマが1列に並んだら勝ち。勝者は素早く「クアルト!」と言いましょう。言い忘れてしまうと勝利は無効となります。
高さを揃えてクアルト、穴ありで揃えてクアルトなど、勝ち方はいろいろ。先を読みながらコマを置かなければならないため、意外と頭を使います。
4.マラケシュ
販売元:キャスト・ジャパン(CAST JAPAN)
対象年齢は6歳から、2~4人用。モロッコのじゅうたん市場をモチーフにしたゲームです。サイコロを振り、商人のコマを進めて自分のじゅうたんエリアを広げます。こちらも簡単なルールなので、6歳以下もお子さまでも遊べそうです。
・遊び方
4種のじゅうたん・商人コマ・サイコロ・コインを使います。商人コマを進める方向は、自分で決めて構いません。49マスのボードに自分のじゅうたんを敷き詰め、じゅうたんを踏んだほかの参加者からコインを徴収しましょう。
1.参加者は自分のじゅうたんの色を決めます。商人コマはボード中央へ。
2.商人コマをどの向きに動かすか決めたらサイコロを振り、出た目のぶんだけコマを進めて、じゅうたんを1枚置きます。
3.参加者で2を順番に行います。コマがほかの参加者のじゅうたんを踏んでしまったら、相手にコインを支払うのがルール。自分のじゅうたん・空マスであれば支払いはありません。ほかの人のじゅうたんには、1マスぶんだけ重ねて置くことができます。
4.全員がじゅうたんを敷き終わったら終了。手持ちのコインの合計金額と、じゅうたんの広さで勝敗を決めます。
5.コリドール
販売元:キャスト・ジャパン(CAST JAPAN)
対象年齢は6歳以上。縦横にしか進まないコマ、自分が進むか相手をフェンスで妨害するかの2択を選ぶだけのルールなので、4~5歳のお子さまも楽しめます。2~4人で遊ぶゲームなので、パパママも一緒に参加してみましょう。
・遊び方
使えるのはコマ1つとフェンス5枚。コマの動かし方、相手をどう妨害するかを考えて、相手陣地のゴールを目指します。
1.参加者は自分のコマを決めて、じゃんけんなどで順番を決めます。
2.自分の番が来たら、コマを左右上下(斜め移動はNG)に動かすか、相手の動きをフェンスで妨害するかを選びます。
3.コマを閉じ込めるようにフェンスを置くことは反則。どこか1マス空けて置きます。コマ同士がぶつかってしまったら飛び越えることが可能です。
4.相手陣地の端に到達したら勝ちになります。
ボードゲームで問題解決能力を育てよう
ひとつのボードゲームで難易度を変えらえたり、参加人数を増やせたりするものもあるため、遊び方を変えながら「臨機応変に考える習慣」をつけていきましょう。