絵本の読み聞かせのときは楽しそうにしているのに、なかなかひとり読みをしてくれない……。筆者も現在小学4年生の息子がひとり読みをするようになるまで試行錯誤を繰り返しました。その経験から、子どもをひとり読みに導くための方法や親のNGな言動を紹介します。
読み聞かせからひとり読みへの移行は大変?
早い子どもは、幼稚園のころからひとり読みをはじめます。筆者は、息子が0歳のときから読み聞かせをしてきたので、自分で本を読みはじめるのは早いだろうと思い込んでいました。けれども、現実は思ったようにはいきません。息子が家で自分からひとり読みをするようになったのは、小学校2年生ごろからです。
今でこそ家での毎日のひとり読みが習慣になっていますが、息子がなかなかひとり読みをしなかったので、焦った時期がありました。そのころは、息子が本嫌いになってしまいそうなことをしていたのです。筆者の経験から、ひとり読みをさせたい親のNGな言動をまとめました。
子どもにひとり読みをさせたい親のNGな言動
読み聞かせをしていたときは絵本が大好きだったのに、子どもが自分で本を読まなくて悩んでいる方は多いようです。ひとり読みをさせたいばかりに、子どもが本を読むのが嫌いになってしまう言動をしていませんか?以下のようなNGな言動をしていないか確認してみましょう。
もう自分で読めるでしょう?
字が読めるようになった子どもが「絵本を読んで」と言ってきたときに、「もう自分で読めるでしょう?」と拒否をするのはNGです。子どもは絵本を読みたいのではなく、パパやママに読んでもらう時間が大好き。字が読めるようになっても読み聞かせをやめる必要はありません。9歳の息子は毎晩「本を読んで」と言いますし、筆者も読み聞かせを楽しんでいますよ。
本を読みなさい
子どもに「本を読みなさい」と読むことを強制するのはNGです。読み聞かせのときは楽しい時間だったのに、ひとり読みを勉強の一部にしようとしていませんか?
漫画ばかり読まないで
せっかく本を読んでいると思ったら漫画でがっかり……。漫画以外の本を読んでほしいばかりに、漫画を読む子どもを怒っていませんか?子どもが漫画を読むのは、おもしろいからです。漫画に匹敵するおもしろい本が見つかれば、本を読むようになる可能性があると希望を持ちましょう。
子どもをひとり読みへ導く方法
次に、子どもをひとり読みへ導く方法を紹介します。文字が読めるようになってきたら試してみてくださいね。
親子で絵本を交代で読む
読み聞かせのときに、まず子どもに絵本のタイトルを読んでもらうようにしましょう。タイトルを読むのに慣れてきたら、本文を交代で読んでいきます。こうして、子ども自身が読む時間を増やしていくのがオススメです。
本は子どもが手に取りやすい場所に置く
本は子どもが手に取りやすい場所に置いておくようにしましょう。子どもが読み聞かせで気に入った本のシリーズを、さりげなくテーブルの上に置いておくと喜んで手に取ることがありますよ。
親が本を読んでいる姿を見せる
子どもは親の真似をします。親が本を読んでいる姿をどんどん見せましょう。
テレビやゲームの時間を制限する
自由にテレビを見れたり、ゲームができたりすると、子どもは本を読もうとしません。タイマーを使うなど、テレビやゲームの時間を制限しましょう。
子どものひとり読みのための絵本・児童書の選び方
ひとり読みも読み聞かせも、子どもが楽しい、読みたいと感じる本があることが大切です。本屋や図書館で子どもに好きな本を選ばせてみましょう。シリーズ物の絵本や児童書を好きになると、次につながる可能性が高いですよ。また、月刊誌など子どものための本が家に定期的に届くようするのもオススメです。
Chiik!で紹介している読み聞かせのための絵本の選び方の記事は、ひとり読みの絵本を選ぶときにも使えますよ。『【0歳- 6歳】年齢別おすすめ絵本の選び方と読み聞かせのポイント』も参考にしてくださいね。
【0歳-6歳】年齢別おすすめ絵本の選び方と読み聞かせのポイント
0歳からできる絵本の読み聞かせ。さまざまなお話を読むことで、子どもの想像力は高まり、親子のコミュニケーションが広がります。数千冊の絵本を読み聞かせてきた筆者が、年齢別に、絵本の選び方と読み聞かせのポイントをご紹介します。
子どものペースでひとり読みができるように!
子どもがひとり読みをなかなかはじめなくても、焦らなくて大丈夫です。本が好きだという気持ちがあれば、自然に自分で読むようになります。今回紹介したようなNG言動は極力避けて、ひとり読みへ導く方法をぜひ試してみてくださいね。そして、本を読むのが楽しいという経験をたくさんさせてあげましょう。