さむいさむい雪の降る日。大人にとってはいろいろと面倒にも感じてしまいますが、子どもたちはいつもと違う景色にワクワクドキドキしてしますね。そんな雪の日に読みたい、雪に関する絵本をご紹介します。雪がやむまで暖かいお部屋の中で読書タイムはいかがでしょう?
自然とそこに生きる動物たち『ゆき』
著者 :作 きくちちき
出版社 : ほるぷ出版
「しろくて、きれいで、つめたい ゆき。ふわふわの わたがしみたい」
北海道出身の著者ならではの、吹雪の中の動物のたたずまい、命をはぐくむ助けであると同時に命をうばうこともある雪の様子を描いています。
さまざまな動物からの視点、冷たいけれど暖色を使って表現されている雪、そして雪国ならではの自然に対する畏敬の念も感じさせます。
言葉も詩的で美しく、語彙力のアップしてきたお子さまにもぜひ楽しんでほしい絵本です。
温かい一冊『くすのきだんちは ゆきのなか』
著者 :作 武鹿 悦子 ,絵 末崎 茂樹
出版社 :ひかりのくに
「くすのきだんち」シリーズの絵本3作目です。
くすのきだんちには優しい管理人さんをはじめとして、思いやりのある住人ばかり。
雪が積もったくすのきだんちでの住人たちの様子にほっこりさせられます。
あったかいスープを皆に届けるリスのコックさんや、郵便屋さんのお手伝いをする管理人さんなど、皆が誰かのためを思って行動しています。
人の優しさ、ぬくもりが感じられる絵本は、クリスマスプレゼントにもおすすめです。
3匹のねずみが活躍!『ゆきのひの ゆうびんやさん』
著者 :文 こいで たん , 絵 こいで やすこ
出版社 :福音館書店
郵便配達にマフラーの入った小包を持ってきてくれたうさぎさんが風邪をひいてフラフラしていたので、代わりに3匹のねずみが配達に出かけます。
でも外は大雪。
雪や風はどんどん強くなってきますが、3匹のねずみたちは雪まみれになりながらも一生懸命頑張ります。
人のために一生懸命になれる3匹のねずみたちのような心、大切にしたいですね。
ちょっと怖いかも?『おおさむこさむ』
著者 :作 こいで やすこ
出版社 :福音館書店
きつねのきっこちゃんたちがそり遊びに出かけます。
おばあちゃんにあったかいマントとお茶を渡され「ゆきぼうずに気をつけて」と言われます。
出かけたきっこちゃんたちの元へ「おおさむ・こさむ」という二つの雪だるまが現れて一緒に遊びはじめますが、この雪だるまが実は「ゆきぼうず」だったのです。
だんだんと大きくなって、きっこちゃんたちを凍らせようとする雪だるまが結構怖い!
頭を働かせてなんとか逃げるきっこちゃんたち。
お話はもちろんハッピーエンドですが、怖いお話が苦手なお子さまにはちょっと注意してくださいね。
貼り絵で描かれた美しい絵本『ゆきのひ』
著者 :エズラ=ジャック=キーツ (著)、 きじま はじめ(翻訳)
出版社 :偕成社
雪の日の子どもの遊びを描く本作品は、シンプルなストーリーながら、一度見たら、その画の美しさに心奪われます。
雪が降っていた感動と雪で遊ぶ楽しさ、喜びを貼り絵で表現。小さいなお子さんが見ても、絵本の世界にはまりますよ。
雪の降る日は暖かいお部屋で絵本を読もう!
ただ楽しいだけでなく、いつもと違う雪の1日を通して、人のために何かをしてあげたいやさしい心や自然の奥深さを感じられる絵本も素敵ですね。
雪の降っている間はゆったり絵本を読んで、雪がやんだらお外へ楽しい雪遊びに出かけましょう!