英語を日常で使う機会ってなかなかない…というご家庭も多いかもしれませんね。今回は、遊びながら使って覚えられる便利な英語フレーズををご紹介します。
「次、誰の番?」「僕の番だよ!」は英語で何?
家族や友達と一緒にテレビゲームやボードゲームをしていると、「誰の番?」「次は誰?」「私/僕の番だよ。」「次、ママじゃない?」と言うような会話がきっと出てくると思います。
このような場面でとても便利な単語が turn です。
名詞の turn には、「回転」という意味の他に「番」「順番」という意味があります。
ボードゲーム等をしていて、雑談が盛り上がり、次は誰の番か分からなくなったら、
「次は誰? Who’s next?」と聞きます。
答えるときは turn を使って、
「私/僕の番だよ! It’s my turn.」
「君の番だよ。It’s your turn.」
「ママの番じゃない? It’s mum’s turn, isn’t it?」(イギリス英語でママはmum、アメリカ英語はmom)
と答えてみましょう。
他にも、子どもたちがおもちゃを取り合ったり、ゲームの順番で揉めているときなどの声かけとして、パパママが使える、「交代でやろうね/順番ね! Take turns, ok?」や、
子どもたち同士でのフレーズとして、
「よし、順番でやろう! Alright, let’s take turns!」
というように取り入れるのも良いです。
文法もシンプルなので、ぜひ使ってみてくださいね。
「私にもさせて」「試させて」って何て言う?
シチュエーション①
ブロックのおもちゃが硬くて取れない…、お人形の靴が、うまく履かせられない…。
そんなときに便利なフレーズです。
「私にやらせてみて?」「(意訳として)ちょっとかして」と手伝いを申し出たいときなどに、
「Let me try.」と言うことができます。
これは、「Let me… で、私に~させる」という意味から来ています。
「私にトライさせてみて」、つまり「試させて」というニュアンスですね。
また、「ちょっと見せて。/見せてみて。 Let me have a look.」というフレーズもよく日常で使われます。
「Show me, please.」よりも自然な言い回しなので、ぜひ覚えてみてください。
シチュエーション②
誰かが面白そうなおもちゃを使っている、そのゲームを自分にも試させてほしい、仲間に入れてほしい…そんな遊びのあるあるシーンでも、この「Let me…」の文型が活躍します。
「そのゲームさせて。Let me play!」
「仲間に入れて。Let me join in.」
という風に使えます。
難しく考えなくても使える、英語ビギナーに優しいフレーズですね。
意外と言えない!?おもちゃ・遊びを表す言葉
ところで、英語で言えそうで言えない言葉って意外と多いですよね!?
イギリスに10年以上住んでいますが、「そういえばこれは英語で何て言うんだろう?」「この言葉は英語だと思っていたけど通じなかった!」という経験が多々あります。(いまだにあります…。)
遊びやおもちゃに関する言葉だと、例えば、「ぬいぐるみ」と言う言葉。
これを英語で何と言えばいいのか戸惑った経験があります。
(辞書で調べると、これまた選択肢が多くて、英語がよくわからない頃は迷っていました。)
結論からいくと、イギリスで一般的に使われる・日常生活でよく聞く言い方は、
「ぬいぐるみ cuddly toy, soft toy」です。また、人によっては「stuffed animal」も使います。
これは、いろんな動物のぬいぐるみを指します。
しかし、くまのぬいぐるみは別格(?)なのか、「Teddy bear」または省略して「Teddy」という言葉を使うのです。さすが、テディベアや熊のパディントンで有名なイギリスですね。
そういうわけで、日本語のように「ぬいぐるみ」を表す言葉はひとつではなく、いくつかの中から使い分けて会話をします。
「ぬいぐるみ」の他にも、「英語で何と言えばいいのかな?」と迷ったことがある、遊びに関する単語としては、「指相撲」「トランプ」「○×ゲーム」「鬼ごっこ」などがあります。
皆さんは、何というかご存知ですか?
答えは…
「指相撲:thumb war, thumb wrestling」
「トランプ:card, playing card」
「○×ゲーム:noughts and crosses」
「鬼ごっこ:tag」(鬼を表す言葉は it です。ホラー映画と同じタイトルですね…)
遊びかたは、日本ととてもよく似ています。お子さんと遊ぶときに、「Let’s play ○○(遊びの名前)」と言ってみると、目新しい感じがして楽しいかもしれません。
パパママも、声かけを英語でトライ!
パパママがお子さんに声かけをしたい場面でも、英語にトライしてみませんか?
声かけは、意外と毎日似たようなシーンで、似たような言葉をかけていることが多いので、英語フレーズを繰り返し使って慣れていくのにオススメです!
例えば、「おもちゃの扱いが荒いなぁ…。ちょっと優しく扱ってほしいのだけど…。」というとき、「優しい、温和な」という意味の「gentle」を使います。
「優しくしなさい!Be gentle!」と強めに制する言い方もできます。
お友達に優しくしてほしいとき、接し方を乱暴ではなく穏やかにしてほしいならば、上記と同じ「gentle」が使えます。また、物理的に優しくではなく、精神面で優しくしてほしいときなどは、「gentle」の代わりに「nice」を使う方が、しっくりきます。
たとえば、喧嘩をしている子どもたちに、
「優しくね、わかった? Be nice, ok?」
「2人とも仲良くして。 Be nice to each other.」
と声かけしてみましょう。
また、「仲良く遊んでね。Play nicely!」と伝えることもできます。
遊びながら使う・日常で繰り返し使う、これが大事!
英語は、意思の疎通の手段です。
さらにグローバル化が進むこれから先、子どもたちが世界中の仲間とコミュニケーションできるようになる第一歩として、遊びの中に英語を取り入れてみましょう。
教科書やドリルで習う英語も、もちろん大切ですが、こういった日常生活の中でのフレーズは、使った場面と経験や記憶が結びついて、覚えやすいものです。
単語やフレーズ自体も、英語ビギナーからOKなシンプルなものなので、さっそく使ってみてくださいね!