2018年06月24日 公開
幼稚園に入れる年齢は何歳?保育園の違いと入園までの流れ
幼稚園への入園を考えているものの「年齢はいくつから入れるのか」「保育園との違い」など、あやふやなままにしてはいないでしょうか?じつは幼稚園と保育園では、入園できる年齢が違うほか、いくつかの相違点があります。知っておきたい幼稚園の基礎知識をまとめました。
幼稚園への入園を考えているものの「年齢はいくつから入れるのか」「保育園との違い」など、あやふやなままにしてはいないでしょうか?じつは幼稚園と保育園では、入園できる年齢が違うほか、いくつかの相違点があります。知っておきたい幼稚園の基礎知識をまとめました。
幼稚園と保育園はどう違う?
幼稚園と保育園、どちらも幼児の保育をしてくれる場所に違いはありません。そのため「どちらでもいいから、なるべく近いところを」と検討するパパママも多いかもしれません。しかし明確には、大きく5つもの違いがあります。
1.管轄官庁
幼稚園と保育園とでは、それぞれ監督をしている官庁が異なります。幼稚園の場合は文部科学省が管轄し、学校教育法に基づいた運営が基本です。一方で保育園は厚生労働省が管轄しており、児童福祉法が基本になります。
保育園の正式名称は「保育所」。国の児童福祉法に基づく認可を受け、厳しい基準をクリアしている保育園を認可保育所と呼び、それ以外を無認可、または認可外保育所として区別できます。
幼稚園と保育園の中間的な存在が「認定こども園」です。保護者の就労の有無に関わらず子どもを受け入れ、保育と教育を行っています。
2.設置目的・趣旨
幼稚園の設置目的は、適切な環境で幼児を保育し、心身の発達を促す教育を行うこと。小学校に上がるときに、必要な能力を身につけるための教育がベースです。保育園の場合、就労や病気などで子どもを保育できない家庭に対し、保護者にかわって乳幼児の保育を担う目的で設置されています。
3.保育時間
保育時間は施設ごとに異なりますが、幼稚園の標準保育時間は約4時間。午前9:00から午後2:00頃までが基本になります。対して保育園の標準保育時間は約8時間で、朝7:30から午後6:00くらいまでが基本です。預かり保育に関しては、幼稚園と保育園のいずれも行っているところがあります。
4.給食の有無
幼稚園の給食の有無は、施設によって給食のところもあれば、お弁当持参のところもあります。保育園の場合は、すべて給食です。
5.長期休暇の有無
幼稚園では、学校教育法に基づき小学校のような長期休暇が設けられています。保育園だと基本的に長期休暇はなく、カレンダー通り+3日程度のお盆休暇があるのみです。
入園・卒園する年齢
入園・卒園の年齢は、幼稚園と保育園との大きな相違点です。「準備が遅すぎた」「まだ入園できる年齢ではなかった」といったトラブルがないよう、あらかじめチェックしておきましょう。
幼稚園の場合
幼稚園の場合は、年少・年中・年長にクラスが分かれる3年保育と、年中・年長のみの2年保育があります。
受け入れているのは、年度初めの4月2日時点で満3歳(4月2日~翌年4月1日までに4歳の誕生日を迎える子ども)から、小学校入学前までの子どもが基本です。園によっては満3歳になった時点で年度途中でも入園できたり、満4歳からの短年入園が可能な施設もあります。
保育園の場合
0歳児から小学校入園前までの子どもを受け入れている園がほとんどですが、1歳からでないと入園できないところもあるため注意。反対に、入園できる月齢が早く、最短で生後57日から受け入れている園もあります。
幼稚園選びのチェックポイント
幼稚園を選ぶときには、どのようなポイントをチェックしておくべきでしょうか?幼稚園選びのヒントをまとめてご紹介します。
園バスの有無
幼稚園は保育園に比べて保育時間が短いため、朝に園へ送っていったあと、家事や仕事をこなすうちにすぐお迎えの時間が来ます。このとき、園バスでの送迎があると便利。ただし、園バスを利用する場合は別料金が発生する幼稚園も多いため、メリットとデメリットのバランスを考えて利用しましょう。
給食の有無
私立の幼稚園だと、給食が用意されているところも少なくありません。公立幼稚園の場合は、お弁当を持参するケースがほとんど。給食の有無は、忙しい朝の家事・育児による負担を大きく左右するため、入園前には必ず確認しておくことをおすすめします。
教育方針やプログラム
特に私立の幼稚園に多いのですが、教育方針に加えて宗教教育を行っているケースがあります。こうした幼稚園を検討する場合、家庭の教育方針と同じか、異なるのかは重要な問題。家庭と幼稚園の教育方針が違うと、子どもが混乱してしまう可能性があるでしょう。
たとえば音楽教育や体育教育に力を入れている園の場合、園外での習い事が必要になるかもしれません。幼稚園での活動や教育内容がどのようなものなのか、口コミや先輩ママからの意見も参考にしてみましょう。
行事やイベントの内容
1年間の行事やイベントにどのようなものがあるかも、HPなどで事前にチェックしておきましょう。開催月や回数を知っておくとスケジュールも立てやすくなります。保護者の参加が必要な行事も少なくないもの。事前にチェックしておけば、仕事とのバランスを考慮することもできます。
延長保育の可・不可
幼稚園では希望により延長保育を実施し、受け入れているところもあります。仕事をしているパパママがお迎えの時間に間に合いそうにないときも、延長保育があれば安心です。延長保育の有無と同時に、何時間でどのくらいの料金が発生するかも確認しておいてください。
保育料
「1年間にかかる保育料がどのくらいか」という点も重要です。私立幼稚園と公立幼稚園との保育料では、大きく異なるケースも多いため注意しましょう。
基本的な保育料のほかに、制服代や教材費などどのような費用が徴収されるのかもあらかじめ調べておきます。学年によって、保育料が異なる場合もあるため、チェックしましょう。
幼稚園入園までに必要なステップ
幼稚園の入園までには、いくつかのステップを踏むことになります。まずは幼稚園見学へ行き、各施設の雰囲気などをチェック。地域によって時期は異なりますが、多くの幼稚園で入園説明会が開催されており、教育方針や保育料、年間のスケジュールなどを知ることができます。
入園説明会にて、入園に必要な願書の受け渡しを行う園もあるでしょう。その場合は受け取った願書に必要事項を記入し、提出します。提出の際に面接をする幼稚園もあるため、基本的な受け答えを考えておくとベター。抽選や選考が行われ、入園が決まると合格通知が届きます。
入園が決定したら入園手続きとして入園金を支払い、入園前説明会・健康診断・制服採寸などを済ませて、晴れて入園式です。各幼稚園によって流れは異なり、上記のとおりとも限りません。
入園前にプレスクールとしてクラスを開講しているところもあるため、希望の園がある場合は、早い段階から情報を収集しはじめることをおすすめします。
納得のいく幼稚園を選ぶ
幼稚園への入園は、パパママにとって重要な決断。それ以上に、お子さんの生活環境が大きく変わるできごとでもあります。家族みんなが納得できる幼稚園選びには、入念な情報収集が欠かせません。
「今日の幼稚園も楽しかった」と笑顔を見せてもらうためにも、教育方針や本人の性格に合った園を見つけてあげてくださいね。