2016年10月17日 公開

お子さまのしつけとしても身につけさせたい!正しいお箸の持ち方

正しいお箸の持ち方は、遠い昔から親から子へしつけとして脈々と受け継がれてきました。しかし昨今では大人でも正しい持ち方ができる人が少なくなってきているそうです。今回は正しいお箸の持ち方や、「しつけ」の一環としてのお箸の使い方などを紹介します。

正しいお箸の持ち方は、遠い昔から親から子へしつけとして脈々と受け継がれてきました。しかし昨今では大人でも正しい持ち方ができる人が少なくなってきているそうです。今回は正しいお箸の持ち方や、「しつけ」の一環としてのお箸の使い方などを紹介します。

なぜ正しくお箸を持たなければいけないのか

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正しいお箸の使い方。パパやママも小さい頃ご両親に口うるさく注意された覚えがあるのではないのでしょうか。
「正しく使えなくても、それなりに食べられるんだからいいんじゃないの?」という方もいるかもしれませんね。

では、一緒に食事した人がお箸をうまく使えずにポロポロこぼしたり、くちゃくちゃ音を立てて食事をしたらどう思いますか?
「食事中のマナーをちゃんとしつけしてもらったのかな?」と不快な気持ちになりますよね。

お箸は、掴むだけでなく身をほぐしたり骨を取ったりとさまざまな使い方をします。そして、それらを正しく行うにはやはり正しい持ち方が必要になるのです。
正しくお箸を持つということは社会で暮らしていくうえでマナーであり、「あいさつができる」「ありがとうと言える」と同じくらい当たり前のこととして、パパやママがしっかりとお子さまに伝えなければいけないことなのです。

モンテッソーリでも重要視されるお箸、脳への影響とは

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モンテッソーリ教育の中でも「手は外に現れた脳である」と言われています。そのためワイヤーにビーズを通す「お仕事」や、箸で小さいものをつまむ「お仕事」など、手先を使う教育が重要視されています。
指先を使うことで手先の繊細な動きがさまざまな神経を刺激し、それが脳に伝わり、結果脳の発達を促すとされています。
また、お子さまにとってお箸を正しく使うことは容易ではありません。根気よく練習することで集中する力や、やり遂げる力、落ち着いて作業する力などが身につき、知育面でも良い影響があるとされています。

いつから練習する?お箸を持たせるタイミング

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お箸の練習をするのに〇歳から、という決まりはありません。
実際には保育園や幼稚園でお箸の練習をはじめたので、同時に家でもお箸の練習をはじめたという方が多いようです。

また、2歳半くらいになるとパパやママの使っているお箸に興味を持ちはじめる子が多いようで、そのタイミングでお箸を持つ練習をはじめたというパパママも。
もちろん、ひとりひとりお箸に興味を持ちはじめる時期も違います。無理強いせずにお子さまの「やってみたい!」という気持ちを大切にしましょう。

お箸を正しく持つには、手に合った長さのお箸を選ぼう

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お箸を正しく持つには、きちんと手に合った長さのお箸を選ぶことが大切です。
長さのはかり方は、
・親指と人差し指を直角に広げ、その両方の指先を結んだ長さ×1.5
となります。
同じ年齢でも手の大きさはみんな違います。年齢にとらわれず手の大きさに合ったお箸を選ぶようにしましょう。

パパママも一緒にやろう!持ち方の教え方

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お子さまにお箸の持ち方を教えるときは、遊びの中に取り入れるのが効果的です。
食事のときに練習を意識すると、箸ばかりに気を取られたりパパやママに口うるさく注意されることで食事自体がイヤになってしまうこともあります。
鉛筆などでお絵描きしているときに持ち方を少しずつ練習したりして、あせらず根気よく続けることが大切です。

持ち方としては、
上のお箸の持ち方
 ・鉛筆を持つようにお箸を持ち、数字の「1」を書くように上下にお箸を動かす。
下のお箸持ち方
 ・親指と人差し指の付け根でお箸をはさみ、薬指の爪の横にあてて固定する。
二本揃えての持ち方
 ・箸先を揃えて二本持ち、上のお箸は親指を支点とし人差し指と中指ではさむように上下に動かす。下のお箸は動かさない。
 
また、お箸の使い方を練習できるおもちゃもあります。パパママもお子さまと一緒に楽しくお箸の持ち方・使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

次の世代へ伝えたい、日本の伝統文化「お箸」

今の日本にはさまざまな国の食べ物が溢れ、じっくりとお箸の使い方と向き合う時間が少なくなっているのかもしれません。しかし、日本伝統の文化であるお箸をしつけの一環としてしっかりと取り入れて、次の世代へつなげていきたいものですね。

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この記事のライター