夏の楽しみといえば、海。毎年の海開きを、楽しみにしているお子さまは多いでしょう。では実際、いつ頃から海開きがはじまり、何月頃まで泳げるのでしょうか?あまり知られていない、海開きの基準についても解説。安心して海水浴を楽しめるよう、理解を深めておきましょう。
いつから泳げるの?気になる海開きの時期
なかでも沖縄は、3月下旬から4月中に海開きをします。やはり年間を通して暖かな沖縄は、海水浴のシーズンも早いようです。本州でも、和歌山の海水浴場などは5月から開始。大型連休にあわせた海水浴計画も不可能ではありません。
ただし、その年の気温によって、海水浴場の海開きの時期は異なります。お目当てである海水浴場の去年の海開き日をチェックする、もしくは直接問い合わせておくなど、事前に情報を集めておきましょう。
海開きの判断基準ってどんなもの?
環境省が定めた調査項目は、ふん便性大腸菌群数、透明度や放射性物質濃度のほか、油膜の有無、COD(化学的酸素要求量)。水質判定の基準は、適合水質AAから不適までの5段階に区分されており、それにより海水浴が可能かどうか判断しています。
水質調査で海水浴が可能とされ、その後1週間の海水温度が20度前後になると、いよいよ海開きします。
なぜ海開きをする基準が設けられているの?
大腸菌群の存在はつまり、ふん便によって水が汚染されているということ。大腸菌だけでなく、ほかの有害な菌がたくさんいる可能性も否定できません。水の汚染から腸炎の集団感染が発生した事例もあるため、安全性に配慮して基準が設けられています。
泳げる期間は決まってる?遊泳期間の基準
じつはシーズン外でも、1年を通して海水浴は禁止されていません。しかしシーズン以外は監視員がいないため、遊ぶ際は自己責任が前提。遊泳場所を区切る「ブイ」もなくなるので、うっかり沖まで流されないように注意が必要です。
また8月の終わり頃からはクラゲが増え、刺される危険性も高まります。9月頃になると台風が発生しやすく、晴れていても波は高い場合があるので気をつけましょう。
安全に楽しく過ごして海の思い出づくりを
なぜなら海は楽しいだけでなく、油断すると危険な場所でもあるため。同じビーチであろうと、離岸流が発生する場所や波が高い日は遊泳禁止になることがあります。お目当ての海水浴場に行く前には、当日の天気や遊泳可否をチェックしておきましょう。
海開きの期間はあまり長くないので、安全に配慮しながら家族で楽しい思い出を作ってくださいね。