アメリカ発、欧米で広く普及し、日本でも国立・私立をはじめ公立まで多くの小学校でも取り入れられ、数学教育の専門家や教授がこぞって勧める、東洋館出版社の「パターンブロック」。その魅力と理由、遊び方や使い方をタスクカードもあわせ、体験レポートつきで詳しく紹介します。
パターンブロックとは……
カラフルで鮮やかな発色、さまざまな種類の形、すべらかな手触りの木の感覚とちょうど良い大きさ。子どもが手にした途端、すぐに夢中になって遊びはじめるウッドブロックです。
考え抜かれ、洗練された6種類のパーツは、シンプルで組み合わせやすいので、想像力を働かせて、自由な発想で楽しめます。自然と集中し、子どもが長時間夢中になれるのが魅力です。
さらに、時を経ても形と重さに狂いが生じにくいように作られているため、質・使い方共に長く使える上質な教材・知育玩具です。
パターンブロック 子どもが夢中になる 魔法のウッドブロック – 株式会社 東洋館出版社
アメリカ発! 日本の各有名小学校から公立小学校まで教材として使用
パターンブロックは、アメリカで開発され、1980年代から指導事例などに紹介され、現在でも各州の幼稚園から中学校まで、広く算数カリキュラムに取り入れられている学習教材です。
“Hands on learning”または”Hands on Math”などと呼ばれる学習法に取り入れやすく、「体験的な学び」や「手で考える算数」とも。また、小学校の学習指導要領にある「算数的活動」を行うのによく使われる代表的な教材です。
日本でも、20年ほど前から、算数・数学教育に熱心に取り組む学校を中心に使われはじめ、一部の教科書にも登場するほど。現在では、筑波大学附属小学校など、学大系の附属小、国立・私立の有名小学校から公立小学校まで幅広く使用されています。
小学校受験問題にも数多く登場し、日本各地の知育・幼児教室やワークショップでもその効果が高く評価され、愛用されています。
考え抜かれた6種類のブロック
色と形が限定された6種類のブロック
角度はどれも30度の倍数!
それぞれの辺の長さが同じ!
遊びながら図形感覚を育てられる
一般的な算数教材と大きく違うのは、子どもが自発的に自由に遊んだり活動したりする中で、知らず知らずのうちに、算数・数学の概念やセンスを育めるところです。
対象年齢は3歳からですが、小・中学校、もちろん、大人も一緒に遊べます。
小さな子どもでも、遊びながら手を動かしているうちに、等脚台形を3個、または三角形を6個組み合わせても、六角形になることを発見できます。図形の知識を自然と感覚的に身につけられるのです。
もちろん数える、計算することからはじまって、足し算や引き算、掛け算、割り算、分数を理解するのにも大変役立ちます。
さらに、図形の合成・分解、拡大・縮小が簡単にでき、対称性や規則性を体感で理解するのにも有用です。
まずは自由に、自発的な遊びを見守りましょう
まずは、好きなように遊ばせましょう。周囲が手を出さずに黙って見守ること。子どもが自分の頭で考え、楽しんで、自由に遊ぶ時間をたっぷり経験することが重要です。
並べたり、重ねたり、ひっくり返したり、比べたり、数えたりして好きなように遊ぶうちに、形やサイズの決まりごとに自然に気がついていきます。
食べものや家具に見立てておままごとをしたり、電車ごっこをしたりなど、さまざまなごっこ遊び・見立て遊びにも使えます。
花や動物を作ったり、幾何学模様を作ったり、パズルのようにしたり。さらに、重ねたり、高く積み上げてみたりと積み木としても遊べます。陣地取りや崩して遊ぶなどのゲームを考え出すのも面白いものです。
「タスクカード」で“気づき”を増やそう
著者 :理英会出版
出版社 :東洋館出版社
3歳から小学校高学年まで使えます。
「タスクカード」はパターンブロックの教科書として、また、たくさんの形の組み合わせに気づくためのヒントや手引きになる補助教材です。
タスクカードを見ながら、どうすればこの形になるのか、並べたり、回転させたり、ひっくり返すなどして試行錯誤する経験が重要です。集中力に加え、構成力、発想力、空間認識力も鍛えられます。
まずは見本を見て、使うブロックを探す、形を合わせる、できあがったものを見比べるなどの作業を通して、自分の発想だけでは気づきにくい、新しい発見ができます。
タスクカードは、最初は枠に合わせて置く、ブロックの種類を替えるなど5STEP。また、A4サイズの厚めの紙で、1枚ずつ切り離せる使いやすいブックです。
はじめてパターンブロックを手に入れるなら、タスクカードとブロックのセットがおすすめです。
パターンブロックの遊び方は無限大!
幅広い年齢で楽しめるパターンブロック。特に未就学児は、簡単に手に届くところに置いておき、気づけばいつの間にか自分から遊んでいるのが理想的です。色と形がキレイなので散らかっているように見えず、床を彩る美しい模様にも見え、その中で、偶然面白い組み合わせを発見できることも。
親子で一緒に楽しんでくださいね。