雪が降ると、その新鮮な感触や幻想的な世界に子ども達は大喜びです。雪には降る時期や積もった状態などによって、さまざまな名前があります。雪の呼び方や降る様子をあらわした表現を知り、子どもと一緒に自然の楽しみ方を広げましょう。
初雪や名残雪!降る時期で違う雪の名前
・早雪(そうせつ)
例年の初雪よりも早く降る雪。
・名残雪(なごりゆき)
春が近い時期に冬を名残惜しむように降る雪。終雪(しゅうせつ)と同意語。
細雪や粉雪!降る様子で違う雪の名前
・粉雪(こなゆき)
水分量が少なく粉のようにさらさらとした雪。
・牡丹雪(ぼたんゆき)
雪の結晶が集まりふっくらとした雪。
・淡雪(あわゆき)
泡のように柔らかく、溶けやすい雪。
・風花(かざばな)
風上に積もった雪がまばらに飛ぶこと。
・べた雪
水気が多い雪。
新雪やざらめ雪!積もり方で違う雪の名前
・深雪(みゆき)
深く降り積もった雪。
・どか雪
短い時間で大量に降り積もる雪。
・衾雪(ふすまゆき)
一面まっ白に染めるように降り積もった雪。衾とは、平安時代に使われていた掛布団のようなもの。
積もった雪は時間の経過とともに様子が変化します。雪が積もった日は、お出かけの際に「どんな雪だろう?」とパパママから観察の視点を持つよう声かけをしてあげてください。
・こしまり雪
降ってから日が経ち、新雪が固くなった状態。
・しまり雪
時間の経過と上に積もった雪で、こしまり雪がさらに固くなった状態。
・ざらめ雪
温度変化で溶けたり固まったりを繰り返し、雪がザラメのように粗くなった状態。
「ゆきやこんこん」の意味は?表現を楽しもう
また、雪が降ると「ゆきやこんこ、あられやこんこ」と子どもと歌いたくなります。この「こんこん」は尽きないを様子を表す「こんこんと」と思われがちですが、じつは「来い来い」からきた表現。「もっと降れもっと降れ」と雪遊びを心待ちにする子どもの様子が浮かびますね。
名前を知れば雪がもっと楽しくなる!
また「しんしん」や「はらはら」など降り方から、日本語の豊かな表現力を子どもに伝えることができます。親子で雪の名前について学び、季節の楽しみ方をより深めてみましょう。