栄養満点で離乳食にも活用したい卵。しかし卵は、アレルギー物質を含む特定原材料7品目のうちの1つです。赤ちゃんに与えるときは、月齢や離乳食の進め方に注意する必要があります。卵はいつから食べられるのか、与えるときの注意点、卵を使った離乳食のレシピまでまとめました。
卵が食べられるのはいつから?
卵は離乳食の初期は使いません。赤ちゃんが離乳食に慣れてきた「モグモグ期」と呼ばれる生後7~8カ月頃(離乳中期)※から開始します。 ※離乳食を生後5カ月頃に始めた場合
卵アレルギーについて
万が一食べたあとに赤い発疹、嘔吐や下痢、唇・まぶたの腫れなどの症状が出たら、できるだけ早急にかかりつけ医を受診しましょう。
卵を離乳食に入れる際の進め方・量
数日置いて同じ作業を繰り返し、3回程度食べさせても状態に変化がないのを確認したら、少しずつ量を増やしていきます。一気に量を増やすと体に負担をかけてしまうため、1~2 カ月かけ、ゆっくり増やしていくことがポイントです。
黄身が食べられるようになり1~2カ月経過してから、白身にステップアップします(生後9~10カ月・離乳後期)。20分以上茹でた固ゆで卵の、白身だけをみじん切りに。進め方は卵黄と同じで、数日おきに3回ほど耳かき1杯が食べられたら、少しずつ量を増やしていきましょう。
黄身に比べて白身はアレルギーのリスクが高いため、心配な場合はゴマ1粒分くらいのごく少量からスタートしてくださいね。なおどちらも、かかりつけの病院が空いている平日の午前中に食べさせます。
卵を調理する際の注意点
アレルギー症状は「食べてすぐに現れる」というイメージがあるかもしれませんが、遅延型アレルギーと言って2~3日後に症状が出る場合もあります。食べてから数日は注意して様子を見てあげましょう。
卵に含まれている栄養
アレルギーの心配がない場合は、お子さまの健康のためにも活用したい食材だと言えるでしょう。
卵を使ったレシピ
【しらすと卵のおじや】9~11カ月
耐熱容器に5倍がゆと塩抜きしたしらす、茹でて細かく刻んだほうれん草、溶き卵1/3個分を入れて混ぜます。ラップをふんわりとかけて、電子レンジで卵にしっかりと火が通るまで1分ほど加熱し、混ぜ合わせれば完成です。食べさせるときはしっかりと冷ましてから与えてください。
生後7~8カ月の場合、ほうれん草はすりつぶし、しらすは細かく刻みましょう。卵はしっかりと火の通ったゆで卵の黄身だけを取り出し、すりつぶして少量を加えます。
卵アレルギーが不安な人向けの卵不使用レシピ
【豆腐ホットケーキ(10cm大2枚分)】9~11カ月頃
ボウルに卵不使用のホットケーキミックス90g、絹ごし豆腐80gを入れてよく混ぜ合わせます。そこに溶いた粉ミルク80ccを少しずつ入れましょう。入れるミルクの量は、混ぜていて「もったり」としてくるまで。豆腐の水分量を見て調整してください。
フライパンまたはホットプレートに生地を入れて、弱火で焼きます。表面にプツプツと泡が出てきたらひっくり返して、両面を焼けば完成です。
栄養満点の卵は進め方がポイント
数年前までは、卵アレルギーの心配がある場合はゆっくりめにスタートさせることが一般的でしたが、最近はアレルギーの心配がある子ほど早めに与える方法が主流になりつつあります。しかしパパママが卵アレルギーであるなど、心配な要素がある場合に自己判断で開始するのは危険かもしれません。医師や管理栄養士と相談しながら、お子さまにあったペースで進めてあげてください。