2016年07月17日 公開

ご先祖様が主役!お盆はみんなで集まろう!

みなさんは、お盆をどう過ごしていますか?実家に帰省したりお墓参りをしたりと、さまざまな過ごし方があると思います。ではなぜお盆というのでしょうか。なぜお墓参りをするのでしょうか。今回はそんなお盆の疑問を考えていきたいと思います。

みなさんは、お盆をどう過ごしていますか?実家に帰省したりお墓参りをしたりと、さまざまな過ごし方があると思います。ではなぜお盆というのでしょうか。なぜお墓参りをするのでしょうか。今回はそんなお盆の疑問を考えていきたいと思います。

そもそもなぜ「お盆」?その由来とは

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お盆の由来は仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、または「盂蘭盆(うらぼん)」を略したことからきているといわれています。

お釈迦様のお弟子様の目連様の母親が餓鬼道に落ちたとき、多くの高僧たちがお釈迦様の教えに従って母親を救い、供養したことがはじまりとされています。

したがって、今日でも仏様や祖先に感謝し、お墓参りや迎え火などをする期間となっているのです。その歴史は古く、推古天皇(606年)14年7月15日に斎会を設けたのが初めとされています。

その後、宮廷での上層階級が開催するようになり、江戸時代には庶民の間にも仏壇やお盆行事が普及し、一般庶民の間でも広がりました。

旧暦?新暦?地方によって異なるお盆の時期

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伝統的には旧暦の7月15日を中心にその前後で行っていましたが、1873年1月1日に新暦が採用されて以来、都市部では新暦の7月15日前後、沖縄県や奄美地方などでは旧暦の7月15日前後など新暦に代わった影響や地域の農繁期、古くからのしきたりなどで差があります。

しかし、最近では全国的に8月15日を中心にお盆期間とされ、帰省したり旅行に行ったりと国民的な祝日として認識されるようになりました。

ご先祖様が帰ってくるよ!準備をしよう!

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その地域や宗派などによって異なりますが、今回は全国的に行われている行事を紹介します。

まずは、精霊馬です。ナスで作った牛やキュウリで作った馬が備えてあるのを見たことがあると思います。これは、ご先祖様の霊が牛に荷物を引かせて、馬に乗って行き来するという言い伝えからきているものです。

お盆期間中飾っておき、お盆が終わったあとには川や海に流すか土に埋めるとされていますが、現在では塩で清めてから白紙に包むとゴミへ出すこともできるそうです。

13日の夕方には帰ってくるご先祖様が迷わないようにと迎え火を行います。そして、16日にはまたご先祖様を送り出すために送り火を行います。

地域によってこんなに違う!みんなのお盆紹介!

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地域によってはこんな変わった風習があるんです。

長崎県では長崎市を中心に夕方からお墓で夕花火を行うそうです。線香花火や手持ち花火のほかにもロケット花火や爆竹まで!ご先祖様もにぎやかでいいですね。

世界的にも有名な徳島県の阿波踊りも実は盆踊りが由来だという説があるんです。秋田県の西馬音内盆踊り、岐阜県の群上踊りと合わせ日本三大盆踊りとされ、400年の歴史があります。

外国にもあるの?お盆に似た風習

#清明節掃墓 #大雄寶殿 #元亨寺

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では世界には日本のお盆と似たような風習はあるのでしょうか。

中国や台湾などでは、4月5日頃が清明の日(清明節)と呼ばれお墓参りをしてお墓をきれいに掃除し、お線香をあげ、お供え物をしてご先祖様を供養するそうです。

キリスト教の行事としてはペルーに「聖週間」があります。イースター(復活祭)前の1週間が「聖週間」とされており、キリストの復活に至るまでの死や受難に思いを寄せるのだそうです。

ご先祖様に思いを寄せて

核家族化が進む現代。離れて暮らす親戚やおじいちゃんおばあちゃんと会う機会もないのではないでしょうか。

1年に1度ご先祖様も帰ってくる日です。みんなで集まってご先祖様に感謝し、思い出話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。

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