はったい粉は、オオムギなどを炒って挽いた粉のこと。砂糖とお湯を加えて練るだけで、あっという間におやつが作れる上に、栄養価も抜群! 日本でも昔愛されたおやつですが、実はネパールでも離乳食やおやつに使われています。このどこか懐かしい味のするはったい粉を、現代風スイーツにアレンジしたレシピをいくつか紹介します。
ネパールの離乳食サトゥって、もしかしてはったい粉?
粉状のもので、砂糖を入れて、お湯で練って食べるのだということ。その通りにして食べてみると、なんだか懐かしい味がしました。
どこかで食べた味だと、記憶を辿っていくうちにやっと思い出せました。小さい頃に祖母の家で食べたはったい粉に似ていたのです。
はったい粉は、懐かしいおばあちゃんの味
素朴なはったい粉のおやつは、子どもにとってすごく嬉しいものとは言いがたかったのですが、でも、その味は優しく、筆者にとって懐かしいおばあちゃんの味です。
はったい粉は、栄養価が高いヘルシーフード
日本で昔から食べられてきたはったい粉は、オオムギやハダカムギを炒ったものを粉に挽いたもの。炒ることで、独特の甘みと香ばしさが生まれ、消化もしやすくなります。
お湯で練るだけで食べられるため、古くから簡易食、携帯食、保存食として重宝されてきものです。日本では昭和40年代くらいまではおやつとして親しまれていました。
最近は、既製の菓子類にすっかり押されて影の薄いはったい粉ですが、実は、栄養価が高い優れもの。食物繊維はもちろん、カリウム、マグネシウムなど腸内環境を整えてくれる栄養素が豊富。このまま忘れ去られてしまうのはもったいないと思ってしまいます。
現代風にアレンジして、おやつに取り入れよう
昔風に、砂糖を加えて、お湯をかけて、練って食べてももちろんいいのですが、ここでは、簡単にできる現代風アレンジを紹介しますので、参考にしてみてください。
親子で作るのも楽しいはったい粉団子
【材料】
バナナ1本、はったい粉70g、砂糖小さじ2〜3、塩ひとつまみ、お湯適量
【作り方】
1.バナナはフォークの背でマッシュしておきます。
2.マッシュしたバナナにはったい粉と砂糖と塩を加えて手で混ぜます。
3.お団子になるくらいの硬さになるように、少しずつお湯を足します。
4.小さいボール状に丸めます。
材料をただ混ぜるだけなので、子どもでも簡単に作れます。親子で一緒に作ってみてください!
気分はほっこり、はったい粉入り抹茶ミルク
【材料】
ミルク1カップ、抹茶小さじ1、砂糖小さじ1〜2、はったい粉小さじ1〜2
【作り方】
1.全ての材料をミキサーに入れて混ぜます。
2.カップに注いで、最後に飾りではったい粉少々(分量外)をふりかけます。
ミキサーがなければボウルに入れて、泡立て器でよくかき混ぜてください。ホットでもアイスでもおいしくいただけます。
抹茶ミルク以外でも、ミルクティーやカフェラテ、ミルクシェーキなど、いつものドリンクにはったい粉をプラスしてもOK。手軽にはったい粉を楽しめます。
オーブンがあるなら、はったい粉サブレはいかが?
【材料】
小麦粉80g、はったい粉70g、砂糖45g、塩ひとつまみ、サラダオイル大さじ5、ミルク大さじ2〜3
【作り方】
1.小麦粉、はったい粉、砂糖、塩をボウルに入れて、ぐるぐるかき混ぜます。
2.サラダオイルを加え、ヘラで切るように混ぜ合わせます。
3.さらにミルクを加えてよく混ぜ、直径5〜6cmの円柱状に丸めます。
4.厚さ3〜4mmに切って、天板に並べます。
5.180度に予熱しておいたオーブンに入れて、20~22分焼きます。
ワンボールでできる簡単サブレ。手作りだと、余計な添加物が入ってないので、小さい子にも安心して食べさせることができますね。
万能!はったい粉+黒砂糖を常備しておやつにひと振り
トーストやバナナ、プレーンヨーグルト、白玉団子、アイスクリームなど、いろんなものに振りかけていただくことができます。