2016年06月09日 公開

今立ち止まって考えたい。『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの』とは

今、待機児童が社会問題となっています。保育園に預けたい、でも思うように預け入れ先が見つからない。今現在保育園にお子さまを預けていらっしゃる方も、これから入園をお考えの方も。どなたにも参考になる書籍をご紹介します。

今、待機児童が社会問題となっています。保育園に預けたい、でも思うように預け入れ先が見つからない。今現在保育園にお子さまを預けていらっしゃる方も、これから入園をお考えの方も。どなたにも参考になる書籍をご紹介します。

こんな内容!あらすじと概要

「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの : 長田 安司 : 本 : Amazon (4726)

タイトル:「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの
著者  :長田 安司
出版社 :幻冬舎ルネッサンス

本書は東京で3つの認可保育園を営んでいる著者が保育問題にかかわるすべてに切り込み、本来あるべき保育の姿について説いています。

現在の社会で保育を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
さまざまな規制が緩和され、保育サービスを提供する企業が増える一方で、肝心な保育の現場では質が低下している、と本書内でも触れています。

正しい保育、そして正しい子育てとはなんなのか、子を持つ親としては悩むテーマです。
本書で子育てのヒントが見つかるかもしれません。

共感・参考になったと話題! こんな良いクチコミ

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賛否が分かれているこの書籍。
ここでは、保育について本質を気づかせてくれた、1人の親として考えさせられた等、
好評価の口コミをご紹介します。

※以下、Amazon.comより引用

・「私たちが奪ってしまったもっと大切なもの」について考え、親に返したい、気づいてもらいた
 い…心からそう思わせてくれる一冊です。
保育士の方の口コミです。
・保育のサービス化とともに、親の欲求を満たすことを第一とする風潮に警鐘をならしている点は
 保育園に子どもを預けている親として賛同します。
・とにかくこれから親になる方たち、保育士さん、保育士を目指している方など
 たくさんの人に一度は読んでもらいたい本です。
ここで取り上げた以外にも、現在保育士の方からの口コミも多く寄せられていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

偏った考えが不評! あげられた悪いクチコミ

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深く保育について触れた書籍であるからこそ、
考えや内容が偏りすぎている、説得力がない、といった否定的な評価も少なからずあるようです。

※以下、Amazon.comより引用

・「行政担当者は現場のことが何も分かってない」と決め付けている部分があるが、そんな職員ば
 かりではないことは、この場を借りて申し上げておきます。
・後半いろいろな団体にむけて願いや提案をされてますが、説得力が薄く、全体的に偏った社会観
 の持ち主であるという印象を受けます。
・悪いのは政治・行政・家庭・資本主義という思考に凝り固まって、40年間自身が営んできた保育
 園は翻弄されてきただけという被害者意識。

「保育」とはいったいなんなのか?

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保育には実はきちんとした定義があります。

※以下、Wikipediaより引用

保育とは、基本的に、乳幼児(つまり乳児および幼児)を養護し教育することであり、《養護》と《教育》が一体となった概念である。
家庭で行われている育児(子育て)は、通常、子どもの命を守り、衣・食・住の世話をする《養護》の機能と、言葉や生活に必要なことを教える《教育》の機能を併せ持つ。これを保育と呼んでいるのである。
保育は親の労働支援ではありません。
実際に養護+教育が保育である。と定義があるにもかかわらず、保育を取り巻く現状では働く親への支援として捉えられがちです。

自分の子育てで保育園に何を求めるべきなのか?しっかりと見極めましょう。
今回ご紹介している書籍は、一度自分の中の考えを整理するためにピッタリな一冊です。

さまざまな角度からモノを見ることが大切

どんなことでも、一方だけの意見で物事を決めてはいけません。
保育に関することでも、まずは事実を認識したうえで、何が問題で課題はなんなのか、ということを分析する必要があります。
子を持つ親や保育に携わっている人なら、一度は読んでおくと考え方の幅が広がるかもしれません。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター