2017年11月02日 公開

赤ちゃんとの散歩|楽しくお出かけするコツと冬の注意点

赤ちゃんの生活リズムを整え、呼吸器官を鍛える効果が期待できるお散歩。少しずつ時間を延ばして、外出することに慣れてもらいましょう。ただし、夏は熱中症や紫外線対策、冬は寒さ対策と赤ちゃんの体調管理が必須です。外出時の注意点と、冬の寒さ対策のコツをご紹介します。

赤ちゃんの生活リズムを整え、呼吸器官を鍛える効果が期待できるお散歩。少しずつ時間を延ばして、外出することに慣れてもらいましょう。ただし、夏は熱中症や紫外線対策、冬は寒さ対策と赤ちゃんの体調管理が必須です。外出時の注意点と、冬の寒さ対策のコツをご紹介します。

赤ちゃんとの散歩に関するQ&A

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FamVeld / Shutterstock.com

赤ちゃんはいつから外出できるの?

1カ月検診が終わり、特に問題がなければOK。その理由として、新生児は抵抗力が弱く、気温の変化に上手に対応できないこと、また産後のママの体力が回復していないことが挙げられます。

しかし、ずっとおうちで赤ちゃんのお世話ばかりで、お母さんもちょっとした気分転換がしたくなることも。そんなときは、天気が良い日を選んで、退院してから1週間後を目安に、おうちのベランダ等などで10分程度の外気浴から、はじめるのもおすすめです。

また、上の子どもを遊びに連れていく、ワンオペ育児中で買い物に行かなければならないなど、人によって事情はさまざま。外出しなければならないこともあります。

大人でも、人混みや見知らぬ場所にでかけると刺激にはなりますが、その反面、疲れてしまうことも。赤ちゃんの疲労は、大人以上です。やむを得ずでかけるときは、長時間の外出にならないよう心掛けて、できるだけ赤ちゃんの負担を減らしてあげましょう。

お出かけにふさわしい時間帯は?

外出中、何か異変が合った場合でも医師にみてもらいやすい午前中など、早めの時間帯がおすすめです。感染症に気を付けなければいけない冬の時期も、スーパーなど買い物に行くときは、比較的買い物客が少ない時間帯を選びましょう。

赤ちゃんにとって、日光浴は必要なことですが、紫外線にも気をつけたいものです。環境省は、「赤ちゃんの日光浴で気をつけること」を以下のように注意しています。

赤ちゃんは、大人と比べて皮膚が薄く、紫外線による悪影響を受けやすいため、強い日光を長時間浴びることは禁物です。天気の良い日に赤ちゃんを散歩に連れて行く ときは、強い日差しが直接赤ちゃんに当たらないよう工夫して外出しましょう。日差 しの強い9時~15時頃*を避け、朝夕の涼しい時間帯に、薄い長袖を着せてあげ、帽 子やベビーカーの日よけを利用するようにしましょう。赤ちゃんの皮膚は大人よりデ リケートで、紫外線で受ける影響には個人差 がありますので気をつけましょう。  乳児の場合は、紫外線の強い時間帯には外へ出さない、また覆いをするなどの工夫をすれば、日焼け止め*を使わなくてもいいでしょう。

どれくらい長く外にいられるの?

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いきなり遠出するのではなく、まずは近所を10分程度、ベビーカーなどで散歩することからはじめましょう。慣れてきたら、20分、30分と時間を長くしていくのがおすすめです。

外出に慣れてきたら、ベビーマッサージなど赤ちゃん連れで行けるイベントに参加してみましょう。イベントは比較的、2~3時間以内で終わるものが多いため、最初はイベントのみ、その次はママ友とランチ……など、段階的に外出時間を長くしていく方がよいでしょう。

毎日外出してもいいの?

基本的に、赤ちゃんの機嫌がよく、体調が大丈夫であれば、毎日外出できます。しかし、赤ちゃんの体調は日々変化します。鼻水が出ている、ちょっと熱っぽい、下痢をしているなど、少しでも体調がすぐれないようであれば、無理をせず外出を控えるのがいいでしょう。

赤ちゃんにふさわしいお出かけ先は?

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Dasha Petrenko / Shutterstock.com
ベビーカーで近くの公園まで散歩をしたり、月齢の小さい子どもでないと参加できないイベントなどにも、積極的に参加してみましょう。同じ月齢ぐらいの赤ちゃんやママとの出会いもあり、ちょっとした息抜きになりますよ。

また児童館より、子育て支援センターの方が、ハイハイ、ねんね期の赤ちゃんスペースが確保されていることが多いため、月齢の小さい子どもなら、支援センターがおすすめです。ただ、冬など感染症が心配な時期は、子どもが多い場所には、赤ちゃんを連れての外出は、控えるのがベターです。

冬の散歩にはメリットがたくさん

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気温と湿度が低い冬は、赤ちゃんの免疫力も下がりがち。特に北風の吹く寒い日は、お散歩に行ってよいのかどうか迷いますよね。パパママも家から出るのが億劫になる冬は、ついつい親子で家に引きこもりたくなります。

でも、ときには冬の澄んだ空気の中をお散歩するのもおすすめ。実は冬のお散歩にはメリットも多いんです。

生活リズムが整う

赤ちゃんには生後2~3カ月頃から昼夜の区別をつけさせ、生活リズムを整えていくのが理想。それには太陽の光が有効です。日照時間が短く、日差しも弱い冬こそ、外出して生活リズムを整えましょう。お散歩で日光を浴びることで、赤ちゃんの体内時計が調整されていきます。冬は紫外線量が夏の1/3以下なのもうれしいところですね。

呼吸器官が鍛えられる

冷たい外気を吸うことで呼吸器官を鍛えることが可能です。「体温に近い、屋内の暖かい空気」から「屋外の冷たい空気」への変化が肺のトレーニングになります。

免疫力を高められる

冷たい乾燥した空気は皮膚・粘膜の防御反応を高めます。皮膚・粘膜から受け取った情報から、体温を常に一定に保てるように自律神経が発達します。その結果、低体温になりづらく、細菌やウィルスに負けない体になります。

また太陽に当たることで、体内にビタミンDが形成されます。ビタミンDが不足すると、骨にカルシウムが十分に吸収されず、成長に影響が出る可能性も。日光に当たることは、赤ちゃんにとって、とても大切なことです。積極的に、日光浴をしましょう。

親子共に気分転換ができる

寒いからといって家でばかり過ごしていると、心も体も縮こまってしまいます。ときには思い切って外へ出て、太陽の光を浴びましょう。日光を浴びることで精神を安定させるホルモン「セロトニン」が分泌されます。

手足を動かすことで、血流も良くなり体もぽかぽかしてくるはず。赤ちゃんもパパママもお散歩でリフレッシュしましょう。

他のママとの情報交換ができる

風邪にインフルエンザ、胃腸炎……感染症の流行期でもある冬。全国的な流行傾向はTV・新聞等から情報入手可能です。でも、一番知りたいのは自分が住んでいる地域のリアルな感染症情報ではないでしょうか。

それなら身近なママから聞くのが確実。気温の低い冬は、外出の時間もかぶるのでほかのママと出会いやすいはずです。

ママ同士のおしゃべりから、流行している地域・感染症の症状・おすすめの小児科などのお役立ち情報が得られるかもしれません。

散歩におすすめの時間帯

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お住まいの地域にもよりますが、おすすめは午前9時~午後3時までの時間帯です。それより早くても遅くても気温が低くなるので、赤ちゃんの体が冷えてしまいます。暖かい日でも、午後3時を過ぎると急激に気温が下がることが多いです。

赤ちゃんの体温調節機能が発達し始めるのは、生後7~8カ月頃から。それ以前は、外気温にあわせて体温が上下しやすいので注意が必要です。体温調節機能が安定する2歳ごろまでは、親が服装を調節してあげましょう。

これで安心!服装と防寒対策

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冬のお散歩は「寒いとかわいそう」と思い、ついつい厚着させてしまうパパママも多いのでは?赤ちゃんは体温調節機能が未熟な一方、新陳代謝が活発で汗かきです。

ですから、肌着は綿100%など吸水性の良いものを着せ、服は肌の露出が少ないものを選び、何枚か重ね着で温度調整ができるようにしておきましょう。
また、手足、頭などは露出して冷えやすいので、帽子・イヤーマフ・手袋などを用意すると良いです。

ベビーカーの場合、赤ちゃんの位置が温度の低い地面に近いので、少し厚手のアウター(特に寒い日はジャンプスーツタイプも◎)やブランケットなどを用意してください。

抱っこひもやスリングのおでかけは、パパママと密着はしているものの、手足は冷えやすいです。また、お腹・背中に汗をかきやすいので、こまめに確認してあげましょう。ダウンなど保温性の高い素材は、特にムレに注意してあげてください。
ベビーカーのお散歩に比べると、少し薄着でもOKです。

散歩のときに持っていきたいアイテム

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短時間の外出の場合

【ガーゼ】
ミルクや母乳を戻して吐く、鼻水をぬぐうなど、ガーゼは、短時間のおでかけであっても必需品です。忘れないようにしましょう。

【タオル】
ベビーカーでお出かけする際、バスタオルのように大判のものなら、万が一お昼寝をしてしまっても、タオルケットのように使用できるので、持っていくのがおすすめ。スーパーなどは一年中、店内がひんやりしているため、冷え防止にもなり便利です。冬なら、綿毛布のような厚手のものにしましょう。

長時間の外出の場合

短時間の持ち物にプラスして、以下の持ち物を用意しましょう。

・オムツ
・おしりふき
・授乳ケープ
・ミルクセット
・離乳食セット
・着替えセット
・お気に入りのおもちゃ
・ウェットティッシュ
・マグ

ウィルス対策で感染症予防

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冬のお散歩のデメリットは、インフルエンザ・胃腸炎などの感染症のリスクがあること。誰にも会わず、人混みを通らずお散歩するのは難しいものです。親子でウィルス対策をしっかりして感染症を未然に防ぎましょう。

パパママのウィルス対策

赤ちゃんは自分で感染症予防ができません。赤ちゃんに触れるパパママがしっかりウィルス対策をして、感染を防ぎましょう。

【マスク】
散歩時にマスク着用することで、ある程度の飛沫感染は避けられます。また、鼻・喉の乾燥を防いで、ウィルス感染のリスクを下げることが可能です。

【手洗い】
散歩から帰ったら、流水洗い+ハンドソープで少なくとも1分間以上しっかり洗いましょう。除菌ジェルを使うのもおすすめ。

【こまめな水分補給】
ウィルスは喉の粘膜に付着してから20~30分で粘膜細胞内に侵入します。こまめに水分補給をして、ウィルスを流しましょう。また、喉の粘膜の乾燥を防ぐことで免疫力の低下を防ぐ効果も。

【うがい】
うがいでほこりを洗い流し、喉を潤すことで免疫力をキープします。

赤ちゃんのウィルス対策

【こまめな水分補給】
うがいのできない赤ちゃんには、水・麦茶などを飲ませてあげましょう。ウィルスを流し、免疫力低下を防ぎます。

【家の湿度を50~60%にキープ】
ウィルスの活動を抑えるために50~60%の湿度を保ちます。1日中暖房機器をつけていることの多い冬は、部屋の空気が乾燥しがち。加湿器や濡れたタオルなどを使い、湿度を上げましょう。

無理なく楽しく続けよう

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Iryna Inshyna / Shutterstock.com
雪が降るような寒い日、北風が強い日などは無理してお散歩する必要はありません。赤ちゃん・パパママが快適におでかけできる日に行けばOK。

比較的暖かい日でも、赤ちゃんの体調がいまいちなら外出は避けましょう。鼻水が出ている、空咳が出ているときは免疫力が落ちています。天候と赤ちゃんの体調を見て、無理をせずに。

はじめての赤ちゃんとの外出は、心配なことも多いですが、ママの世界が広がるので、育児する気持ちにも余裕が生まれます。ぜひ親子で一緒に、楽しいおでかけをしてくださいね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。