おもちゃを次々と取り出してすぐに飽きてしまうわが子を見て、「もう少し集中して遊んで欲しいな」と思ったことはありませんか?もしかすると、子どもが集中できる環境が整っていないのかもしれません。3つのポイントに注意して遊び場を整えてみましょう!
子どもの集中力はどのくらい続く?
個人差が大きいのですが、一般的に、幼児の集中できる時間は年齢プラス1分ほどです。
3~6歳なら、集中できる時間は4分~7分が目安です。意外と短いように感じられませんか?
実は大人も、深く集中した状態を維持できるのは15分程度といわれています。それくらい、集中力を保つのは難しいことなのです。
集中力の基礎は、主に幼児期に形成されるともいわれています。子どもの集中力を育てるために、次の3つのポイントを意識して、遊びの環境を整えてみましょう。
ポイント1:遊ぶおもちゃの選択肢を減らす
子どもの目の前に出すおもちゃは、5種類程度におさえましょう。子どもの様子を見ながら入れ替えるようにして、一度に多数のおもちゃが子どもの視界に入らないようにします。
こうすることで、子どもは目の前のおもちゃだけに集中でき、目移りせずに遊びに取り組むことができます。
ポイント2:好きなものを好きなように遊ばせる
本来の遊び方とは違う使い方をしていても、危険性がなければ黙って見守っていてかまいません。
好きなものを好きなように遊ばせることで、子どもは集中しやすくなります。
集中力を持続させるために、ブロック遊びに熱中しはじめたら追加のブロックを用意する、お絵かきをはじめたら画材を増やすといったサポートをしてあげるのも良いですね。
ポイント3:余計なものを片づける
テレビは電源を落とし、不要なおもちゃは子どもの目に入らないところへ移動させます。
親自身も、なるべく子どもの視界から離れ、子どもから呼ばれない限りは声をかけないようにします。
子どもの斜め後ろなど、子どもから見えないところで様子をうかがうのがおすすめですよ。
「いたずら」も許せる範囲で見守ろう
筆者の子どもも、「今日はずいぶん静かにしているな」と様子を見に行ってみたら、絆創膏を黙々とダイニングテーブルの足に貼っていたことがあります。
普段落ち着きのないわが子が珍しく集中しているので、注意せずそのまま見守ることに。1箱分すべて貼り終わったところを見計らって声をかけると、子どもは達成感に満ちた顔をしていたので、思わず苦笑いしてしまいました。
もちろん、そのあと正しい絆創膏の使い方を教えましたが、子どもの集中力を削がなかったという意味では、子どもがいたずらをしている最中に声をかけなくて良かったと思っています。
危険ないたずらはすぐに止める必要がありますが、許せる範囲であれば、区切りがつくまでは見守ってみても良いのではないでしょうか。
いたずらは、親にとっては困ったものですが、子どもの好奇心や探求心を育み、集中力を鍛える土台でもあるのです。
子どもが集中しやすい環境作りを!
そのため、
・子どもの好きなことを見つけてあげること
・子どもが好きなことをしているときはなるべく邪魔をしないこと
という2点が、子どもの集中力を育む大切なポイントになります。
好きな遊びに没頭できる環境を準備することで、子どもの集中力は磨かれていきます。
ぜひ、子ども部屋やリビングなどを「集中力が育つ場所」に整えてみてくださいね。