プレ幼稚園や未就園児クラスから、幼稚園生活をスタートするお子さまも増えてきています。そもそもプレ幼稚園とはどんなものなのか、費用や準備などにあわせてチェックしてみましょう。また知っておきたいプレ幼稚園のメリット、マナーについても触れています。
プレ幼稚園とは?
プレ幼稚園とひと言で言っても、園によってその内容は異なるもの。時間は数時間~半日の場合がほとんどですが、なかにはお弁当を挟んで行う園もあります。また、母子同伴の場合や一部母子同伴、すべて子どものみで行うなど、スタイルもさまざまです。
通常の幼稚園との違い
また通常の幼稚園とは異なり、無料で利用できる場合も多くあります。しかし園によっては入会金や月謝が発生するため、確認してみてください。これらの料金は数百円~数千円、人気の私立の場合では数万円にもなります。
プレ幼稚園に入園するメリット
一番のメリットは、優先的に入園できるケースがあること。人気で倍率が高い園は、プレ幼稚園から参加しておくといいでしょう。気になる園を複数体験できるため、幼稚園選びの参考にもなります。
・幼稚園の雰囲気に慣れる
いきなり通い始めてパパママと毎日離れるよりは、子どもも場所や雰囲気に慣れるので安心です。通う予定の園なら、早めに先生に慣れたり、名前を覚えてもらえることもメリットといえるでしょう。
・ママ友づくりもできる
ママ友とも交流でき、ひと足早くママ友作りが開始できることで、入園前から情報交換ができて心強いことも。その園のママ友の雰囲気をつかんでおくこともできます。
・さまざまな体験ができる場合も
園にもよりますが、季節ごとのイベントの体験や体操・リトミック、英語学習など、家ではできないことを経験できるメリットがあります。
プレ幼稚園の1日のスケジュール・内容
1.登園(ご挨拶、靴の履き替え、シール帳面にシール貼り、身支度)
園バス、あるいは親の送迎で登園。身支度などに関しては親同伴の場合や、在園児が助けてくれるところもあります。
2.園の生活を体験
外遊びや室内遊びを中心に、自由に過ごします。クリスマスなどの季節の行事に参加することも。絵本の読み聞かせや合唱・リトミックなどのリズム遊びやお絵かき・工作はもちろん、幼児教育に力を入れている園の場合は、英語や知育のプリントなどを体験できることもあります。
3.お弁当・給食
午前中のみのプレ幼稚園も多い一方で、お昼をまたぐ園も少なくありません。
4.園の生活を体験
5.降園
上述した流れは、あくまで一例です。注意したいのが、保育園スタイルのプレ幼稚園について。基本的に外遊び・室内でのおもちゃ遊び「のみ」となっています。幼稚園ならではの工作・歌・挨拶などの声掛け指導があるか否かは、事前にチェックしてみましょう。
入園できるのはいつから?
たとえば、3歳児クラス(年少)から始まる3年保育の園において、プレ入園ができるのは、その1年前の【満2歳の4月2日~翌年の4月1日】に誕生日のあるお子さまです。4歳からの2年保育の園では、1歳プラスして考えてみてください。
ただし空きが出た場合は、途中入園できる可能性もあります。
プレ幼稚園にかかる費用
名札や上履き、スモック、制服、教材の購入が必要な場合は、これらの費用もかかり、さらに園バスを使わせてくれる園は、通園バス代などもプラスされるでしょう。
有名な人気の私立幼稚園などでは、入会金だけで30,000円など高額なところもしばしば。お子さまが通う予定のある園に関しては、しっかりと下調べしておくことをおすすめします。
プレ幼稚園の入園準備
入園前の流れ・スケジュール
・入園前年秋ごろ(10月~11月) 説明会・見学会に参加
・年末~年明けごろ 願書申し込み
・4月~ プレ幼稚園 入園
説明会への参加・見学
説明会の日程はホームページや、掲示されるポスターなどで案内があります。園によっては先着順で締め切る場合もあるので、時期を逃さないように注意しましょう。
試験・面接
入園
プレ幼稚園の見学のポイント
見学のマナー
また、見学の日時は決まっているので、間違いのないよう時間内に行くこと。見学中は園児や先生に必要以上に話しかけたりせず、普段の園の生活の邪魔にならないように心がけます。
服装
パパママと完全分離でない場合は、保護者も動きやすいパンツスタイルがベターです。室内でも動き回れるように、小走りができる程度の室内履きがあるといいかもしれません。園庭遊びやお散歩、遠足などの場合は帽子の用意も忘れずに。
プレ幼稚園の願書
必要な書類
願書ではなく、申込用紙だけでいい場合も多い
入園したものの……母子分離でギャン泣きする場合の対応
プレ幼稚園は、幼稚園に慣れることも大きなテーマ。無理やり引き離して待ってもいいのですが、特にイヤイヤ期のお子さまには、あまり不信感を植えつけないほうがいいかもしれません。
いざ幼稚園に通うときに「行きたくない」となってしまわないように、母子分離の園でも最初は慣れるまで、一緒に楽しんであげてもいいでしょう。園の方針に従いつつも、相談してみてください。
プレ幼稚園は途中で辞めることができる?
毎回、迎えに行くときまで泣いているため、プレ幼稚園に通うのを辞めたというお子さまの例も。ただしこちらのご家庭の場合、翌年の4月からはその園に笑顔で通っていたそうです。無理に通わせるよりは、辞めるという判断も大切と言えるかもしれません。
プレ幼稚園を活用して幼稚園選びをしてみましょう
人気で評判のいい園はプレ幼稚園は、募集・受付と同時に定員になってしまう場合があります。またカリキュラムなど内容が充実している園は、午前中だけ・午後までとコースやプログラムを選択できるところも。不明な点があれば直接電話をして問い合わせをするなど、積極的な情報収集を心がけてみてくださいね。