第一子が女の子の場合、「一姫二太郎だから次は男の子がいいわね」といわれることはありませんか?その意味は?「一姫二太郎は育てやすい」というのは本当?まさに一姫二太郎を子育て中の筆者が、本当に育てやすいのか、メリットや気をつけていることを本音で語ります。
一姫二太郎の意味
ところで、日本には「一姫二太郎」という言葉があります。年配の女性から、「子どもを持つなら一姫二太郎がいいわよ。」といわれた経験はありませんか?あるいは、一人目が女の子だったママは、二人目を妊娠中に「一姫二太郎になるから、次は男の子がいいわね。」といわれたことはないでしょうか?
「一姫二太郎」とは、「子を持つには、一番上が女の子で、二番目は男の子がよい」という意味の言葉です。よく「女の子一人と男の子二人の三人兄弟がよい」の意味だと誤解されるようですが、そうではありません。
「一姫二太郎」はなぜよいといわれるの?
一般的に、女の子は男の子に比べて「病気になりにくく、育てやすい」と考えられています。はじめての子育ては、親にとってもわからないことだらけ。そのため、最初に産むなら育てやすい女の子がよい、という考えがあります。
また、第一子が女の子の場合、弟の面倒を見てくれる、という親の期待もあります。「女の子の方が、小さい子のお世話をするのが上手だし、よく手伝ってくれるから、親は楽になる」と考える人は多いでしょう。
わが家も子どもが二人ですが、長女が8歳のときに、下の息子が生まれました。周りから「一姫二太郎でいいわね!」といわれた経験があります。「お姉ちゃんが弟の面倒を見てくれるでしょ?ママは助かるわね。」という言葉は、今もよくいわれます。
ところで、「一姫二太郎」の言葉には、以下のような意味合いもあったようです。
(長男だけが家の財産を相続できた旧民法の時代に)最初に女子が生まれた人への慰めのことばとして用いられたとも言われている。
本当に「女の子だから年下の面倒見がよい」のか?
特にそうは思いません。
今の日本は、男女平等の考え方が進み、性別によって役割を決めつけるべきではない、という価値観の社会に変わってきています。その中で、「女の子はお世話好き」「女の子はお手伝いが好き」と考えることに、筆者は正直、疑問を感じています。
以前、男の子3人を持つママが、「長男は三男の相手をするのが好き、次男は一人でいたいタイプ。性格によるのよね」といっていたことがありました。
わが家の娘は、小さい子の世話を焼くのがあまり好きではありません。家でも、弟の相手をするよりは、自分の世界に集中したいタイプでした。しかし、娘のお友だちや同級生の中には、小さい子のお世話に興味深々な子もいました。
「下の子の面倒を見るのが好きかどうか」は、「女の子だから」というよりは、子ども自身の性格や好みによるのでしょう。上の子がお世話好きタイプだったら、親は助かるかもしれません。
今の時代だからこそ気をつけていること
筆者は、「先に生まれた女の子だから」という理由で、「娘だけ」に家事や弟の世話をやらせないようにしよう、と気をつけてきました。子どもには、自分自身の学びに集中する時間が必要です。娘にも息子にも、同じようにその機会を確保してあげたい、と考えています。
また、家事を手伝ってもらう時は、必ず娘と息子両方に割り振るようにしています。
最後に
親としてのメリットといえば、女の子と男の子の両方の子育てが経験できたことでしょうか。わが家は、娘の方が度胸がある反面、息子の方が片付けは上手。子育てを通して、「男らしさ」「女らしさ」という自分の中の思い込みに気付かされます。