日本の給食を子どもに食べさせたい!
内容はイギリスの一般的な食べもの(シェパードパイやジャケットポテトやフィッシュフィンガーなど)もあれば、インドカレーのようなものが出る日もあります。ウェブサイトで確認すると、一見おいしそうな写真が並ぶイギリスの給食ですが、献立内容によっては子どもに達に不人気なものも…。なので、給食ではなく、お弁当を持ってくる子どもも意外と多かったりします。
イギリスに住む日本人ママさんの多くが口をそろえて言うのが「日本の給食を子どもたちに食べさせてあげたい!」という言葉。
日本の給食は栄養がしっかり考えられているうえ、献立内容も毎日違っていて、何と言ってもおいしいですよね。日本のおいしい給食が毎日食べられる日本の小学生はラッキーだなと感じる在英育児生活です。
自分たちの学校を、自分たちの手できれいにしようとする心がけ
あるイギリス人のご婦人が、「テレビのドキュメンタリーで、日本の生徒達が学校の教室を自分たちで掃除する場面を見て、その姿に感動した。日本に行ったときに、この国は道端にゴミが少なくて、本当に美しいと感じた。」と話してくださいました。
実際、イギリス国内の道端に落ちているゴミの量は、日本よりも大変多く、悲しい気持ちになることがあります。自治体により、清掃が頻繁に行われていて比較的きれいな地域もありますが、それでもポイ捨てをするのを見かけたり、日本のポイ捨てではあり得ないようなすごい状態の物が捨てられていることも多いのです。
教室だけでなく、自分が住む地域や国、広い視点で見るとこの地球を美しく守りたいという気持ちは、教室のように「毎日使う場所」を大切にする気持ちから繋がっていくような気がするのです。
授業参観がないので、子どもの学校生活が想像しにくい
そのため、子どもがどのように授業を受けているのか、手を挙げて発表しているだろうか?クラスの授業中の雰囲気はどんなだろうか?ということは残念ながらあまりよく分かりません。
そういうわけで、イギリスの小学校は、送り迎えが必須なので、毎日学校へ送ったときと、お迎え前の待ち時間に子どもの様子を窓からじーっと眺めるのが日課の私です…。
教科書は使わない&支給されるノートに情報が蓄積されていく
教科書がないので、学年の始まりに今年はどのような内容を勉強するのかという詳細が分かりにくいのが正直なところ…。大まかに各教科で習う内容(例えば今年は掛け算をします、フォニックスを重点的にしますなど)は、学年の最初に保護者へ説明があります。しかし、教科書程の情報量がないので、少し戸惑ってしまいます。
メリットとしては、重たい教科書を子どもたちが毎日持参しなくてよいことや、忘れ物をすることがないという点ですね。
学年の終わりには、その一年間に使ったノートを全て持ち帰ってきます。これがなかなかの量なんです!各教科ごとにノートの表紙の色が分けられていて、だいたい教科ごとに2~3冊ほどあります。ノートの中には配られたプリントと解いた問題や計算の跡、英語の作文や読んだ物語に関する情報などが、各ページに書きこまれていて、一年間の努力が見られるノートに仕上がっています。
長女は、今年で小学校4年目なのですが、既にかなりの量のノートが溜まっているので、これをこの先どうするか…というのが現在の課題です。終わった学年の教科書をどうするか?という悩みに似ていますよね。
それぞれの国に、それぞれの良さはあるけれど…
※イギリスの小学校の魅力についても、過去の連載『イギリス学校便り』で、その内容をご紹介していますので、ぜひ記事もチェックしてみてくださいね。