2018年02月05日 公開

海外での体験をヒントに!幼稚園の個人面談を活用するコツ

保育園や幼稚園などで実施される個人面談は、担当の先生とじっくり話ができる貴重な機会です。でも何を聞けば良いのかわからず、先生からの園での様子についての報告を聞いて終わりになってしまうことも少なくないのでは。筆者が海外で体験した子どもの個人面談をヒントに、その後の育児に活かせるコツをご紹介します。

保育園や幼稚園などで実施される個人面談は、担当の先生とじっくり話ができる貴重な機会です。でも何を聞けば良いのかわからず、先生からの園での様子についての報告を聞いて終わりになってしまうことも少なくないのでは。筆者が海外で体験した子どもの個人面談をヒントに、その後の育児に活かせるコツをご紹介します。

インドで体験した「Next Step Meeting」

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CRS PHOTO / Shutterstock.com
筆者は夫の仕事の都合で、3年ほどインドに滞在していたことがあります。当時5歳だった長女は、インドにあったブリティッシュスクールの年長児クラスに通っていました。

長女の通う学校では、定期的に「Next Step Meeting」という面談が行われていました。子どもの親が学校へ出向き、担任の先生と15分程度話をするというものです。

「Next Step Meeting」の内容

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「Next Step Meeting」は、その名前の通り、「子どもの今の状況と次に目指すべき目標」について、先生と話し合いをするものです。

現状と目標がびっしりと書かれた「Next Steps Report」という紙をいただき、それを見ながら話をすることもありました。

もちろん、先生から園での子どもの様子を教えてもらうこともできましたが、それは「報告」というよりは、「今後について話し合うための、現状の共有」という感じです。

「学校ではこんな目標を作り、こういった方法でアプローチをしようと思っているけれど、どう思う?」と意見を求められたり、「この目標を達成するために、家ではこういうことに力を入れて欲しい」とアドバイスをいただいたりすることもありました。

「Next Step Meeting」があるときは、親の方も家庭の教育方針や学校への要望などを、ある程度事前に考えておかなければならないので大変でしたが、「先生方と一緒に子どもを育てている」という実感を得られる大切な時間でもありました。

「質問」や「疑問」を整理しておくことが大事

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「Next Step Meeting」では、「子どもの今後について親と先生が話し合うこと」が目的でしたが、日本の幼稚園の個人面談は、「幼稚園での子どもの様子を先生が親に伝えること」が主な目的となっているようです。

とはいえ、先生とじっくり話ができる機会はそう多くはありません。個人面談の時間をより活かすために、ただ話をうかがうだけではなく、質問や疑問を投げかけて、一歩踏み込んだ話し合いをしてみるのはいかがでしょうか。

面談の時間は短いので、事前準備が大切です。日々の生活の中で気になっていること、先生に聞いてみたいこと、幼稚園にお願いしたいことなどをメモしておいて、1~3つ程度にまとめておくのがおすすめです。

筆者はこんな質問をしています!

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「Next Step Meeting」の経験をもとに、筆者は個人面談で次のようなことを先生にたずねています。質問例として参考になれば幸いです。

子どもの発達について

気に入らないことがあるとかんしゃくを起こす、偏食が続いている、お友だちとケンカばかりしているなど、子どもの発達面で心配なことがあれば、率直に先生に「気になっています」と伝えています。

園の先生方は毎日多くの園児と接していますから、その経験から、年齢相応の発達かどうか、園ではどのように対応しているのか、家ではどのように声かけをしていくと良いかといった、アドバイスをもらうことができます。

子どもの今の課題について

子どもの今の課題は何だと思いますか、と先生に尋ねてみるのもおすすめです。先生の目から見た「成長を期待する部分」は、親とは違うことも多いものです。

課題が見つかったら、先生と一緒に「今後、園や家庭ではどのようなサポートをしていくか」ということについても話し合えると、さらに有益な面談になると思います。

子どもの良いところについて

一番そばにいるからこそ、自分の子どもの良さに疎くなってしまう場合もあるものです。ぜひ、先生に子どもの長所や、幼稚園で良いことをしたエピソードについてもたずねてみてください。

そして聞いた内容を、「先生が褒めていたよ」と子どもに必ず伝えてあげてください。

「第三者からの褒め言葉」の効果は絶大で、子どもの自信につながることはもちろん、子どもと先生との信頼関係を強くするきっかけにもなります。

「迷惑かな」と思わず積極的に話をしてみよう

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「こんなことを聞いたら迷惑かな」と先生を気遣ってしまうあまり、個人面談では当たり障りのない話だけになってしまうという方も多いかと思います。

でも、先生方も子どもの親がどんなことを考えているのか知りたいと思っていますし、「一緒に子どもの成長を見守りたい」と考えてくれています。一方的に先生の話を聞くだけでなく、「話し合い」をすることで、先生と親との距離が縮まり、相互理解も進みます。

短い面談時間を「情報共有の時間」で終わらせず、先生とより良い関係性を築けるように、ぜひ事前に質問内容をまとめて臨んでみてくださいね。

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この記事のライター