お祭りの屋台で美味しそうに輝くりんご飴。家でも簡単に作れると知って、親子でりんご飴作りにチャレンジしました。失敗しない美味しいりんご飴の作り方からコツ、学びポイントまで詳しくご紹介します。加熱温度で形状が変わる砂糖など、面白い発見がいっぱいありますよ!
りんご飴とは
実は、世界中のあちこちの国で愛されているスイーツで、発祥はアメリカだといわれていますが諸説あるようです。欧米では、ハロウィンから、サンクスギビングデー、クリスマスなど秋の収穫の頃のお祭りや祭日、イベントでよく食べられます。日本と同じようにお祭りの屋台でもよく見かけます。
りんごは各国や地域でよく収穫される品種が使われます。コーティングもタフィーからキャラメルなどさまざまで、チョコレートやナッツなど、トッピングや混ぜるものもバリエーションがあります。
イギリスやアメリカでは「キャンディー・アップル"candy apple"」「タフィー・アップル"toffee apple"」 と呼ばれます。特にアメリカではハロウィン、イギリスのガイ・フォークス・デーでは定番のスイーツです。
また、フランスでは「ポム・ダムール"pomme d'amour"」(愛のリンゴ)と呼ばれるなど、国によって呼び名が色々あります。日本でもりんご飴専門店があり人気ですが、このフランス語名を由来にしているようですね。
ちなみに中国では「ビンタンフールー"bing tang hu lu"」という、サンザシの実をたくさん繋げた同様のお菓子があり、古くから人気のおやつです。
りんご飴作りで用意するもの
材料(2人分)
●砂糖……400g
●酢……10ml
●食用色素・赤(食紅)……少々
●水……100ml
水と砂糖は1:3から1:4の割合です。りんごがたっぷり付けられる量が必要になるので、りんごと鍋の大きさによって調整しましょう。砂糖が多めの方が失敗が少ないです。また、上白糖など白砂糖の方が鮮やかな色になります。
ちなみにこの分量では、飴はたっぷり余るので、りんごは4〜5個分以上作れます。今回は余った飴でべっこう飴(キャンディー)をたくさん作りました。
姫りんごなど小ぶりのりんごがあると作りやすいと思います。酸味が強く、スイーツ作りによく使われる紅玉も相性が良いです。ふじなど美味しいりんごがあればもちろんそれでもOKです。
用具
●トレー……ステンレス製のパッドなど。クッキングシートを敷いておくと便利です。無ければお皿やテフロン加工のフライパンでも。
●割り箸(竹串)……一本ずつに割っておきます。姫りんごなら竹串でも良いでしょう。
●温度計(料理用)……丁寧に温度を測るのが失敗しないコツです!
りんご飴の作り方
その後、割り箸をへたのところに垂直にしっかり刺しておきます。真ん中よりもう少し先まで刺し、貫通させないように気をつけます。最初に印を付けておいてもいいですね。緩くなると外れてしまうこともあるので、一気に一度だけ刺します。
クッキングシートを敷いたトレーの上などで5分ほど冷まして、粗熱がとれて固まればできあがりです。
りんごは水分が多くて飴が溶けやすいので、できれば作りたてを食べるのがベストです。すぐ食べられない場合は、すぐにビニール袋やセロハン袋に入れ、輪ゴムやビニールテープなどで密封します。時間をおくとベタつきはじめて、袋に入れられなくなります。
非常に熱いので、くれぐれも火傷に注意してください。
【おまけ】残った飴をキャンディーに
そのまま鍋の中で放置しないようにしましょう。すぐに水を入れておけば大丈夫です(水を加えて沸騰させ、その後紅茶などを入れて親がいただくのも◎)。
ツヤツヤパリパリのりんご飴作りには砂糖の加熱温度が重要!
砂糖の分子のつながり方や組み合わせが加熱によって変化するからだそうです。
鮮やかな色のりんご飴を作るには、べっこう飴になる直前、タフィーよりの温度がベストなのです。フォンダンだと白くなってしまい、カラメルソースになると茶色になってしまうからです。
最後に
ただし、火を使う作業なので、小さいお子さまと一緒に作る場合はくれぐれも気をつけてくださいね。