和菓子には欠かせないあんこ。小豆をはじめとした豆類や、芋、栗などを甘く煮て練ったものです。あんこの種類には「つぶあん」「こしあん」という製造法による分類や、「小豆あん」「うぐいすあん」など材料による分類があります。どんな種類があるのか見ていきましょう。
製造法によるあんこの分類
・つぶあん…豆の形を残したあん
・こしあん…豆をつぶし、布などで裏ごしをしたもの
・つぶしあん…豆をつぶしながらも、豆の皮をそのまま残しているタイプ
・小倉あん…つぶしあんやこしあんに蜜で煮た大納言を加えたもの
材料によるあんこの分類
芋あん、栗あん、かぼちゃあんといった、秋の味覚から作られるあんこも人気です。饅頭や大福餅などに使われ、地域の名産品となっていることもあります。
いちごあんやバナナあんなど、フルーツを使ったあんこも存在します。こうしたフルーツあんこは、白あんとフルーツを組み合わせて作られたものです。
変わり種あんこ
販売元:茜丸本舗
こちらの一風変わった雰囲気のあんこは爽快ラムネあん。大阪のあんこメーカー茜丸本舗が販売しています。茜丸本舗では基本の小豆あんはもちろん、変わり種のあんこも取り扱っているのが特徴です。
爽快ラムネあんの鮮やかな青色は多くの人から注目を集め、展示会ではバイヤーのほとんどが手に取ったのだとか。「本当にあんこなの?」と思う方もいるかもしれません。しかし原材料にはしっかり白いんげんが含まれており、ラムネ味とあんこの融合が楽しめます。
あんこの食べ方あれこれ
茨城県では、ごはんにあんこを乗せて食べる地域もあります。ちょっと不思議な姿ですが、ぼたもちと同じ材料ですから、相性のよさは間違いありません。
寒い時期にはおしるこやぜんざいがおすすめ。温かいスイーツは身体も心も暖めてくれることでしょう。
好みは分かれますが、コーヒーや紅茶に入れる飲み方もあります。砂糖の代わりにあんこを入れると、変わった風味が楽しめるのです。