最近子どもの理系離れが懸念されていますが、科学や技術などの進歩に理系の知識は欠かせません。パパママの中にも、お子さまの将来を見越し「できれば理系に進んで欲しい」と考えている方もいるのでは?そこで今回は、理系の進学先の一つ「工科大学」についてご紹介しましょう。
工科大学とは?
またひと口に工学部といっても、そのバリエーションは豊富。「情報工学」「環境工学」など、さまざまな学問から派生した「〇〇工学」という名称の学部が多数存在します。
では世界や日本には、どのような工科大学があるのでしょうか?2019年のQS世界大学ランキングから上位5つの工科大学を、また日本の工科大学は、いわゆる4工大(東京4理工)と呼ばれる大学をご紹介します。
マサチューセッツ工科大学
マサチューセッツ工科大学は、マサチューセッツ州ケンブリッジに位置します。学生数はおよそ4,500人で、そのうち留学生は10%ほど。留学生の主な出身国は中国、韓国、タイとなっており、アジア系の留学生が多いです。男女比は男性が55%、女性が45%とわずかに男性の方が多くなっています。
なお工科大学ではありますが、経営学、建築学、人文科学、芸術、社会学の学部もあります。
カリフォルニア工科大学
ロサンゼルスの高級住宅街に位置し、良い環境の中で学べるところも魅力。工学以外に、生命科学、数学、歴史学、哲学、航空宇宙など、理系・文系問わず幅広く学ぶことができます。
約1,000人の学生に対して教員が約300人となり、少数精鋭の教育が基本。男女比率は男性がおよそ55%、女性がおよそ45%、留学生の割合は約10%となっています。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校
工学以外に、自然科学、建築、数学、システム指向科学、経営学、社会科学などを学ぶことができます。学生数は約18,000人、留学生の割合はおよそ37%と高い数字です。
南洋理工大学
工学以外に、理学、社会学、経済学をはじめ、コミュニケーション学、心理学など多彩な学部があるところも特徴。学生数は約23,600人、そのうち留学生は約33%です。
デルフト工科大学
工学以外にも、航空宇宙学、応用科学、建築学など理系を中心に幅広く学ぶことができます。学生数は約10,900人です。
芝浦工業大学
学生が目標を達成できるよう大学側のサポートが厚いため、就職に強いと定評があります。また2012年度より、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援に採択され、国際交流プログラムが充実している点も特徴。グローバルに活躍したい人にとって、追い風となる環境といえるでしょう。
東京電機大学
東京電機大学の建学精神は「実学尊重」。これは、「学んだ技術を社会に役立てられる人材を育成する」ということを意味しています。体験学習や実習、インターンシップにも意欲的に取り組んでいるため、多数の卒業生が「東京電機大学は就職に強い」と実感しています。実践的な力を身につけられるため、社会に出てからの活躍にも期待ができますね。
東京都市大学
卒業生との結びつきが強く、学生の就職活動を力強く支援。就職率の良さに貢献しています。またキャリア支援センターでの細やかな就職指導にも定評があり、安心して就職活動を行うことができるでしょう。
工学院大学
2013年から大学オリジナルの留学プログラム、「ハイブリッド留学」という制度がはじまりました。この制度は、留学先での専攻科目の授業を、工学院大学の教員が日本語で行ってくれるというもの。語学力の心配をせずに、海外大学の学びたい科目に思い切りチャレンジできる環境です。
工科大学なら学んだ技術を社会に役立てられる
理系の人材不足が懸念されている昨今、理系学部の卒業生の需要は高まることが予測されます。お子さまの将来を見越し、理系科目の興味が高まるような働きかけをしてみてはいかがでしょうか?