子どもの「豊かな心」を育むために、季節感のある生活を送るのは良い方法です。その方法のひとつとして季節を感じられる花「花菖蒲」の観賞にスポットをあてます!今回はまず花菖蒲がどんな花であるのかをご紹介します。
梅雨を代表する花、花菖蒲
500年ほどの長い栽培の歴史をもつこの花には、豊富な品種数をもつ江戸系、室内観賞向きに改良されてきた伊勢系、肥後系、原種の特徴が残る長井系といった系統に大別することができます。他にも、アメリカを中心に外国でも育種が進んでいるため外国系も存在します。
花ことば:「嬉しい知らせ、優しい心」
花菖蒲は一色だけでなく、種類が豊富!
「あやめ祭り」は本当は「花菖蒲祭り」のことだった?
では、なぜ「花菖蒲祭り」と言わないのか疑問ですが……そこは昔の人がその二つの花が似ていることで、単に間違えて祭りの名前に使ってしまい現在に至るという説があります。
「花菖蒲」と「あやめ」はどう違うの?
どこに違いがあるのかをご説明します。
ポイント1 咲く場所
花菖蒲:水辺の湿地帯に咲いています。
あやめ:山野や乾いた地に咲いています
ポイント2 花の基の模様
花菖蒲:黄色い目型模様
あやめ:網目状の模様
自治体の花としても親しまれる花菖蒲
他にも、北は北海道・苫小牧市や千歳市、南は宮崎県・宮崎市や佐賀県・鳥栖市など全国16の自治体で市町村の花として指定されています。そのため、全国各地に花菖蒲の名所も多数存在します。
県花とする三重県内の名所としては、桑名市「なばなの里」や「九華公園」、亀山市「亀山公園」のほか、約240種2,300株が観賞できる伊勢市「豊受大神宮」があります。
また都内では、渋谷区「明治神宮御苑花菖蒲園」や葛飾区の「堀切菖蒲園」、さらにはとなりのトトロのモデルのひとつでもある八国山緑地に隣接する「北山公園」など様々です。