栄養たっぷりなトマトは、パパママが離乳食にぜひ取り入れたい食材ですよね。赤ちゃんにおいしく食べてもらうための簡単なレシピと、筆者が実際に実践している下ごしらえや保存のテクニックを紹介します。
離乳食にはトマトがおすすめ!その理由は?
トマトジュースやカットトマトなどの加工品も豊富で、離乳食に取り入れやすいのもパパママにはうれしいポイントです。
トマトはいつから食べさせてOK?
トマトを生で食べさせても大丈夫?
1日の食事に入れる量
例えば、1回(食)分の目安量は
・初期(ゴックン期):10g
・中期(モグモグ期):15~20g(大さじ1程度)
・後期(カミカミ期):20~30g(大さじ1.5程度)
・完了期(パクパク期):30~40g(大さじ2程度)
なので、2回食や3回食の場合は、この量の2倍~3倍が1日に食べるトマトの最大量です。
これは1種類の野菜の場合の量。実際は、「トマトと玉ねぎとにんじん」というように、複数の野菜を使いますよね。その場合は、合計して目安量になるように調整してください。
ただし、あくまで「目安量」なので、これより多くても、少なくても心配する必要はありません。
赤ちゃんがトマトを嫌がる場合は?
ただ、離乳食期は「食べることを楽しむ」時期。赤ちゃんが嫌がっていれば、無理に食べさせる必要はないですよ。他の野菜を取り入れて、1日の目安量をクリアできるように調整してくださいね。
トマトを食べて下痢をしたらどうすればいい?
トマトでアレルギー反応が出ることもあるので、全身に発疹が出る、嘔吐もある、下痢が続く……という症状があれば、お医者さんに相談してみてくださいね。
トマトを調理する前の下ごしらえ
トマトの種の取り方
トマトもミニトマト(プチトマト)も、横半分に切り、菜箸やフォークで種を取り除くと簡単です。
トマトの皮のむき方
ヘタを取ったトマトの中央に軽く十文字に切り目を入れ、沸騰させた熱湯に投入します。切り目の皮がはがれてきたら、お湯から引き上げて冷水にとります。冷めたら、はがれてきた皮をむきましょう。
種を取り除いたトマトは、8等分くらいの大きさにして、そのままフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。凍ったままの状態で水につけると、ツルンと皮が向けます。トマトの湯むきが大変なときは、冷凍ワザを活用してください!
また解凍時に出た水分にもトマトのうまみ成分が含まれているので、料理に使うのもおすすめです。
ミニトマトの下ごしらえ方法
ミニトマトを半分に切って種を除き、切り口を下にして耐熱容器に並べ、ラップをして電子レンでチン。ミニトマト1個につき10秒加熱が目安です。火を通しただけで、手で簡単に皮がむけるので簡単です。
トマトの保存方法
下ごしらえの項目でも紹介しましたが、皮付きのままフリージングしておくと、水につけるだけで簡単に皮がむけるようになります。食べる前には、しっかり加熱しましょう。
皮や種を取り除いたトマトは、月齢に応じた形状にしましょう。離乳食初期なら、すり鉢で裏ごししてペースト状に。製氷皿などを使ってフリージングすると、いつでも使えて便利です。
カットトマトやジュースも活用すると楽ちん!
そんなときは、ぜひカットトマトやトマトジュースを活用しましょう。下ごしらえ不要ですし、ストックしておくと安心感があります。だし汁や野菜スープにプラスするだけで、トマトスープに大変身。味のバリエーションが広がります。
ただし、赤ちゃんには塩が強すぎる場合があるので、無塩のものを選んで、味を調整してあげましょう。
トマトを使ったおすすめの離乳食メニュー
ケチャップライス風おかゆ
・おかゆ 1食分
・野菜 合計10g(トマト、にんじん、ほうれん草、玉ねぎ、なす など)
・トマトジュース(無塩) 小さじ2
・鶏ささみやツナ水煮など 10g(モグモグ期以降の場合)
【作り方】
1: 野菜をゆで、細かく刻む
(フリージングしている野菜素材があれば、それを活用すると楽ちん)
2: 鶏ささみやツナ水煮を下ごしらえし、細かく刻む(モグモグ期以降の場合)
3: 鍋におかゆ、野菜、お肉など、トマトジュースを入れ、煮込む
4: 材料が混ざり、一緒に程よくとろみがつくまで煮込む
赤ちゃんが食べにくそうであれば、片栗粉でとろみを付けて調理するのもおすすめです。
簡単トマトソース
・トマト 10g
・にんじん 5g
・玉ねぎ 5g
他にも、冷蔵庫にある野菜を混ぜてもOKです。モグモグ期以降の場合、ささみやツナ水煮、ひき肉、大豆水煮などのタンパク源をプラスして作ると、栄養価もアップします。
【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
にんじんは塊のままゆで、みじん切りにする
玉ねぎはみじん切りにする
2: フライパンや小鍋でとろみがつくまで煮る
(材料を耐熱ボウルに入れ、レンジ加熱でもOK)
トマト納豆(モグモグ期以降)
・納豆 15g
・トマト 10g
・しょうゆ 1滴
【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
2: 納豆と混ぜる
3: しょうゆを1滴たらす(風味づけ程度)
白身魚のトマト煮
・白身魚 10g(鯛、ヒラメ、めじな 等)
・トマト 15g
・だし 小さじ1 (水でもOK)
・水溶き片栗粉 少々(市販のとろみ付け食品でもOK)
【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
2: 白身魚はゆでるか、水を張った耐熱皿に入れてレンジ加熱し、月齢に合わせてほぐす
3: 小鍋に材料を入れ、煮る
4: 水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける
トマトを離乳食に取り入れよう
調味料代わりにもなるトマトは、マンネリ化しがちな離乳食メニューの強い味方!赤ちゃんの反応を見ながら、いろいろなメニューに挑戦してみてくださいね。