欧米や中国には自分専用の食器を持つという習慣があまりありません。しかし日本やインドでは家族間でも食器は共用しないことが多いですね。同じような色や柄、デザインの食器でも、銘々の名前さえ入れておけばひと目で誰の食器かがわかります。
一日に三度、必ず手に触れる食器
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人間の手は大脳新皮質の運動野が動かしていますが、人間の運動野は他の動物よりも遥かによく発達しています。人間は二足歩行によって自由になった前足を手に進化させ、巧みに道具を使うことによって他の霊長目から分岐したといってもよいでしょう。このように人間の得意な手先の器用さは、訓練によって驚くほどの上達を見せます。また手先の運動が逆に脳を活性化させ、老化や認知症の予防に役立つことも期待されます。毎日三度は触れる食器。お子さまにとっても、まずは食器の使い方に習熟することが発達にとって大事なステップになるでしょう。
食器やカトラリーにお子さまの名前を入れてみませんか
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出産祝い等で名入れギフトをいただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。名入れをすることで特別感も付加することができるため、名入れギフトは贈る側の人気の一品となっているようです。
手書きではなく、自分の名前が印字されている物を使うことは、子どもにとっても特別感があるようです。字が読めるようになり、自身の名前であることが認識できるようになると、自分のものという意識が高まり、より愛着を感じるようになるのではないでしょうか。
手書きではなく、自分の名前が印字されている物を使うことは、子どもにとっても特別感があるようです。字が読めるようになり、自身の名前であることが認識できるようになると、自分のものという意識が高まり、より愛着を感じるようになるのではないでしょうか。
特に毎日使う食器やカトラリーは家族と共用したり、キャラクターだと飽きてしまったりと、なかなか愛着がわきにくいアイテムのひとつではないでしょうか。
そんな食器やカトラリーに「自分のもの」という意識を芽生えさせ、大切に扱い、食器の出し入れや片付けも自らすすんで行うことができるきっかけになるように、名入れのものをつかってみるのはいかがでしょうか。
また、名入れの食器やカトラリーを使うことで、食事中に家族の会話も増えるでしょう。お子さまが字を覚えるきっかけにもなるかもしれません。
しっかりと手に持つ-上質な食器
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食器はしっかりと手で持つことが大切で、落としたり、傾けて中身をこぼしたら大変です。きちんと持つ習慣をつけるためには、素材も加工も上質なものを持たせるのがよいでしょう。お気に入りのデザインの食器に自分の名前があれば、大切に扱うようにもなるでしょう。
衣食住の基本は「食」からはじまる
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人間の生活の基本は衣食住と言われますが、このうち絶対に欠かせないのが「食」です。その大事な食に関わることは、早くお子さまの身につけさせたいものです。食器洗いの作業を通じ、家事の難しさを知り、食べ残しなどにも気をつけるようになるでしょう。もし自分の名のついた食器が汚れていれば、その食器をキレイにするのも自分の仕事だと思い至るでしょう。
幼いうちから身につけたい食に関する習慣
「食べる」という日本語は、「与える」という意味の「賜(た)ぶ」の受身形、つまり「与えられる」という意味の言葉です。飲食物は太陽などの自然からの恵みだという考え方。だからこそ手の平で押しいただき、感謝して「いただきます」と言うのでしょう。食器はその手の平や指先の代わりになる大切な道具。自分の名前をつけた食器で食べ、その後始末まですることは、きっと成長への確かな基盤になるでしょう。