3歳くらいになると、子どもは身の周りにある「数字」に興味を示します。「今は何時?」「おやつは何個?」など、学校に上がったときに役立つさんすうの基礎が、この時期に育まれるのです。そこで今回は、幼児でも簡単にさんすうに親しめる絵本を5冊、ご紹介します。
さんすうの基礎を楽しく学ぶ『さんすうだいすき』
著者 :遠山 啓(著)/長新太(表紙・扉絵)/安野 光雅、ゴトー孟、佐藤直行、たじまたかゆき、なかのひろたか、庭なおき、野中耕一、萩原襄、舟木洋輔、古川日出夫、松井紀子、山本忠敬(本文絵)
出版社 :日本図書センター
3歳くらいから小学校低学年むけの、さんすうの基本を学べる楽しい絵本シリーズです。
小さな子どもでも理解しやすいように、まず、言葉の概念を理解するところから開始。
絵を見たり、物語を読み進めていくうちに、自然とさんすうの考え方が身につくようになっています。
表紙のイラストは、鮮やかな色彩と、個性的な画風で人気のイラストレーターの長新太さん。本文のイラストも、安野光雅さんをはじめ、豪華メンバーが集結。
絵本としても楽しめる、魅力がいっぱいの作品です。
『さんすううちゅうじん あらわる!』
著者 :かわばたひろと(作)/高畠那生(絵)
出版社 :講談社
ある日、突然やってきた宇宙人「ゼロイチ」。彼は、地球を滅ぼすためにやってきたのですが、助けるために「すごいさんすうを見せること」という条件を出しました。この条件をクリアするために選ばれたのが、ガンバルル小学校の1年生。果たして、小学生は、地球を救うことができるのでしょうか?
一見、SFタッチの普通の創作絵本のようですが、実は、読んでいるうちに自然と日常の中にどれだけさんすうに関係したものがあるかが分かるようになっています。中には、意外なものもさんすうに関わっていたりして、大人が読んでも新しい発見がある作品です。
突然の宇宙人襲来というドキドキ・ワクワクのストーリーで、楽しくさんすうを学んでみましょう。
楽しい仕掛け絵本『さわって学べる算数図鑑』
著者 :朝倉 仁(監修)
出版社 :学研
たし算やかけ算、分数、図形などのさんすうに関わることがらを、楽しく学べる仕掛け絵本です。
ただイラストを見るだけではなく、立体的な仕掛けに触れることで、さんすうの概念を感覚的に理解することが可能。
ひとりで読むなら、小学校1年生くらい。パパママと一緒に読むなら、幼児でも楽しくさんすうを学ぶことができます。
小学校に上がる前の、さんすうの予備知識を得るためには、最適の絵本です。
数の概念を学べる絵本『さんすう サウルス 』
著者 :ミッシェル・マーケル(文)/ダグ・クシュマン(絵)/はいじまかり(訳)
出版社 :福音館書店
計算することが大好きな主人公、下町育ちのティラノサウルス「さんすうサウルス」と一緒に、楽しく数の概念を学ぶことができる絵本。
カラフルな色彩で、見ているだけでも楽しい作品です。計算好きな恐竜という、一風変わった個性的なキャラクターが、子どもたちをさんすうの世界へと誘ってくれますよ。
『ずけいからけいさんまで さんすうがいっぱい!』
著者 :クジャータンポスキット(作)/リチャード・ワトソン(絵)/たなかあきこ(訳)/桜井進(監)
出版社 :小学館
いろいろな物の形、時間、買い物。主人公の男の子が、家族といっしょに行くキャンプには、さんすうがたくさん隠れています。
キャンプでの男の子の体験を通して、身の回りにあるさまざまなさんすうの要素に気づくことができる絵本です。
子どものさんすうへの興味を広げてくれる、おすすめの作品。
数字や物の形に興味をしめしたら、読み聞かせてあげて欲しい一冊です。